たろうくん「T先生、最近はしかって病気が話題になってるけど、本当に怖いの？」

 

T先生「そうだね、たろうくん。はしかは麻疹（ましん）とも呼ばれていて、非常に感染力が強いウイルスが原因で起こるんだ。特に、ワクチン接種が不足している世代や、小さい子どもたちにとっては注意が必要なんだよ。」

 

たろうくん「ワクチン接種ってそんなに大事なの？」

 

T先生「とても大事なんだ。実は、日本ではワクチンを2回接種することが推奨されているけど、50歳代以上の人たちは、子どもの頃にワクチン接種のプログラムがなかったため、十分な免疫を持っていない人が多いんだ。さらに、2000年前後に生まれた人たちも、定期接種が1回しかなかったから、十分な免疫を持っていない可能性があるんだよ。」

 

たろうくん「じゃあ、僕も接種しないとダメ？」

 

T先生「そうだね。子どもの場合は、MRワクチンというはしかと風疹を予防するワクチンを、1歳と小学校に入る前に2回接種することが推奨されているよ。これでかなりの確率で予防できるんだ。」

 

たろうくん「ワクチン打っても副反応とかないの？」

 

T先生「いい質問だね。ワクチンには副反応が出る可能性があるけど、発熱や発しんが出ることがあっても、それは一時的なもので、ほとんどの場合はすぐに良くなるんだ。重要なのは、はしかにかかるリスクに比べたら、ワクチンの副反応のリスクはずっと低いってことだよ。」

 

たろうくん「はしかにかかったら、どうなるの？」

 

T先生「はしかにかかると、高熱やせき、目の充血、体に発疹が出るんだ。そして、時には重症化して、肺炎や脳炎になることもあるんだよ。特に心配なのが、SSPE（亜急性硬化性全脳炎）という非常に重い脳の病気で、はしかが治った後に数年してから発症する場合があるんだ。この病気は進行すると命を落とすこともあるから、本当に注意が必要なんだ。」

 

たろうくん「えっ、そんな怖い病気があるの？！」

 

T先生「そうなんだ。だからこそ、はしかを甘く見てはいけないし、予防がとても大切なんだよ。でも、万が一症状が出たら、すぐに病院に連絡して、専門家の指示に従ってね。治療は基本的に症状に応じて行うから、安心して。」

 

たろうくん「わかった！T先生、ありがとう。ワクチン接種、しっかり確認してみるね！」

 

T先生「えらいね。何かわからないことがあったら、いつでも聞いてね。健康を守るためには、正しい知識が一番大事だからね。」