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医療コラム

失神|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

失神

失神

 

この症状について

受診の目安

考えられる主な原因

自宅でのケア方法

よくある質問(Q&A)

この症状について

 

失神とは、一時的に意識を失い、姿勢を保てなくなる症状です。特徴的なのは、自然に完全な意識回復が見られることです。脳全体への血流が一時的に低下することで起こります。

 

どんなときに起こりやすいか

– 長時間の立ち続け

– 暑い場所での滞在

– 強い精神的ストレスや痛み

– 排尿や排便時

– 急な姿勢の変化

 

症状の特徴

典型的な症状の進み方:

1. 前触れ症状(目の前が暗くなる、冷や汗、吐き気)

2. 意識消失(数秒〜数分)

3. 自然な意識回復

 

年齢による特徴

– 若い方:精神的なストレスや立ち続けによる失神が多い

– 高齢の方:血圧の変動や心臓の問題による失神が増える

 

受診の目安

 

すぐに救急車を呼ぶべき症状

– 胸の痛みを伴う失神

– 激しい頭痛とともに失神

– 心臓病がある方の失神

– けいれんを伴う失神

– 呼吸が苦しい

– 意識の回復が遅い

 

できるだけ早く受診すべき症状

– 運動中の失神

– 横になっているときの失神

– 繰り返す失神

– 高齢者の失神

– けがを伴う失神

 

通常の受診が必要な場合

– 初めての失神

– 原因不明の失神

– 前触れのない突然の失神

 

受診する診療科の選び方

– まずは内科や総合診療科

– 心臓が気になる場合は循環器内科

– 神経の症状がある場合は脳神経内科

 

考えられる主な原因

 

よくある原因(心配の少ないもの)

– 立ちくらみ(起立性低血圧)

– 精神的なストレスによる血管迷走神経反射

– 暑さや疲労

– 深呼吸による血圧低下

 

注意が必要な原因

– 不整脈(心臓の拍動の乱れ)

– 心臓の弁膜症

– 肺の血栓(肺塞栓症)

– 大動脈の病気

– 貧血や脱水

 

生活習慣との関連

– 睡眠不足

– 過労

– 不規則な食事

– 水分不足

– ストレス

 

自宅でのケア方法

 

すぐにできる対処法

– 横になって足を高くする

– 涼しい場所で休む

– 水分をこまめに摂る

– 深呼吸でリラックス

– ゆっくり起き上がる

 

生活上の注意点

– 急な姿勢変更を避ける

– 十分な睡眠をとる

– 規則正しい食事

– 適度な運動

– ストレス管理

 

してはいけないこと

– 無理な運動

– 長時間の立ち続け

– 熱い風呂での長湯

– 食事を抜くこと

– 水分制限

 

よくある質問(Q&A)

 

Q1:どんな場合に救急受診が必要ですか?

A1:以下の場合は救急受診が必要です:

– 意識の回復が遅い

– 胸痛や激しい頭痛を伴う

– けいれんがある

– 高齢者の失神

– 心臓病がある方の失神

 

Q2:薬の使い方で気をつけることは?

A2:以下の点に注意が必要です:

– 医師に処方された薬は自己判断で中止しない

– 血圧の薬は時間を守って服用

– めまい止めなどの市販薬は医師に相談してから

– 新しい薬を始める時は失神のリスクを確認

 

Q3:仕事や学校生活はどうすれば良いですか?

A3:以下の対策を心がけましょう:

– 長時間の立ち仕事は適度な休憩を

– 暑い環境では水分補給を忘れずに

– 症状があるときは無理せず休む

– 周囲の人に症状を伝えておく

 

Q4:周囲の人への影響や注意点は?

A4:以下の点に気をつけましょう:

– 失神は伝染しませんが、目撃者が驚くことも

– 発作時は周囲の人の支援が必要

– 運転や危険な作業は控える

– 家族や同僚に対処方法を説明しておく