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医療コラム

T先生!新型コロナウイルスの免疫保護に関する最新研究を教えて!|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!新型コロナウイルスの免疫保護に関する最新研究を教えて!

(下記の論文を元に一部AIを用いて作成しました)

Chemaitelly H, Ayoub HH, Coyle P, Tang P, Hasan MR, Yassine HM, Al Thani AA, Al-Kanaani Z, Al-Kuwari E, Jeremijenko A, Kaleeckal AH, Latif AN, Shaik RM, Abdul-Rahim HF, Nasrallah GK, Al-Kuwari MG, Butt AA, Al-Romaihi HE, Al-Thani MH, Al-Khal A, Bertollini R, Abu-Raddad LJ. Differential protection against SARS-CoV-2 reinfection pre- and post-Omicron. Nature. 2025 Mar;639(8056):1024-1031. doi: 10.1038/s41586-024-08511-9. Epub 2025 Feb 5. PMID: 39910292; PMCID: PMC11946897.

 

たろうくん
「T先生!新型コロナウイルスに一度感染した人が再感染するのを防ぐ免疫はどれくらい続くものなのか気になるんだ。最近何か新しい研究はあるの?」

T先生
「いい質問だね!実は2025年3月に『Nature』という科学雑誌に、とても興味深い研究が発表されたんだよ。この研究では、オミクロン株登場前と後で、自然感染による免疫保護パターンが大きく変わったことが分かったんだ。」

たろうくん
「へぇ〜、どう変わったの?」


🦠 オミクロン前後の再感染防御の違い

T先生
「オミクロン登場前は、感染した人の免疫効果はとても強くて、約80%の再感染防御効果があり、時間が経ってもほとんど弱まらなかったんだ。でも、オミクロン時代になると、状況が変わったよ。」

たろうくん
「どのように変わったの?」

T先生
「オミクロンに感染した後の免疫保護は、全体で約54%の再感染防御効果はあるんだけど、時間とともに急速に弱まっていくんだ。感染後3〜6ヶ月では81%もの高い防御効果があるけど、6〜9ヶ月後には60%に、9ヶ月〜1年後には28%まで下がってしまうよ。そして1年を過ぎると、ほとんど防御効果がなくなってしまうんだ。」

たろうくん
「え!それって、オミクロン感染後1年も経ったら、また同じくらい感染しやすくなるってこと?」


🛡️ 重症化防止効果は持続する

T先生
「再感染はしやすくなるかもしれないけど、ここで良いニュースもあるんだよ。どちらの時代でも、過去の感染は、再感染した時の重症化を防ぐ効果は非常に高くて持続的なんだ。オミクロン前の感染なら98%、オミクロン感染後なら100%の重症化防止効果があったよ。」

たろうくん
「それはすごいね!つまり、また感染する可能性は高くなっても、重症化はしにくいってことだね。」

T先生
「そうだね。この研究ではカタールの国民全体のデータを分析していて、かなり信頼性が高いと考えられるよ。26万人以上の感染者と43万人以上の非感染者を比較したんだ。」


🧪 なぜ防御効果が異なるのか?

T先生
「研究者たちは、この違いが生まれた理由について、ウイルスの進化の圧力が変わったからではないかと考えているんだ。」

たろうくん
「ウイルスの進化の圧力?それはどういう意味?」

T先生
「オミクロン以前は、まだ多くの人が感染していなかったから、ウイルスは『もっと感染しやすく』なる方向に進化していたんだ。アルファ株やデルタ株が典型的だね。でも2022年初めの大きなオミクロン波の後は、ほとんどの人が何らかの免疫を持つようになった。そこでウイルスは『免疫から逃れる』方向に進化の圧力が変わったというわけさ。」

たろうくん
「なるほど!だから最近は次々と新しい変異株が出てくるんだね。」


📊 免疫システムの違いによる保護効果

T先生
「もう一つ興味深い発見は、再感染を防ぐ免疫と重症化を防ぐ免疫が異なる仕組みで働いている可能性があることなんだ。」

たろうくん
「え、二つの免疫は別々なの?」

T先生
「そう考えられているんだ。再感染を防ぐのは主に『中和抗体』という成分が重要で、これはウイルスの侵入を阻止するんだ。でも中和抗体はウイルスの変異に影響されやすいんだよ。一方、重症化を防ぐのは『T細胞』を中心とした細胞性免疫が大きく関わっていて、これはウイルスの変異の影響を受けにくいんだ。」

たろうくん
「だから感染しやすくなっても、重症化はしにくいままなんだね!」

T先生
「その通り!それが今回の研究でも確認されたということなんだ。」


💉 ワクチン接種者と未接種者の比較

T先生
「この研究では、ワクチン接種者と未接種者でも分析しているけど、両方とも同じような結果だったよ。オミクロン前は長期間の防御効果があり、オミクロン後は徐々に減衰する傾向が見られたんだ。」

たろうくん
「ワクチンを打っていても同じなんだね。ということは、これはウイルスの変化が原因ってことだね。」

T先生
「そう考えられるね。ただ、この研究はカタールという国で行われたものだから、比較的若い人口が多い国なので、高齢者の多い国ではまた違う結果になる可能性もあるよ。」


📝 まとめ!

オミクロン前の感染は約80%の再感染防御効果があり、時間が経ってもあまり弱まらなかった!
オミクロン後の感染は、最初は高い防御効果(81%)があるが、1年以内に急速に弱まる!
どちらの時代でも、過去の感染は再感染時の重症化を防ぐ高い効果(98-100%)を持続的に発揮する!
ウイルスの進化の圧力が「感染しやすさ」から「免疫回避」へと変化したことが原因と考えられる!
この研究結果は、定期的なワクチンの更新が必要なことを示している!


たろうくん
「なるほど!新型コロナはこれからも変異し続けるから、オミクロンに感染しても長く保護されるわけではないんだね。でも重症化はしにくいから、少し安心かな。」

T先生
「そうだね。この研究が教えてくれるのは、ウイルスと私たちの免疫は常に影響し合っているということ。これからも変異は続くだろうから、特に高齢者や持病のある人は注意が必要だし、ワクチンも時々更新していく必要があるね。」

たろうくん
「研究って面白いね!ウイルスのことがよく分かったよ。ありがとう、T先生!」 😊