📢 T先生！友達のお姉ちゃんがダルいみたいなんだけど…？ 😴

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たろうくん

「T先生！あのね、僕の友達のお姉ちゃんが、最近なんだか体がダルいっていうか…うまく言えないんだけど、スッキリしないんだって。病気ってわけでもないんだけど…。」

T先生

「お、たろうくん、こんにちは。そうなんだ、心配だね。そういう『病気とはっきり言えないけど、なんとなく調子が悪い』感じのこと、お医者さんの言葉で『不定愁訴（ふていしゅうそ）』って言ったりするんだよ。」111

たろうくん

「ふていしゅうそ？」

T先生

「そう。例えば、疲れやすいとか、体がだるい、頭がボーッとする、手足がしびれる、みたいな、はっきりした原因が見つかりにくい色々な不調のことさ。そのお姉ちゃんも、そんな感じかな？」

たろうくん

「うん、まさにそんな感じだって言ってた！それって、もしかして食べ物と関係あったりするの？」

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🧠 不定愁訴や気分の落ち込みと食べ物の関係？ 🐟

T先生

「いいところに気がついたね！まさに最近、日本の若い女性86人（平均年齢20.1歳）を対象にした、その『不定愁訴』や『抑うつ（気分の落ち込み）』と、食べ物の関係を調べた研究が発表されたんだよ。」

たろうくん

「へぇー！ちょうどそのお姉ちゃんくらいの歳かも！どんな研究なの？」

T先生

「参加してくれた大学生の人たちに、最近の体調（不定愁訴）や気分（抑うつ）についてアンケートに答えてもらって、さらに『この1〜2ヶ月でどんな食べ物をどれくらい食べたか』も詳しく教えてもらったんだ。」

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📉 魚介類をあまり食べないグループは…

T先生

「そしたらね、とっても興味深いことがわかったんだ。まず、不定愁訴のスコアが高い（＝不調が多い）グループ（HC群）と、抑うつのスコアが高い（＝気分が落ち込みがち）グループ（HD群）には、共通点があったんだよ。」

たろうくん

「共通点？なんだろう？」

T先生

「うん。どちらのグループも、お魚や貝などの『魚介類』を食べる量が、スコアが低い（＝元気な）グループよりも、統計的にもはっきり（有意に）少なかったんだ。」

たろうくん

「えー！やっぱりお魚！？ 😮」

T先生

「そうなんだ。特にビックリしたのはね、不定愁訴も抑うつもスコアが高かった（HC-HD）グループの人たちが食べていた魚介類の量（中央値）は、両方ともスコアが低かった（LC-LD）グループと比べて、なんと4分の1未満だったんだ！」

たろうくん

「よ、4分の1！？ 😱 それって、75%も少ないってことじゃない！？」

T先生

「そういうことになるね。もちろん、これは86人という限られた人数の研究だから、すぐに『日本中の若い女性がみんなこうだ！』とは言えないけど、はっきりした差が出たのは注目すべき点だね。」

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🧐 足りていなかった栄養素とは？

たろうくん

「魚介類が少ないと、どうして調子が悪くなっちゃうんだろう？」

T先生

「魚介類には、僕たちの体や心にとって大事な栄養素がたくさん含まれているからね。この研究でも、魚介類をあまり食べていなかったグループは、いくつかの大事な栄養素が足りていない傾向があったんだ。」

たろうくん

「どんな栄養素なの？」

T先生

「たとえば、EPA（エイコサペンタエン酸）や DHA（ドコサヘキサエン酸）っていう、いわゆるお魚の油だね。たろうくんも、頭に良いって聞いたことないかな？これらは心の健康にも関係があると言われているんだ。」

たろうくん

「EPAとDHAかぁ。聞いたことある！」

T先生

「それから、ビタミンD と ビタミンB12 も、魚介類から摂ることが多い大事な栄養素なんだけど、やっぱり摂取量が少なかったんだ。特に、体調も気分も不調だったグループ（HC-HD）は、EPAやDHA、ビタミンDの摂取量が、国が勧めている『これくらいは摂ったほうがいいよ』という目安量を下回っていたんだよ。」

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❤️ 体の不調と心の不調はつながってる？

たろうくん

「そっかぁ…。なんだか『体がダルい』のと『気分が落ち込む』のって、やっぱり関係があるんだね。」

T先生

「そうだね。この研究でも、不定愁訴のスコアと抑うつのスコアには中くらいの関係（相関）が見られたんだ。実際に、不定愁訴のスコアが高かった（HC）人たちのうち、61.9%、つまり半分以上の人は、抑うつのスコアも高かった（HD）んだよ。」

たろうくん

「6割以上も！体が不調だと、気分も落ち込んじゃうのかなぁ…。」

T先生

「それもきっとあるだろうし、逆に気分の落ち込みが体の不調として現れることもあると言われているんだ。どちらにしても、体と心は密接につながっているってことだね。」

たろうくん

「うーん、なるほど。じゃあ、そのお姉ちゃんも、やっぱりお魚をもっと食べたほうがいいのかな？」

T先生

「この研究結果だけを見て『魚を食べれば不定愁訴や抑うつが絶対に治る！』とまでは言えないんだ。不調の原因は、栄養だけじゃなくて、ストレスや生活リズムとか、色々なことがあるからね。21でも、魚介類の摂取量が少ないことと、不定愁訴や抑うつの程度が重いことには、何らかの関連があるみたいだ、ということが分かったんだ。お魚には、さっき言ったEPA、DHA、ビタミンD、B12以外にも、良いタンパク質やミネラルもたくさん含まれているから、バランスの取れた食事の一つとして取り入れるのは、とっても良いことだと思うよ！ 😊」

たろうくん

「わかった！今度そのお姉ちゃんにも教えてあげる！ありがとう、T先生！」

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📝 まとめ！

✅ 「なんだか調子が悪い（不定愁訴）」や「気分の落ち込み（抑うつ）」は、魚介類の摂取量と関係があるかもしれないよ。

✅ ある研究では、不定愁訴や抑うつのスコアが高い若い女性は、魚介類を食べる量が少ない傾向があったんだ。

✅ 特に、体調も気分も両方不調なグループは、元気なグループより魚介類の摂取量が4分の1未満（75%以上少なかった）だったよ。

✅ 魚介類をあまり食べないと、EPA、DHA、ビタミンD、ビタミンB12 などの大事な栄養素が足りなくなる可能性があるんだ。

✅ 体の不調（不定愁訴）と心の不調（抑うつ）は、お互いに関係しているみたいだよ（不調な人の61.9%が両方のスコアが高かった）。