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医療コラム

T先生!家で測る脈拍について教えて!|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!家で測る脈拍について教えて!

(下記の論文を元に一部AIを用いて作成しました)

Kimura T, Kikuya M, Asayama K, Tatsumi Y, Imai Y, Ohkubo T. Home Pulse Rate Before and During Antihypertensive Treatment and Mortality Risk in Hypertensive Patients: A Post Hoc Analysis of the HOMED-BP Study. J Am Heart Assoc. 2024 Dec 17;13(24):e037292. doi: 10.1161/JAHA.124.037292. Epub 2024 Dec 14. PMID: 39673324.

 

たろうくん「T先生、最近おばあちゃんが血圧を測るときに、脈拍も一緒に測ってるんだけど、これって何のために測るの?」

 

T先生「ああ、いい質問だね。脈拍を測ることは、体の健康状態を知る大切な手がかりになるんだよ。特に最近の大きな研究で、家で測る脈拍が、その人の健康状態をよく表すことが分かってきたんだ。」

 

たろうくん「へえ!でも脈拍って何なの?」

 

T先生「脈拍は、心臓が1分間に何回拍動しているかを表す数字なんだ。例えば、1分間に70回拍動していたら、脈拍は70回/分というように表すよ。」

 

たろうくん「そうなんだ!じゃあ、どのくらいが普通なの?」

 

T先生「研究によると、安静時の脈拍は1分間に66回より少ない方が良いとされているんだ。実は、3000人以上の患者さんを7年以上調べた研究で、脈拍が1分間に66回を超えると、健康上のリスクが高まることが分かったんだよ。でも、これは目安の一つで、年齢や運動、その日の体調でも変わってくるから、数値だけにとらわれすぎる必要はないよ。」

 

たろうくん「家で測るのと、病院で測るのとじゃ、どっちが大事なの?」

 

T先生「どちらも大切だけど、家で測る方が実は正確なんだ。なぜかというと、病院では緊張して脈が速くなることがあるんだけど、家だと落ち着いた状態で測れるからね。研究でも、家で測った脈拍の方が、より正確に健康状態を反映することが分かっているんだよ。」

 

たろうくん「へえ!じゃあ、いつ測るのがいいの?」

 

T先生「朝起きてすぐ、トイレに行って、朝ごはんを食べる前に測るのがおすすめだよ。でも、測る前に2分くらい静かに座って休んでからね。これは日本の高血圧学会が推奨している方法なんだ。」

 

たろうくん「脈拍が66回より多かったら、すぐに悪いことが起きるの?」

 

T先生「そんなことはないよ。でも、継続的に脈拍が速い場合は、生活習慣を見直すきっかけにするといいね。例えば、運動不足になっていないか、ストレスが溜まっていないか、十分な睡眠が取れているかなど、チェックしてみるといいかもしれない。そして、気になることがあれば、お医者さんに相談することが大切だよ。」

 

たろうくん「分かった!じゃあ、おばあちゃんにも、朝起きてから測ることと、66回より多い時は生活習慣を見直すことを教えてあげよう!」

 

T先生「そうだね。でも一番大切なのは、毎日決まった時間に測って、変化に気付くことなんだ。それと、数値だけを気にしすぎないで、体調の変化を感じたら、すぐにお医者さんに相談するように伝えてあげてね。」