筋肉痛
- 2024年12月2日
- よくある症状とお悩み
筋肉痛
この症状について
筋肉痛は日常生活でよく経験する症状です。過度の運動や外傷が原因となることが多く、通常は自然に良くなります。ただし、時には重大な病気のサインとなることもあるため、症状によっては注意が必要です。
筋肉痛は、以下のような特徴があります:
– 運動後に起こる痛み:
24-48時間後にピークとなり、徐々に改善
– 感染症に伴う痛み:
全身の筋肉痛として現れ、発熱を伴うことが多い
– 炎症性の痛み:
局所の熱感や腫れを伴うことがある
– 神経性の痛み:
しびれや違和感を伴うことがある
特に高齢者では、リウマチ性多発筋痛症などの可能性もあり、症状の特徴や経過に注意が必要です。
受診の目安
すぐに救急車を呼ぶべき症状
– 激しい筋肉痛と共に意識が混濁する
– 高熱(38.5度以上)と強い筋肉痛が同時にある
– 褐色尿が出る
– 呼吸が苦しい、胸痛がある
できるだけ早く受診すべき症状
– 38度以上の発熱が続く
– 筋肉痛と共に皮膚の発赤・腫れがある
– 筋力低下を伴う
– 原因不明の激しい筋肉痛が続く
通常の受診が必要な場合
– 1週間以上改善しない筋肉痛
– 日常生活に支障をきたす痛み
– 繰り返し起こる筋肉痛
– 原因がはっきりしない筋肉痛
考えられる主な原因
よくある原因
– 過度の運動や不慣れな動作
– ウイルス感染症
– 疲労やストレス
– 姿勢の悪さ
注意が必要な原因
– 横紋筋融解症:激しい運動や薬の副作用で起こる筋肉の破壊
– 多発性筋炎:自己免疫疾患による筋肉の炎症
– 感染性筋炎:細菌による筋肉の感染
– 悪性腫瘍に伴う症状
自宅でのケア方法
すぐにできる対処法
– 安静と休養
– 冷やす(炎症が強い場合)
– 温める(こりや張りが主な場合)
– ストレッチ(痛みが和らいでから軽く)
してはいけないこと
– 痛みを我慢して無理な運動を続ける
– 原因不明の痛みを放置する
– 医師に相談せずに強い鎮痛剤を使用する
よくある質問(Q&A)
Q1:どんな場合に救急受診が必要ですか?
A1:以下の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください:
– 激しい筋肉痛と意識の混濁
– 高熱と強い筋肉痛の組み合わせ
– 褐色尿
– 呼吸困難や胸痛
Q2:市販薬の使い方で気をつけることは?
A2:
– 使用前に必ず説明書を読む
– 決められた用量を守る
– 症状が改善しない場合は医師に相談
– 他の薬との相互作用に注意
Q3:仕事や学校生活はどうすれば良いですか?
A3:
– 激しい痛みがある場合は無理せず休養
– 徐々に活動を再開
– デスクワークでは定期的に軽い運動を
– 運動時は準備運動を十分に
Q4:予防のために気をつけることは?
A4:
– 適度な運動習慣をつける
– 急激な運動は避ける
– 十分な睡眠と栄養をとる
– ストレッチを日常的に行う