しびれ
- 2024年12月1日
- よくある症状とお悩み
しびれ
この症状について
しびれは、手足や体の一部がビリビリする、ジンジンする、チクチクするといった不快な感覚のことです。まるで手足が寝てしまったような感じや、虫が這うような感じを受けることもあります。
どんな状態か
– ビリビリ、ジンジン、チクチクといった異常な感覚
– 触った感じが鈍い、わかりにくい
– 力が入りにくい感じを「しびれ」と表現することもあります
どんなときに起こりやすいか
– 同じ姿勢を長く続けたとき
– 寒い場所にいたとき
– 過労や睡眠不足のとき
– 緊張やストレスを感じているとき
症状の特徴
– 一時的なもの:姿勢を変えると改善する
– 持続的なもの:病気が原因で続くことがある
– 片側だけのもの:脳の病気が疑われる
– 両側対称のもの:神経の病気が疑われる
年齢による違い
– 若い人:姿勢や運動による一時的なものが多い
– 中高年:持病や加齢による慢性的なものが増える
– 高齢者:複数の原因が重なることが多い
受診の目安
すぐに救急車を呼ぶべき症状
– 突然の強いしびれと共に、以下の症状がある場合:
– 顔の歪み
– 言葉が出にくい
– 手足の動きが悪い
– 激しい頭痛
– 意識がもうろうとする
できるだけ早く受診すべき症状
– しびれと共に以下の症状がある:
– 手足の力が入りにくい
– 歩きにくい
– 痛みを伴う
– 急に症状が悪化した
– 発熱がある
通常の受診が必要な場合
– 2週間以上症状が続く
– 徐々に症状が悪化している
– 日常生活に支障がある
– 夜間の症状が強い
– 持病の糖尿病がある
様子を見ても良い場合
– 姿勢を変えると改善する
– 症状が一時的である
– 原因が明らかで生活習慣の改善で対応できる
受診する診療科の選び方
– まずは内科や総合診療科に相談
– 症状に応じて以下の診療科を紹介:
– 脳神経内科:脳や神経の病気が疑われる場合
– 整形外科:首や腰の病気が疑われる場合
– 循環器科:血行不良が疑われる場合
考えられる主な原因
よくある原因
– 姿勢や体勢による一時的な圧迫
– 寝違えや筋肉の張り
– 疲労やストレス
– 寒冷刺激による血行不良
生活習慣との関連
– 長時間のデスクワーク
– 運動不足
– 不規則な生活
– 睡眠不足
– 喫煙や過度の飲酒
注意が必要な原因
– 脳卒中(脳梗塞、脳出血)
– 糖尿病性神経障害
– 頸椎・腰椎の病気
– 手根管症候群
– 末梢神経の病気
年齢による違い
若年層:
– 姿勢による一時的な症状
– スポーツによる過用
中高年:
– 生活習慣病に関連した症状
– 加齢による変化
高齢者:
– 複数の病気の合併
– 薬の副作用
自宅でのケア方法
すぐにできる対処法
– 姿勢を変える
– 軽くマッサージする
– 温める(血行を改善)
– 深呼吸でリラックス
– こまめに休憩を取る
生活上の注意点
– 同じ姿勢を長時間続けない
– 適度な運動を心がける
– 十分な睡眠をとる
– ストレス解消を心がける
– 暖かい服装を心がける
してはいけないこと
– 無理に我慢する
– 強くもむ
– 熱すぎる温めもの
– 原因不明なのに市販薬に頼りすぎる
– 自己判断で様子を見すぎる
予防のための工夫
– 定期的なストレッチ
– 適度な運動習慣
– バランスの良い食事
– 禁煙
– 適度な飲酒
よくある質問(Q&A)
Q1:どんな場合に救急受診が必要ですか?
A:以下の症状がある場合は、すぐに救急受診が必要です:
– 突然の強いしびれと共に、顔の歪みや言葉の出にくさがある
– 手足の動きが急に悪くなった
– 激しい頭痛を伴う
– 意識がもうろうとする
– 高熱を伴う
Q2:仕事や学校生活はどうすれば良いですか?
A:症状の程度に応じて以下のように対応します:
– 軽い症状:
– こまめに休憩を取る
– 姿勢を変える
– ストレッチを行う
– 中程度の症状:
– 上司や担当者に相談
– 必要に応じて業務調整
– 医療機関に相談
– 重い症状:
– 必要に応じて休養
– 医師の指示に従う
Q3:周囲の人への注意点は?
A:以下のポイントを周囲に伝えましょう:
– しびれの症状は外からは分かりにくい
– 必要に応じて休憩や姿勢の変更が必要
– 重い物を持つなど無理な動作は避けたい
– 症状が強い時は手助けが必要な場合がある
Q4:日常生活での工夫は?
A:以下のような工夫が効果的です:
– デスクワーク時:
– 正しい姿勢を保つ
– こまめな休憩
– ストレッチ
– 生活習慣:
– 規則正しい生活
– バランスの良い食事
– 適度な運動
– 環境調整:
– 適切な室温管理
– 快適な寝具の選択
– 作業環境の改善