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医療コラム

T先生!骨密度を保つためにおこなう簡単な運動を教えて!|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!骨密度を保つためにおこなう簡単な運動を教えて!

たろうくん「T先生、骨密度を保つためにできる簡単な運動ってあるの?お母さんが骨密度が低いことを気にしてて、運動しなきゃとは思っているんだけど。。。でも運動がキライなんだって。」

 

T先生「お母さんの言うように、骨密度を保つのに運動はとても大切なことだね。実は、とても簡単で効果的な運動があるんだ。それは”踵落とし運動”っていうんだよ。」

 

たろうくん「かかとおとし運動?なんか面白い名前だね。どんな運動なの?」

 

T先生「そうだね。面白い名前だけど、とても簡単な運動なんだ。まず、背筋をピンと伸ばして立つんだ。それから、かかとを2〜3センチくらい上げて、力を抜いてストンと落とすんだよ。これを繰り返すだけさ。」

 

たろうくん「へえ、それだけ?でも、それってホントに効果あるの?」

 

T先生「うん、実はこの簡単な運動がとても効果的なんだ。研究によると、1日50回くらいこの運動をすると、骨が強くなるって分かっているんだよ①」

 

たろうくん「すごい!でも、なんでかかとを落とすだけで骨が強くなるの?」

 

T先生「いい質問だね、たろうくん。かかとを落とすときの衝撃が、骨にいい刺激を与えるんだ。この刺激で、骨を作る細胞が活発に働き始めるんだよ。面白いことに、1回かかとを落とすだけで、体重の約3倍もの負荷がかかるんだ②」

 

たろうくん「えー!3倍もかかるの?それじゃあ痛くない?」

 

T先生「心配しなくても大丈夫だよ。体に優しい刺激なんだ。でも、膝に問題がある人や、痛みを感じる場合は無理しちゃダメだよ。安全のために、椅子や壁につかまりながらやるのもいいね。」

 

たろうくん「なるほど。他の運動と比べてどうなの?」

 

T先生「実は、水泳や自転車こぎなんかの運動は、生活習慣病の予防にはいいんだけど、骨を強くするのは難しいんだ。骨を強くするには、重力をうまく使って、骨に刺激を与えることが大切なんだよ。その点で、踵落とし運動はピッタリなんだ。」

 

たろうくん「へえ〜。じゃあ、いつやればいいの?」

 

T先生「いいところに気づいたね。この運動のいいところは、いつでもどこでもできることなんだ。テレビを見ながらでも、歯を磨きながらでも、ちょっとした時間にできるよ。毎日50回くらいを目標にするといいね。」

 

たろうくん「わかった!僕もやってみる!でも、これだけでいいの?」

 

T先生「踵落とし運動だけでも効果はあるけど、他の運動も組み合わせるともっといいよ。例えば、週に3回以上、30分以上の運動をするのがおすすめだね。早歩きなんかもいいよ。骨に刺激を与えて、踵落としに似た効果があるんだ。」

 

たろうくん「なるほど。運動って大切なんだね。」

 

T先生「そうだね。定期的に運動をすると、骨が強くなるだけじゃなくて、転んだりしても骨折しにくくなるんだ。健康で長生きするためにも、とても大切なことなんだよ。」

 

たろうくん「T先生、ありがとう!よく分かったよ。僕も今日から踵落とし運動、始めてみるね!」

 

T先生「そうだね、たろうくん。無理せず、楽しく続けることが大切だよ。がんばってね!」

 

骨粗鬆症予防に”かかと落とし”(亀田メディカルセンター骨粗鬆症リエゾンチーム)

骨密度アップにつながる運動、かかと刺激で骨代謝を促す。