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医療コラム

嘔吐と吐き気|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

嘔吐と吐き気

嘔吐と吐き気

 

この症状について

受診の目安

考えられる主な原因

自宅でのケア方法

よくある質問(Q&A)

この症状について

 

吐き気(むかつき)や嘔吐は、様々な原因で起こる一般的な症状です。胃の中身が強制的に口から出てくる状態を嘔吐と呼び、吐き気は実際に吐く前の不快な感覚を指します。

 

これらの症状は以下のような特徴があります:

– 突然の発症から数日間続く急性のものと、1ヶ月以上続く慢性的なものがあります

– 食事の直後に起こることもあれば、食事と関係なく発生することもあります

– 朝に強く出る場合や、1日中続く場合があります

– めまいや腹痛などの他の症状を伴うことがあります

 

年齢や性別による特徴:

– 子ども:感染症が原因となることが多く、脱水に注意が必要です

– 高齢者:複数の原因が重なっていることが多く、慎重な対応が必要です

– 妊婦:つわりによる症状が一般的です

 

季節との関係:

– 夏場は食中毒や熱中症による症状が増加

– 冬場はウイルス性胃腸炎による症状が増加

 

受診の目安

 

すぐに救急車を呼ぶべき症状

– 激しい胸の痛みや圧迫感がある

– 突然の激しい頭痛がある

– 意識がもうろうとする

– 高熱と強い腹痛がある

– 吐物に鮮血や黒い血液が混じる

– 激しい嘔吐が止まらない

 

できるだけ早く受診すべき症状

– 24時間以上水分が取れない

– 38度以上の発熱が続く

– 強い腹痛がある

– 頭痛やめまいが強い

– 脱水症状(喉が渇く、尿量が減る)がある

– 慢性疾患(糖尿病など)がある方で症状が悪化

 

通常の受診が必要な場合

– 1週間以上症状が続く

– 食事が十分に取れない

– 体重が減少してきた

– 原因不明の症状が繰り返す

 

様子を見ても良い場合

– 症状が軽く、水分が取れている

– 24時間以内に改善傾向がある

– 明らかな原因(乗り物酔いなど)がある

 

受診する診療科の選び方

– 内科:原因不明の症状、消化器症状が主

– 消化器科:腹痛を伴う症状

– 耳鼻科:めまいを伴う症状

– 脳神経外科:強い頭痛を伴う場合

– 救急外来:夜間や休日の重症症状

 

考えられる主な原因

 

よくある原因

– 胃腸炎(ウイルスや細菌による感染)

– 食中毒

– 乗り物酔い

– 薬の副作用

– ストレスや緊張

 

生活習慣との関連

– 不規則な食事

– 過度の飲酒

– 睡眠不足

– 過度の運動

– 急な環境変化

 

注意が必要な原因

– 脳の病気(脳腫瘍、髄膜炎など)

– 心臓の病気(心筋梗塞など)

– 消化器の病気(胆石、膵炎など)

– 妊娠初期のつわり

– 深刻な感染症

 

自宅でのケア方法

 

すぐにできる対処法

1. 水分補給を工夫する

– 少量ずつ頻回に取る

– 常温の水やお茶を選ぶ

– スポーツドリンクで電解質を補給

2. 食事の工夫

– 固形物は控えめに

– おかゆやスープなど消化の良い食事から

– 少量ずつ様子を見ながら

 

生活上の注意点

– 安静にする

– 急な動作を避ける

– 部屋の温度・湿度を快適に保つ

– 強い匂いを避ける

– 十分な睡眠を取る

 

してはいけないこと

– 無理に食事を取る

– 刺激物(アルコール、カフェイン)を摂取

– 激しい運動

– 長時間の入浴

– 市販薬の過剰使用

 

よくある質問(Q&A

 

Q1:どんな場合に救急受診が必要ですか?

– 意識がもうろうとする

– 激しい痛みがある

– 吐血がある

– 脱水症状が強い

– 24時間以上水分が取れない

場合は、すぐに受診してください。

 

Q2:市販薬の使い方で気をつけることは?

– 医師・薬剤師に相談して選ぶ

– 用法・用量を守る

– 症状が改善しない場合は受診する

– 他の薬との併用に注意

– 予防的な使用は避ける

 

Q3:仕事や学校はどうすれば良いですか?

– 症状が強い時は休養する

– 水分が取れるまでは自宅で休む

– 回復期は無理のない程度に活動する