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医療コラム

頭痛|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

頭痛

頭痛

 

この症状について

受診の目安

考えられる主な原因

自宅でのケア方法

よくある質問(Q&A)

この症状について

 

頭痛は、頭部の一部または全体に感じる痛みの総称です。後頭部と首の境目、目の奥の痛みも頭痛に含まれます。日常生活で多くの人が経験する一般的な症状ですが、その原因や性質はさまざまです。

 

頭痛は大きく分けて、原因となる病気がない「一次性頭痛」と、他の病気が原因となる「二次性頭痛」の2種類があります。

 

一次性頭痛の代表的なものには:

– 片頭痛:拍動性の痛みで、吐き気や光・音に敏感になる

– 緊張型頭痛:頭が締め付けられるような痛み

– 群発頭痛:激しい片側の痛みが一定期間続く

 

症状は人によって異なり、以下のような特徴があります:

– 痛みの性質:ズキズキ、ガンガン、締め付けるような感じなど

– 部位:片側だけ、両側、後頭部、前頭部など

– 持続時間:数時間から数日間

– 随伴症状:吐き気、めまい、視界の異常など

 

受診の目安

 

すぐに救急車を呼ぶべき症状

– 今まで経験したことのないような激しい頭痛

– 突然の激しい頭痛(特に「人生最悪」と感じる頭痛)

– 頭痛に加えて意識障害や麻痺がある

– 高熱と激しい頭痛が同時にある

– 頭を打った後の増強する頭痛

 

できるだけ早く受診すべき症状

– いつもと違う頭痛が続く

– 朝方の頭痛が続く

– 普段の痛み止めが効かない

– 50歳以降に初めて現れた頭痛

– 頭痛に加えてふらつきや物が二重に見える

 

通常の受診が必要な場合

– 月に2回以上の頭痛がある

– 市販薬では改善しない

– 仕事や日常生活に支障が出る

– 頭痛の性質が変化してきた

 

様子を見ても良い場合

– 原因が明確(寝不足、疲れなど)

– 休息や市販薬で改善する

– 生活に支障がない程度の軽い痛み

 

考えられる主な原因

 

よくある原因

– ストレス

– 疲労

– 睡眠不足

– 眼精疲労

– 気圧の変化

– 生理(女性の場合)

 

生活習慣との関連

– 不規則な生活

– 運動不足

– 姿勢の悪さ

– 睡眠環境の問題

– 食事の乱れ

– 過度の飲酒

 

注意が必要な原因

– 脳血管の異常

– 髄膜炎

– 脳腫瘍

– 副鼻腔炎

– 高血圧

– 目の病気(緑内障など)

 

自宅でのケア方法

 

すぐにできる対処法

– 休息をとる

– 冷やす・温める(症状に応じて)

– 軽いマッサージ

– 水分補給

– 深呼吸やリラックス

– 部屋を暗くして休む

 

生活上の注意点

– 規則正しい生活リズムを保つ

– 十分な睡眠をとる

– ストレス管理を行う

– 適度な運動を心がける

– 姿勢を正す

– 長時間のパソコン作業を避ける

 

市販薬の使用方法

– 痛みが強くなる前の早めの服用

– 用法・用量を守る

– 連続使用は避ける(薬物乱用頭痛の予防)

– 効果が不十分な場合は医師に相談

 

してはいけないこと

– 市販薬の過剰使用

– 無理な運動や仕事

– 過度の飲酒

– 不適切な民間療法

– 重症な症状の放置

 

よくある質問(Q&A

 

Q1:どんな場合に救急受診が必要ですか?

A:以下の場合は救急受診を検討してください:

– 突然の激しい頭痛

– 意識障害や麻痺を伴う頭痛

– 高熱と激しい頭痛の組み合わせ

– 頭部打撲後の増強する頭痛

– 通常の頭痛薬が全く効かない場合

 

Q2:薬の使い方で気をつけることは?

A:以下の点に注意してください:

– 1日の服用回数制限を守る

– 連続使用は避ける

– 効果がない場合は同じ薬の増量は避ける

– 複数の鎮痛薬の併用は控える

– 予防的な服用は避ける

 

Q3:仕事や学校生活はどうすれば良いですか?

A:状況に応じて以下の対応を:

– 軽い場合は休憩を取りながら継続

– 中等度の場合は可能な範囲で負担を減らす

– 重度の場合は休養を取ることを検討

– 繰り返す場合は医師に相談

– 職場や学校に状況を説明

 

Q4:周囲の人への影響や注意点は?

A:以下の点に配慮しましょう:

– 頭痛の種類と程度を周囲に説明

– 必要な配慮(騒音・光の制限など)を伝える

– 感染症の可能性がある場合は接触を控える

– 緊急時の連絡先を共有

– 家族に自身の頭痛の特徴を説明