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医療コラム

T先生!スタチンと認知症について教えて!|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!スタチンと認知症について教えて!

(下記の論文を元に一部AIを用いて作成しました)

Ge S, Kitamura T, Zha L, Komatsu M, Komukai S, Murata F, Maeda M, Gon Y, Kimura Y, Kiyohara K, Sobue T, Fukuda H. Association of Statin Use with Dementia Risk Among Older Adults in Japan: A Nested Case-Control Study Using the LIFE Study. J Alzheimers Dis. 2024;100(3):987-998. doi: 10.3233/JAD-240113. PMID: 38968046.

 

たろうくん「T先生!今日はスタチンと認知症のことについて教えてほしいんだ。最近おじいちゃんが薬を飲み始めたみたいでさ」

 

T先生「そうか、たろうくん。おじいちゃんの健康が心配なんだね。スタチンというのは、コレステロールを下げる薬のことだよ。最近の研究で、この薬が認知症のリスクを下げる可能性があることがわかってきたんだ」

 

たろうくん「へー、そうなんだ。でも認知症って何?」

 

T先生「認知症は、年をとると起こりやすい病気の一つで、物忘れがひどくなったり、日常生活に支障が出たりする状態のことだよ。アルツハイマー病というのが、その中でも多い種類なんだ」

 

たろうくん「なるほど。じゃあ、スタチンを飲めば認知症にならないってこと?」

 

T先生「そう単純ではないんだけど、最近日本で行われた大きな研究で、スタチンを使っている人は認知症になるリスクが低くなる傾向があることがわかったんだ。65歳以上の人たち、約34万人のデータを調べたんだよ」

 

たろうくん「すごい!そんなにたくさんの人を調べたの?」

 

T先生「そうなんだ。その結果、スタチンを使っている人は、使っていない人に比べて認知症になるリスクが30%も低かったんだ。アルツハイマー病についても、リスクが34%低くなっていたよ」

 

たろうくん「へー、すごいじゃん。でも、薬の量は関係あるの?」

 

T先生「いい質問だね。実は、薬の量によって効果が違うことがわかったんだ。薬の量が少ないときは、逆に認知症のリスクが42%高くなっちゃうんだ。でも、量が増えるにつれてリスクが下がっていって、たくさん飲んでいる人は、認知症のリスクが67%も低くなったんだよ」

 

たろうくん「えー!少ないとダメなの?」

 

T先生「そうなんだ。でも心配しないで。薬の量は、人それぞれの体の状態に合わせて医者が決めるんだ。おじいちゃんの場合も、きっと先生がちゃんと考えて決めてくれているはずだよ」

 

たろうくん「そっか。でも、なんで薬の量が少ないとリスクが高くなるの?」

 

T先生「それはね、まだはっきりとはわかっていないんだ。でも、体の中のコレステロールを下げるのに十分な量じゃないと、効果が出にくいのかもしれないね。これからもっと研究が進めば、もっとよくわかるようになると思うよ」

 

たろうくん「なるほど。じゃあ、おじいちゃんにはたくさん飲んでもらった方がいいのかな?」

 

T先生「そうじゃないんだ。薬の量を勝手に変えるのは危険だよ。副作用の心配もあるしね。大切なのは、おじいちゃんが先生の指示通りに薬を飲むことと、定期的に検査を受けることなんだ」

 

たろうくん「わかった。じゃあ、おじいちゃんには薬をちゃんと飲むように言おう。他に認知症を予防する方法はないの?」

 

T先生「そうだね。薬以外にも大切なことがあるよ。運動をすること、野菜をたくさん食べること、頭を使う趣味を持つことなんかが良いんだ。おじいちゃんと一緒に散歩したり、ゲームをしたりするのも良いかもしれないね」

 

たろうくん「なるほど!わかったよ、T先生。おじいちゃんと一緒にいろいろやってみる!ありがとう!」

 

T先生「そうだね。たろうくんがおじいちゃんのことを思いやる気持ち、とても素晴らしいよ。これからも仲良く過ごしてね」