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医療コラム

T先生!授乳中の乳がん検診について教えて!|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!授乳中の乳がん検診について教えて!

(UpToDateをもとに、一部AIを使って作成しました)『Screening for breast cancer: Strategies and recommendations

“UpToDate(アップ・トゥ・デート)”とは、多数の専門医が執筆を担当し、最新のエビデンスに基づいて作成された信頼性の高い臨床情報源です。

 

たろうくん「ねえT先生、お母さんがこの前3人目の赤ちゃんを産んで、今は授乳してるんだけど、乳がん検診をこれまで受けてないんだよ。僕を産んでくれた時から3年ぐらい授乳して、その後に弟もできて更に3年授乳してたから、乳がん検診を受け損ねてたって。授乳中は乳がん検診しない人もいるけど、やっぱりやった方が良いの?」

 

T先生「いい質問だね、たろうくん。妊娠中や授乳中の女性は、乳がん検診を控えることも多いよね。でも最近は、乳がんリスクが高くなってくる40代で赤ちゃんを産むことも多くなっているし、できれば乳がん検診はやった方が良いと言われてるよ。アメリカ放射線学会も、妊娠中や授乳中の女性にはデジタルマンモグラフィやデジタル乳房トモシンセシスが適切だって言っているんだ(①)」

 

たろうくん「えっ、でも授乳中って乳房が変わっちゃうから、ちゃんと見えるの?」

 

T先生「それもいいところに気がついたね。確かに授乳中は乳房が変化するけど、マンモグラフィは乳がんを診断するのに十分感度が高くて、異常があればちゃんと見つけることができると言われてるんだ(②)(③)(④)(⑤)」

 

たろうくん「なるほど。じゃあ授乳中にマンモグラフィをする利点って何?」

 

T先生「授乳中にマンモグラフィをする一番の利点は、乳がんを早期に発見できることだよ。乳がんは早く見つければ見つけるほど、治療の選択肢が増えて、治りやすくなるんだ。」

 

たろうくん「へぇ、そうなんだ。でも、放射線って危なくないの?」

 

T先生「その心配をする人もいるけど、マンモグラフィで使われる放射線の量はすごく少ないから、ほとんど心配しなくて大丈夫(⑥)。もちろん、検査をする前には専門の医師がしっかり説明してくれるから、心配事があれば質問してみるといいよ。」

 

たろうくん「じゃあ、どれくらいの頻度で検査を受けたらいいの?」

 

T先生「それは人によって違うんだけど、一般的には40歳から毎年または2年ごとのマンモグラフィ検査を推奨しているよ。でも、家族歴や遺伝的なリスクがある人は、もっと早くから検査を始めることもあるんだ。」

 

たろうくん「なるほどね。T先生、いつもわかりやすく教えてくれてありがとう!」

 

T先生「いつでも聞いてくれたらうれしいよ、たろうくん。健康について知識を持つことはすごく大切だからね。もし他にも知りたいことがあったら、いつでも教えてね。」

 

たろうくん「うん、わかった!また聞くね!」

 

T先生「いいね、それじゃあまた次回を楽しみにしているよ。」

 

 

①Expert Panel on Breast Imaging:; diFlorio-Alexander RM, Slanetz PJ, Moy L, Baron P, Didwania AD, Heller SL, Holbrook AI, Lewin AA, Lourenco AP, Mehta TS, Niell BL, Stuckey AR, Tuscano DS, Vincoff NS, Weinstein SP, Newell MS. ACR Appropriateness Criteria® Breast Imaging of Pregnant and Lactating Women. J Am Coll Radiol. 2018 Nov;15(11S):S263-S275. doi: 10.1016/j.jacr.2018.09.013. PMID: 30392595.

②Ishida T, Yokoe T, Kasumi F, Sakamoto G, Makita M, Tominaga T, Simozuma K, Enomoto K, Fujiwara K, Nanasawa T, et al. Clinicopathologic characteristics and prognosis of breast cancer patients associated with pregnancy and lactation: analysis of case-control study in Japan. Jpn J Cancer Res. 1992 Nov;83(11):1143-9. doi: 10.1111/j.1349-7006.1992.tb02737.x. PMID: 1483929; PMCID: PMC5918702.

③Liberman L, Giess CS, Dershaw DD, Deutch BM, Petrek JA. Imaging of pregnancy-associated breast cancer. Radiology. 1994 Apr;191(1):245-8. doi: 10.1148/radiology.191.1.8134581. PMID: 8134581.

④Samuels TH, Liu FF, Yaffe M, Haider M. Gestational breast cancer. Can Assoc Radiol J. 1998 Jun;49(3):172-80. PMID: 9640283.

⑤Yang WT, Dryden MJ, Gwyn K, Whitman GJ, Theriault R. Imaging of breast cancer diagnosed and treated with chemotherapy during pregnancy. Radiology. 2006 Apr;239(1):52-60. doi: 10.1148/radiol.2391050083. Epub 2006 Feb 16. PMID: 16484353.

⑥Behrman RH, Homer MJ, Yang WT, Whitman GJ. Mammography and fetal dose. Radiology. 2007 May;243(2):605; author reply 605-6. doi: 10.1148/radiol.2432060791. PMID: 17456884.