失神
- 2024年12月2日
- よくある症状とお悩み
失神
この症状について
失神とは、一時的に意識を失い、姿勢を保てなくなる症状です。特徴的なのは、自然に完全な意識回復が見られることです。脳全体への血流が一時的に低下することで起こります。
どんなときに起こりやすいか
– 長時間の立ち続け
– 暑い場所での滞在
– 強い精神的ストレスや痛み
– 排尿や排便時
– 急な姿勢の変化
症状の特徴
典型的な症状の進み方:
1. 前触れ症状(目の前が暗くなる、冷や汗、吐き気)
2. 意識消失(数秒〜数分)
3. 自然な意識回復
年齢による特徴
– 若い方:精神的なストレスや立ち続けによる失神が多い
– 高齢の方:血圧の変動や心臓の問題による失神が増える
受診の目安
すぐに救急車を呼ぶべき症状
– 胸の痛みを伴う失神
– 激しい頭痛とともに失神
– 心臓病がある方の失神
– けいれんを伴う失神
– 呼吸が苦しい
– 意識の回復が遅い
できるだけ早く受診すべき症状
– 運動中の失神
– 横になっているときの失神
– 繰り返す失神
– 高齢者の失神
– けがを伴う失神
通常の受診が必要な場合
– 初めての失神
– 原因不明の失神
– 前触れのない突然の失神
受診する診療科の選び方
– まずは内科や総合診療科
– 心臓が気になる場合は循環器内科
– 神経の症状がある場合は脳神経内科
考えられる主な原因
よくある原因(心配の少ないもの)
– 立ちくらみ(起立性低血圧)
– 精神的なストレスによる血管迷走神経反射
– 暑さや疲労
– 深呼吸による血圧低下
注意が必要な原因
– 不整脈(心臓の拍動の乱れ)
– 心臓の弁膜症
– 肺の血栓(肺塞栓症)
– 大動脈の病気
– 貧血や脱水
生活習慣との関連
– 睡眠不足
– 過労
– 不規則な食事
– 水分不足
– ストレス
自宅でのケア方法
すぐにできる対処法
– 横になって足を高くする
– 涼しい場所で休む
– 水分をこまめに摂る
– 深呼吸でリラックス
– ゆっくり起き上がる
生活上の注意点
– 急な姿勢変更を避ける
– 十分な睡眠をとる
– 規則正しい食事
– 適度な運動
– ストレス管理
してはいけないこと
– 無理な運動
– 長時間の立ち続け
– 熱い風呂での長湯
– 食事を抜くこと
– 水分制限
よくある質問(Q&A)
Q1:どんな場合に救急受診が必要ですか?
A1:以下の場合は救急受診が必要です:
– 意識の回復が遅い
– 胸痛や激しい頭痛を伴う
– けいれんがある
– 高齢者の失神
– 心臓病がある方の失神
Q2:薬の使い方で気をつけることは?
A2:以下の点に注意が必要です:
– 医師に処方された薬は自己判断で中止しない
– 血圧の薬は時間を守って服用
– めまい止めなどの市販薬は医師に相談してから
– 新しい薬を始める時は失神のリスクを確認
Q3:仕事や学校生活はどうすれば良いですか?
A3:以下の対策を心がけましょう:
– 長時間の立ち仕事は適度な休憩を
– 暑い環境では水分補給を忘れずに
– 症状があるときは無理せず休む
– 周囲の人に症状を伝えておく
Q4:周囲の人への影響や注意点は?
A4:以下の点に気をつけましょう:
– 失神は伝染しませんが、目撃者が驚くことも
– 発作時は周囲の人の支援が必要
– 運転や危険な作業は控える
– 家族や同僚に対処方法を説明しておく