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医療コラム

T先生!運動する時間がない!1日5分を2回でも効果あるの?|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!運動する時間がない!1日5分を2回でも効果あるの?

📢 T先生!運動する時間がない!1日5分を2回でも効果あるの? 🏥

(下記の論文を元に一部AIを用いて作成しました)
出典: Rodríguez MÁ, et al. Effect of exercise snacks on fitness and cardiometabolic health in physically inactive individuals: systematic review and meta-analysis. British Journal of Sports Medicine. 2025年10月7日オンライン公開. doi:10.1136/bjsports-2025-110027 / BMJ Group 公式リリース

この記事のまとめ
1回5分以内の運動を1日2回以上でも、体力(心肺機能)は確かに向上します。
11の試験・414人を集めた解析で、続けられた人は91%と「挫折しにくい」のが強みです。
ただし血圧・コレステロール・体脂肪は改善しませんでした。まず「動く習慣」の入口に。


たろうくん
「T先生!うちのお父さん、『運動しなきゃ』って言うけど、いつも『時間がない』って言い訳するんだ。1日5分をちょこっと2回、みたいなのでも意味あるの?」

T先生
「お父さん、耳が痛いだろうね(笑)。でもね、その質問はいま世界中の研究者が本気で調べているテーマなんだよ。『エクササイズスナック』っていって、2025年に11個の研究をまとめた解析が発表されたんだ。」

たろうくん
「エクササイズ…スナック?お菓子?」

T先生
「おやつみたいに”ちょこっと”運動する、っていう意味だよ。ちゃんと定義もあるんだ。」


🏃 「エクササイズスナック」の正体

📌 研究で使われた定義(BJSM 2025)
1回5分以内の、ちょっとキツめ(中〜高強度)の運動
・ウォーミングアップ・クールダウン・休憩の時間は含めない
1日に最低2回週3〜7日
・これを4〜12週間続ける

たろうくん
「え、たったそれだけ!?着替えもジムも要らないの?」

T先生
「そう、そこが肝なんだ。実際の研究では階段を駆け上がるのが一番よく使われていたよ。特別な道具はいらない。『時間がない』『やる気が出ない』という一番大きな壁を、そもそも作らない——それがこの方法の狙いなんだ。」


📊 11の研究・414人を集めて分かったこと

T先生
「オーストラリア・カナダ・中国・イギリスで行われた11の試験、合わせて414人のデータをまとめたのがこの解析だよ。参加者は普段まったく運動していない人たちで、約69%が女性、年齢は18歳の若者から74歳の高齢者まで幅広いんだ。」

🥇 はっきり良くなったこと
心肺機能(スタミナ・持久力)が有意に向上した
・エビデンスの確かさは「中程度」=そこそこ信頼できるレベル

🥈 続けやすさがすごい
・決められた運動をこなせた割合(コンプライアンス)=91%
・プログラムを最後まで続けられた割合=83%

たろうくん
「えっ、91%!?みんなちゃんと続けられたんだ!」

T先生
「その通り!運動の一番の敵は”三日坊主”だからね。ジム通いだと途中でやめる人がすごく多いけれど、5分なら生活に埋め込める。続けられることそのものが、この方法の最大の武器なんだ。」


⚠️ でもね、「これだけで全部よくなる」わけじゃないんだ

たろうくん
「じゃあお父さんの健康診断の数値も、これでバッチリ?」

T先生
「……でもね、ここがとても大事なところなんだけど。そこは”改善しなかった”んだよ。」

🔹 有意な改善が見られなかったもの
血圧
血中脂質(コレステロール・中性脂肪)
体組成(体脂肪など)
脚の筋力
※高齢者(69〜74歳)の筋持久力への効果は「限定的」=まだ根拠が弱い、と評価された

たろうくん
「えー!体力はつくのに、数値は変わらないの?」

T先生
「そういう結果だったんだ。しかも研究者自身が限界も認めていてね。研究の数が少なく、それぞれの参加人数も少ないやり方も研究ごとにバラバラだった。だからこの結果は『決定版』ではなくて、現時点での中間報告と思ってほしい。」

たろうくん
「正直に書いてあるんだね。」

T先生
「医学ではね、“効いたこと”と同じくらい”効かなかったこと”を正しく伝えるのが大事なんだ。ネットには『5分の運動で心臓病リスク半減!』みたいな見出しもあるけれど、それはこの解析が示した結論ではないからね。」


💡 今日からできる5分

T先生
「じゃあ意味がないかというと、まったく逆だよ。心肺機能が上がることは、それ自体が健康にとって大きな財産なんだ。しかも運動ゼロの人が”動く人”に変わる入口として、これ以上ないくらい入りやすい。」

🔹 生活に埋め込むアイデア
・エレベーターをやめて階段を早足で上る
・歯みがき中にかかと上げ、電話中にその場足踏み
・テレビのCM中にイスからの立ち座りを繰り返す
・目安は「少し息が弾んで、会話が途切れる」くらいの強さ

T先生
「ただし注意点。心臓の病気や、ひざ・腰に持病がある人は、強度を上げる前に必ず主治医に相談してね。健康診断で血圧や血糖を指摘されている人は、運動だけで解決しようとせず、まず一度きちんと調べるのが安全だよ。」

たろうくん
「わかった!お父さんに『まず階段からね』って言ってみる!」


📝 まとめ!

1回5分以内×1日2回以上でも心肺機能は向上する——11試験・414人の解析で「中程度の確かさ」で確認されました
最大の強みは”続けられること”。実施率91%・継続率83%と、三日坊主になりにくいのが数字で示されています
血圧・コレステロール・体脂肪・脚の筋力は改善しなかった。「これだけで生活習慣病が治る」わけではありません
研究数も人数もまだ少なく、方法もバラバラというのが研究者自身の但し書き。過大な期待は禁物です
まず”動く習慣”の入口として優秀。持病のある方は強度を上げる前にかかりつけへご相談を


たろうくん
「なるほど!よくわかったよ、ありがとうT先生!」😊

T先生
「当院では健康診断の数値が気になる方の相談も受け付けているよ。血圧や血糖が高めと言われた人は、運動の始め方も一緒に考えられるから、いつでも聞いてね!」

📚 参考文献

Rodríguez MÁ, et al. Effect of exercise snacks on fitness and cardiometabolic health in physically inactive individuals: systematic review and meta-analysis. British Journal of Sports Medicine. 2025年10月7日オンライン公開. doi:10.1136/bjsports-2025-110027