T先生!フルミストについて教えて!
- 2024年9月21日
- 教えて!T先生,最近の研究,子どもの健康,エイジング・ケア、予防医学,感染症
(下記を元に一部AIを用いて作成しました)
日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会. 経鼻弱毒生インフルエンザワクチンの使用に関する考え方~医療機関の皆様へ~
たろうくん「T先生!今年から使えるようになったっていう鼻にシュッてするインフルエンザワクチンのこと、教えてよ!」
T先生「ああ、フルミストのことだね。今年から日本でも使えるようになった新しいタイプのインフルエンザワクチンだよ。」
たろうくん「へー、すごいね!どんなところがいいの?」
T先生「そうだね。まず一番のメリットは、注射じゃないから痛くないってことかな。鼻にシュッてするだけだから、注射が怖い子にはうれしいよね。」
たろうくん「えー!それ超いいじゃん!僕、注射嫌いだからさ。でも、どうやって使うの?」
T先生「使い方は簡単だよ。両方の鼻に1回ずつ、合計0.1ミリリットルをシュッとするだけで完了さ。」
たろうくん「へー、それだけ?注射よりずっと楽そう!効果はどうなの?」
T先生「効果はね、従来の注射タイプのワクチンと同じくらいあるんだ。特に小さな子どもの場合、インフルエンザにかかる確率を約7割も減らせるんだよ。」
たろうくん「すごいじゃん!でも、なんで今まで使えなかったの?」
T先生「実はね、フルミストは海外では2003年からアメリカで使われていたんだ。日本ではちょっと遅れて承認されたんだよ。」
たろうくん「そうなんだ。他にも何かいいところある?」
T先生「そうだね。もう一つ大きなメリットは、1シーズンに1回の接種で済むことかな。従来のワクチンだと、13歳未満の子は2週間後に2回目の接種が必要だったんだけど、フルミストは1回で完了するんだ。」
たろうくん「それって、親も助かるよね!でも、誰でも使えるの?」
T先生「残念ながら、そうじゃないんだ。使える年齢は2歳から18歳までに限られているんだよ。2歳未満の子どもには喘鳴のリスクがあるから使えないし、日本では18歳までしか承認されてないんだ。」
たろうくん「ふーん、そうなんだ。使った後の副反応ってあるの?」
T先生「そうだね。フルミストは生ワクチンっていって、弱くしたウイルスを使っているんだ。だから、接種した後に鼻水や咳が出ることがあるよ。そうした風邪症状が出現した場合、生ワクチンだから接種して2週間程度、インフルエンザ抗原検査が『陽性』になってしまう可能性もあるんだよ。」
たろうくん「そうなんだ!他にどんなことに注意したら良いの?」
T先生「周りに妊婦さんや免疫不全の人がいる場合は、フルミストはあまりおすすめできないんだよ。それに、卵やゼラチンのアレルギーがある子も注意が必要だね。喘息や鼻づまりがひどい子は使わない方がいいかもしれないね。その時はこれまでと同様に注射での予防接種が良いよ」
たろうくん「分かった!そんな時は注射でも仕方ないね。お金はどのくらいかかるの?」
T先生「フルミストは今のところ、全額自己負担なんだ。大体8,000円から9,000円(※1)くらいかかることが多いよ。」
たろうくん「けっこう高いね。でも1回で済むなら、2回注射するのと変わらないかも。」
T先生「そうだね。家族と相談して、自分に合ったワクチンを選ぶといいよ。」
たろうくん「分かった!T先生、フルミストのこと、よく分かったよ。ありがとう!」
T先生「どういたしまして。インフルエンザの予防は大切だからね。他に質問があったら、いつでも聞いてね。」
※1 当院では8,000円(税込)です。入荷数が大変少ないため、接種希望の方はお問い合わせください。