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医療コラム

T先生!コーヒーは糖尿病を予防するの? ☕|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!コーヒーは糖尿病を予防するの? ☕

(下記の論文を元に一部AIを用いて作成しました)

Henn M, Glenn AJ, Willett WC, Martínez-González MA, Sun Q, Hu FB. Coffee Consumption, Additive Use, and Risk of Type 2 Diabetes-Results from 3 Large Prospective United States Cohort Studies. Am J Clin Nutr. 2025 Mar;121(3):695-702. doi: 10.1016/j.ajcnut.2025.01.017. Epub 2025 Jan 18. PMID: 39828230.

 

たろうくん
「T先生!昨日、パパがコーヒーを飲みながら『これは健康にいいんだ』って言ってたんだけど、本当なの?特に糖尿病に良いって言ってたけど。」

T先生
「おや、たろうくんのお父さんはよく勉強してるね!実はね、コーヒーと糖尿病の関係については、とても大規模な研究が行われているんだよ。」

たろうくん
「へえ~、どんな研究なの?」

T先生
「アメリカで行われた大きな研究で、看護師さんや医療の専門家、合わせて約29万人もの人を対象に、長い期間(1986年から2020年まで、約34年間)追跡調査したんだ。その研究では、コーヒーをどれくらい飲むか、何を入れて飲むか、そして糖尿病になったかどうかを調べたんだよ。」

たろうくん
「すごい!そんなに大勢の人を調べたんだね!それで、結果はどうだったの?」


🔍 コーヒーと糖尿病の関係

T先生
「結果はとても興味深いものだったよ。研究の期間中、合計13,281人が2型糖尿病(成人になってからなりやすい糖尿病のタイプ)と診断されたんだ。そして、調査の結果、何も入れないコーヒーを1日1杯増やすごとに、糖尿病になるリスクが10%も減るということがわかったんだよ!」

たろうくん
「えっ!10%も減るの?それってすごいことじゃない?」

T先生
「そうだね、かなり大きな効果だと言えるよ。ただし、これはブラックコーヒー、つまり何も入れないコーヒーを飲んだ場合の結果なんだ。」

たろうくん
「でも、パパはコーヒーに砂糖とミルクを入れて飲んでるよ?それだと効果は変わるの?」


🍬 コーヒーに何かを加えるとどうなる?

T先生
「いい質問だね!実は、コーヒーに何を入れるかによって、その健康効果が変わることもわかったんだよ。」

たろうくん
「へえ~、何が変わるの?」

T先生
「まず、コーヒーに生クリームを入れても、糖尿病リスク低減の効果は変わらなかったんだ。でも、砂糖を入れると(平均で1杯につき小さじ1杯程度)、効果は弱まって、リスク低減は5%になったんだよ。」

たろうくん
「砂糖を入れると効果が半分になっちゃうんだね…。じゃあ、人工甘味料はどうなの?パパが時々ダイエット中だからって使ってるよ。」

T先生
「人工甘味料についても調べられていて、人工甘味料を入れた場合も効果が弱まって、リスク低減は7%になるという結果が出ているんだ。砂糖ほどではないけれど、やはり効果は減ってしまうんだね。」

たろうくん
「コーヒーフレッシュ(コーヒー用の粉末ミルク)を入れる人も多いけど、それはどうなの?」

T先生
「コーヒーホワイトナー(コーヒーフレッシュのこと)についても調査されていて、これを使うと効果が弱まる傾向があったけど、統計的にはっきりとした結論は出なかったんだ。でも、リスク低減は約5%になるという数字が出ているよ。」


🤔 どうしてコーヒーには糖尿病を予防する効果があるの?

たろうくん
「なんでコーヒーには糖尿病を予防する効果があるの?」

T先生
「それはいい質問だね!研究によると、コーヒーを飲む人は長期的に体重の増加が抑えられる傾向があって、体脂肪の分布も健康的な方向に変わる可能性があるんだ。」

たろうくん
「体重と体脂肪が関係あるの?」

T先生
「うん、実は糖尿病の大きな危険因子の一つが余分な脂肪組織なんだよ。特にお腹周りについた脂肪は健康に良くない影響を与えることがわかっているんだ。コーヒーを飲むことで体重増加が抑えられると、それが間接的に糖尿病のリスクを下げる助けになるんじゃないかと考えられているよ。」

たろうくん
「なるほど!でも、どうして砂糖や人工甘味料を入れると効果が減るの?」

T先生
「これも重要なポイントだね。実は、砂糖や人工甘味料の摂取は、それ自体が糖尿病のリスクを高めるという研究結果もあるんだ。だから、コーヒーの良い効果と砂糖などの良くない効果が相殺し合って、全体としての効果が弱まってしまうと考えられているよ。」


🌍 糖尿病の現状

たろうくん
「糖尿病って、どれくらいの人がなるの?」

T先生
「世界中で約5億3700万人が2型糖尿病に罹患していて、2045年までには7億8300万人に増えると予測されているんだ。とても多くの人が影響を受ける病気なんだよ。」

たろうくん
「えーっ!そんなに多いの?」

T先生
「そうなんだ。しかも糖尿病は、心臓病や脳卒中、腎臓病、目の病気など、様々な合併症を引き起こす可能性があるから、予防がとても大切なんだよ。」

たろうくん
「じゃあ、コーヒーを飲むのは良い予防法の一つってことだね!」

T先生
「その通り!ただし、コーヒーだけに頼るのではなく、バランスの良い食事と適度な運動も大切だよ。それに、子どもはカフェインの影響を受けやすいから、たろうくんのようなお子さんはコーヒーではなく、健康的な食習慣と運動を心がけるのが一番だね。」


📝 まとめ!

ブラックコーヒーを1日1杯増やすごとに糖尿病のリスクが10%減少する!
コーヒーに生クリームを入れても効果は変わらないが、砂糖を入れるとリスク低減効果が5%に弱まる!
人工甘味料を入れるとリスク低減効果が7%に弱まる!
コーヒーフレッシュを使うと効果が約5%に弱まる傾向がある!
世界では約5億3700万人が糖尿病に罹患しており、予防がとても重要!


たろうくん
「T先生、ありがとう!今度パパに『コーヒーは健康にいいけど、砂糖や人工甘味料を入れると効果が半分以下になっちゃうんだよ』って教えてあげるね!」

T先生
「いい心がけだね!お父さんもきっと興味を持つと思うよ。健康に関する知識を家族で共有するのはとても素晴らしいことだね。」

たろうくん
「うん!僕も大人になったら、ブラックコーヒーを飲めるようになりたいな!今から健康のことを考えるのって大事だよね!」 😊

T先生
「その通り!健康は若いうちからの習慣が大切だからね。たろうくんはもう意識が高いから、将来もきっと健康に過ごせるよ!」