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医療コラム

T先生!赤ちゃんに対する百日咳ワクチンについて教えて!|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!赤ちゃんに対する百日咳ワクチンについて教えて!

(下記の報告を元に一部AIを用いて作成しました)

日本産科婦人科学会「乳児の百日咳予防を目的とした百日咳ワクチンの母子免疫と医療従事者への接種について」2025年4月25日付報告

 


🏥 乳児を守る「母子免疫」ってなに?

たろうくん
「T先生!この前ニュースで“百日咳(ひゃくにちぜき)”って病気の話を見たんだけど、赤ちゃんを守るために妊婦さんやお医者さんがワクチンを打つって書いてあったんだ。どうして赤ちゃん本人じゃなくて、周りの人がワクチンを打つの?」

T先生
「いいところに気がついたね、たろうくん😊 実は、百日咳は生まれてすぐの赤ちゃんにとって、とっても危険な病気なんだよ。特に生後2カ月未満の赤ちゃんは、まだ自分でワクチンを打つことができないから、周りの大人が“バリア”になって守ってあげる必要があるんだ。」

たろうくん
「ふむふむ。赤ちゃんが自分でワクチンを打てるまで、大人が守るってことだね!」


👶「母子免疫」ってどうやって働くの?

T先生
「うん、その通り!実際にオーストラリアやアメリカ、イギリスでは、**妊娠後期(妊娠27〜36週)の妊婦さんがTdapワクチン(百日咳・ジフテリア・破傷風の3種混合)**を打つことで、ママの体の中にできた抗体(ウイルスと戦うための武器)が赤ちゃんにも移って、赤ちゃんが生まれたときにすでに“よろい”をまとってるような状態になるんだ🛡️」

たろうくん
「おなかの中にいるときから守られてるって、なんかすごいね!」


🇯🇵 でも日本ではTdapが使えない…どうするの?

T先生
「そうなんだ。日本では今のところ、Tdapワクチンは承認されていないから、海外から個人輸入するしかないんだ。でもそれだと副反応が出たときに対応が難しいから、使いにくいのが現状なんだよ。」

たろうくん
「じゃあ、日本ではどうやって赤ちゃんを守ってるの?」

T先生
「そこが今回の大事なポイント!実は、**日本で定期接種として使われている“DTaPワクチン(3種混合)”**を、妊婦さんに打つこともできるんだ。最近の研究では、皮下接種であれば、妊婦さんに使っても安全で、抗体もしっかり赤ちゃんに移るってことがわかってきたんだよ✨」

たろうくん
「おおー!じゃあ、それで赤ちゃんも守れるの?」

T先生
「うん、でもまだ“重症化をどのくらい防げるか”ははっきりとは分かっていないから、今は“可能性がある”っていう段階だね。今後の研究に期待だね!」


🧑‍⚕️ 医療従事者も打つべき理由って?

たろうくん
「ところで、どうしてお医者さんや看護師さんもワクチンを打たなきゃいけないの?」

T先生
「とても大事な質問だね!百日咳って、大人がかかっても軽い咳だけで気づかないことが多いんだ。でも実は、大人が感染源になって、赤ちゃんにうつしてしまうことが多いんだよ。特に、家族や産婦人科の先生、新生児を診る医療スタッフがうつしてしまうケースがあるんだ💦」

たろうくん
「それは大変だ!じゃあ、赤ちゃんのそばにいる人はちゃんとワクチンを打たなきゃだね!」

T先生
「その通り。だから、日本環境感染学会では、産科病棟のスタッフ助産師さん、新生児をケアする医療者には、DTaPの接種をすすめているんだ。これで“赤ちゃんを守る輪”をつくるんだよ⭕」


🔍 最近の流行状況はどうなってるの?

たろうくん
「今、百日咳ってはやってるの?」

T先生
「うん、ちょっと心配なことに、2024年から患者さんの数が増えていて、特にマクロライド耐性の百日咳菌も出てきてるんだ。これは抗生物質が効きにくいタイプの菌だから、予防がますます大事になるね。」


📝 まとめ!

百日咳は生後すぐの赤ちゃんにとって命に関わる病気
妊婦がワクチンを打つことで、おなかの赤ちゃんに抗体を渡せる(母子免疫)
日本ではTdapが使えないので、代わりにDTaPワクチンの皮下接種が注目されている
赤ちゃんにうつさないよう、医療従事者や家族のワクチン接種もとても重要!
2024年以降、百日咳は増加傾向で、耐性菌も出現中。予防がカギ🔑!


たろうくん
「なるほど~!赤ちゃんを守るには、自分じゃなくて“まわりの大人”がワクチンを打つのが大事なんだね!ぼくも将来赤ちゃんができたら、ちゃんと調べてワクチン打ちたいな!」

T先生
「うん、それが一番の“やさしさ”だね☺️ たろうくんみたいに考えられる人が増えたら、きっとたくさんの赤ちゃんが救われるよ!」

たろうくん
「T先生、今日もありがとう!また何か気になるニュースがあったら聞くね!」

T先生
「いつでもおいで😊 一緒に考えようね!」