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医療コラム

倦怠感|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

倦怠感

倦怠感

 

この症状について

受診の目安

考えられる主な原因

自宅でのケア方法

よくある質問(Q&A)

この症状について

 

倦怠感は多くの方が経験する症状で、「だるい」「つらい」「気力が失われた」「疲れやすい」などと感じる状態です。日本人成人の約30%が何らかの倦怠感を感じていると報告されており、とても一般的な症状です。

 

倦怠感には主に以下のような特徴があります:

– 朝起きても疲れが取れない

– 日常的な活動でも疲れやすい

– 気力が低下する

– 体が重く感じる

– 集中力が低下する

 

症状の現れ方は人によって異なり、以下のような違いがあります:

– 一時的な疲れ:休養で改善する一過性の症状

– 慢性的な倦怠感:6ヶ月以上続く持続的な症状

– 活動後の強い疲労:体を動かした後に著しく悪化する

 

年齢や性別による特徴:

– 若年層:学業や仕事のストレス、睡眠不足が主な原因

– 高齢者:基礎疾患や薬の副作用による場合が多い

– 女性:貧血や妊娠に関連した倦怠感が特徴的

 

 

受診の目安

 

すぐに救急車を呼ぶべき症状:

– 突然の強い胸の痛みや息苦しさを伴う

– 意識がもうろうとする

– 冷や汗を伴う強い倦怠感

– 重度の脱水症状(めまい、立ちくらみ、尿量低下)

 

早めに受診すべき症状:

– 発熱が続く

– 急激な体重減少

– むくみや息切れを伴う

– 食欲不振が続く

– 基礎疾患(糖尿病、心臓病など)がある方の倦怠感

 

通常の受診が必要な場合:

1ヶ月以上倦怠感が続く

– 休養をとっても改善しない

– 日常生活に支障をきたす

– 睡眠をとっても疲れが取れない

 

様子をみても良い場合:

– 睡眠不足や運動後の一時的な疲れ

– 休養で改善する軽い倦怠感

– 原因が明確で深刻な症状を伴わない場合

 

受診する診療科:

– まずは内科を受診

– 症状に応じて専門科(循環器内科、血液内科など)を紹介

– 精神的な疲れが強い場合は心療内科や精神科

 

 

考えられる主な原因

 

よくある原因:

– 睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群、不眠症)

– 精神的な要因(うつ病、不安障害)

– 過労や睡眠不足

– 貧血

– 生活習慣病(糖尿病、高血圧など)

 

生活習慣との関連:

– 不規則な生活リズム

– 運動不足

– 栄養の偏り

– 過度な仕事やストレス

– アルコールの過剰摂取

 

注意が必要な原因:

– 甲状腺機能の異常

– 心臓病

– 肝臓・腎臓の病気

– 膠原病

– 悪性腫瘍

 

自宅でのケア方法

 

すぐにできる対処法:

– 十分な睡眠時間の確保

– 規則正しい生活リズムの維持

– 適度な運動

– バランスの良い食事

– 休息時間の確保

 

生活上の注意点:

– 無理な活動を避ける

– 睡眠環境の整備

– ストレス管理

– 水分補給の徹底

– 適切な室温管理

 

してはいけないこと:

– 睡眠薬の自己判断での服用

– 過度な運動

– 無理な仕事や活動の継続

– アルコールでの対処

– 必要な受診の先送り

 

よくある質問(Q&A

 

Q1:どんな場合に救急受診が必要ですか?

A1:以下の場合は速やかに受診してください:

– 意識がもうろうとする

– 強い胸の痛みや息苦しさがある

– 冷や汗を伴う強い倦怠感

– 急な脱水症状

– 基礎疾患がある方の急な症状悪化

 

Q2:市販薬は効果がありますか?

A2:

– 一時的な疲労には栄養剤が有効な場合もある

– 原因不明の倦怠感には医師に相談が必要

– 漫然とした市販薬の使用は避ける

– 持続する症状には原因検索が重要

– 安易な睡眠薬の使用は危険

 

Q3:仕事や学校はどうすれば良いですか?

A3:

– 無理せず休養を取る判断も必要

– 上司や学校への早めの相談

– 徐々に活動を再開する

– 業務量の調整を検討

– 必要に応じて診断書を取得

 

Q4:生活習慣の改善でどのくらい良くなりますか?

A4:

– 軽度の倦怠感は1-2週間で改善することも

– 生活リズムの改善で半数以上が改善

6ヶ月以上続く場合は医療機関の受診を

– 原因によって改善までの期間は異なる

– 基礎疾患がある場合は治療が必要