頭痛
- 2024年12月1日
- よくある症状とお悩み
頭痛
この症状について
頭痛は、頭部の一部または全体に感じる痛みの総称です。後頭部と首の境目、目の奥の痛みも頭痛に含まれます。日常生活で多くの人が経験する一般的な症状ですが、その原因や性質はさまざまです。
頭痛は大きく分けて、原因となる病気がない「一次性頭痛」と、他の病気が原因となる「二次性頭痛」の2種類があります。
一次性頭痛の代表的なものには:
– 片頭痛:拍動性の痛みで、吐き気や光・音に敏感になる
– 緊張型頭痛:頭が締め付けられるような痛み
– 群発頭痛:激しい片側の痛みが一定期間続く
症状は人によって異なり、以下のような特徴があります:
– 痛みの性質:ズキズキ、ガンガン、締め付けるような感じなど
– 部位:片側だけ、両側、後頭部、前頭部など
– 持続時間:数時間から数日間
– 随伴症状:吐き気、めまい、視界の異常など
受診の目安
すぐに救急車を呼ぶべき症状
– 今まで経験したことのないような激しい頭痛
– 突然の激しい頭痛(特に「人生最悪」と感じる頭痛)
– 頭痛に加えて意識障害や麻痺がある
– 高熱と激しい頭痛が同時にある
– 頭を打った後の増強する頭痛
できるだけ早く受診すべき症状
– いつもと違う頭痛が続く
– 朝方の頭痛が続く
– 普段の痛み止めが効かない
– 50歳以降に初めて現れた頭痛
– 頭痛に加えてふらつきや物が二重に見える
通常の受診が必要な場合
– 月に2回以上の頭痛がある
– 市販薬では改善しない
– 仕事や日常生活に支障が出る
– 頭痛の性質が変化してきた
様子を見ても良い場合
– 原因が明確(寝不足、疲れなど)
– 休息や市販薬で改善する
– 生活に支障がない程度の軽い痛み
考えられる主な原因
よくある原因
– ストレス
– 疲労
– 睡眠不足
– 眼精疲労
– 気圧の変化
– 生理(女性の場合)
生活習慣との関連
– 不規則な生活
– 運動不足
– 姿勢の悪さ
– 睡眠環境の問題
– 食事の乱れ
– 過度の飲酒
注意が必要な原因
– 脳血管の異常
– 髄膜炎
– 脳腫瘍
– 副鼻腔炎
– 高血圧
– 目の病気(緑内障など)
自宅でのケア方法
すぐにできる対処法
– 休息をとる
– 冷やす・温める(症状に応じて)
– 軽いマッサージ
– 水分補給
– 深呼吸やリラックス
– 部屋を暗くして休む
生活上の注意点
– 規則正しい生活リズムを保つ
– 十分な睡眠をとる
– ストレス管理を行う
– 適度な運動を心がける
– 姿勢を正す
– 長時間のパソコン作業を避ける
市販薬の使用方法
– 痛みが強くなる前の早めの服用
– 用法・用量を守る
– 連続使用は避ける(薬物乱用頭痛の予防)
– 効果が不十分な場合は医師に相談
してはいけないこと
– 市販薬の過剰使用
– 無理な運動や仕事
– 過度の飲酒
– 不適切な民間療法
– 重症な症状の放置
よくある質問(Q&A)
Q1:どんな場合に救急受診が必要ですか?
A:以下の場合は救急受診を検討してください:
– 突然の激しい頭痛
– 意識障害や麻痺を伴う頭痛
– 高熱と激しい頭痛の組み合わせ
– 頭部打撲後の増強する頭痛
– 通常の頭痛薬が全く効かない場合
Q2:薬の使い方で気をつけることは?
A:以下の点に注意してください:
– 1日の服用回数制限を守る
– 連続使用は避ける
– 効果がない場合は同じ薬の増量は避ける
– 複数の鎮痛薬の併用は控える
– 予防的な服用は避ける
Q3:仕事や学校生活はどうすれば良いですか?
A:状況に応じて以下の対応を:
– 軽い場合は休憩を取りながら継続
– 中等度の場合は可能な範囲で負担を減らす
– 重度の場合は休養を取ることを検討
– 繰り返す場合は医師に相談
– 職場や学校に状況を説明
Q4:周囲の人への影響や注意点は?
A:以下の点に配慮しましょう:
– 頭痛の種類と程度を周囲に説明
– 必要な配慮(騒音・光の制限など)を伝える
– 感染症の可能性がある場合は接触を控える
– 緊急時の連絡先を共有
– 家族に自身の頭痛の特徴を説明