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医療コラム

T先生!子どものコロナワクチンって安全なの?|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!子どものコロナワクチンって安全なの?

(下記の論文を元に一部AIを用いて作成しました)

Sampri A, Shi W, Bolton T, Ip S, Knight R, Walker V, Denholm R, Raffetti E, Keene S, Allara E, Jiang X, Kontopantelis E, Denaxas S, Khunti K, Conrad N, Pagel C, Hardelid P, Sterne JAC, Brown KL, Whiteley WN, Cezard G, Wood AM; CVD-COVID-UK/COVID-IMPACT Consortium and the Longitudinal Health Wellbeing COVID-19 National Core Study. Vascular and inflammatory diseases after COVID-19 infection and vaccination in children and young people in England: a retrospective, population-based cohort study using linked electronic health records. Lancet Child Adolesc Health. 2025 Dec;9(12):837-847. doi: 10.1016/S2352-4642(25)00247-0. Erratum in: Lancet Child Adolesc Health. 2025 Nov 6:S2352-4642(25)00335-9. doi: 10.1016/S2352-4642(25)00335-9. PMID: 41198364.

 

📢 T先生!子どものコロナワクチンって安全なの? 💉


たろうくん
「T先生!僕の友達が『コロナのワクチンって心臓に悪いんじゃないの?』って心配してたんだけど、本当のところどうなの?」

T先生
「それはとても大事な質問だね!実は、イングランドで1,390万人もの18歳未満の子どもたちを対象にした大規模な研究があるんだ。この研究で、コロナ感染とワクチン接種、それぞれの健康への影響が詳しく調べられたんだよ。」

たろうくん
「へぇ〜!1,390万人ってすごい数だね。どんな結果だったの?」


🦠 コロナ感染後の健康リスク

T先生
「まず、コロナに感染した後の影響から説明するね。コロナに感染すると、子どもでも血管や心臓に関係する病気のリスクが高くなることがわかったんだ。」

たろうくん
「えっ、子どももそういう病気になるの?」

T先生
「そうなんだ。特に感染後の最初の1週間がとても大切で、この時期には様々な問題が起こりやすいんだ。例えば、静脈血栓塞栓症(血管の中に血の塊ができる病気)のリスクが4.90倍心筋炎や心膜炎(心臓の炎症)のリスクが3.46倍も高くなることが分かったんだよ。」

たろうくん
「それって、すぐに治るの?」

T先生
「それが問題なんだ。このリスクは時間とともに下がっていくんだけど、完全にはなくならない。12ヶ月以上経っても、静脈血栓塞栓症のリスクは1.39倍、心筋炎や心膜炎のリスクは1.42倍のまま続くことが分かったんだ。」


💉 ワクチン接種後のリスク

たろうくん
「じゃあ、ワクチンを打った後はどうなの?」

T先生
「いい質問だね!この研究では、925万人の5歳から18歳未満の子どもたちを調べたんだ。その中で340万人がファイザーのワクチンを接種していたよ。」

たろうくん
「それで、どんな結果だったの?」

T先生
「ワクチン接種後、確かに心筋炎や心膜炎のリスクが一時的に上がることが分かったんだ。特に接種後の最初の1週間でリスクが6.17倍になる。でも、これには大きなポイントがあるんだよ。」

たろうくん
「どんなポイント?」

T先生
「まず、このリスクは4週間以内に下がっていくこと。そして何より重要なのは、コロナに感染したときのリスクよりもずっと低いということなんだ。」


📊 感染とワクチンのリスク比較

T先生
「具体的な数字で比べてみよう。6ヶ月間で心筋炎や心膜炎になる絶対過剰リスクを計算すると、コロナ感染後は10万人あたり2.24人、ワクチン接種後は10万人あたり0.85人なんだ。」

たろうくん
「ということは、感染した方がリスクが高いってこと?」

T先生
「その通り!しかも、ワクチン接種後のリスクは短期間で終わるけど、感染後のリスクは1年以上も続くんだ。さらに、感染すると心臓の問題だけじゃなくて、炎症性疾患のリスクが14.84倍にもなることが分かっているよ。」

たろうくん
「それは大きな違いだね!」


🛡️ なぜワクチンが大切なのか

T先生
「この研究から分かった大切なことは、ワクチンのメリットがリスクを大きく上回るということなんだ。ワクチンを打つことで、コロナ感染によるもっと頻繁で、もっと長く続くリスクを減らせるんだよ。」

たろうくん
「じゃあ、僕の友達の心配は、どう説明すればいいかな?」

T先生
「こう伝えてあげるといいよ。『ワクチン接種後に心臓の問題が起こることは確かにあるけど、とても珍しくて、しかも短期間で終わる。それに対して、コロナに感染すると、もっと多くの健康問題が起こりやすくて、1年以上も続く可能性があるんだよ』ってね。」

たろうくん
「なるほど!ワクチンは子どもを守るための大切な方法なんだね。」

T先生
「まさにその通り!世界中の研究者や医師が、子どもたちの健康と安全を第一に考えて研究を続けているんだ。この研究も、1,390万人という膨大なデータから、信頼できる結果を示しているんだよ。」


📝 まとめ!

コロナ感染後、子どもでも血管や心臓の病気のリスクが12ヶ月以上続く!
感染後1週間以内は特にリスクが高く、静脈血栓塞栓症は4.90倍、心筋炎・心膜炎は3.46倍になる!
ワクチン接種後も心筋炎・心膜炎のリスクは上がるが、4週間以内に下がり、感染後より大幅に低い!
6ヶ月間の心筋炎・心膜炎リスク:感染後10万人あたり2.24人、ワクチン接種後10万人あたり0.85人!
ワクチン接種は、感染による長期的な健康リスクを減らす重要な予防策!


たろうくん
「T先生、ありがとう!ワクチンについての心配が解決したよ。大きな研究で安全性が確認されているって分かって安心した!友達にも正しい情報を伝えるね!」

T先生
「素晴らしいね、たろうくん!正しい情報を知ることが、自分や周りの人を守る第一歩なんだ。何か心配なことがあったら、いつでもお医者さんや保護者に相談するのも大切だよ。」😊