T先生!鼻にシュッとするインフルエンザワクチンって何?
- 2025年9月11日
- 教えて!T先生,子どもの健康,エイジング・ケア、予防医学,感染症
📢 T先生!鼻にシュッとするインフルエンザワクチンって何? 💉→👃
たろうくん
「T先生!友達が『鼻にスプレーするインフルエンザワクチンがあるんだって!』って言ってたんだけど、それって本当?注射じゃないの?」
T先生
「おお、よく知ってるね!それはフルミストっていう新しいワクチンのことだよ。正式には経鼻弱毒生インフルエンザワクチンっていうんだ。日本では2024年から使えるようになったんだよ。」
たろうくん
「へー!鼻にスプレーするだけでいいの?痛くないんだ!」
👃 どうやって使うの?接種方法について
T先生
「使い方はとっても簡単だよ。左右の鼻の穴に0.1mLずつ、合計2回プシュッとスプレーするだけなんだ。注射針を使わないから、痛みが全くないのが大きな特徴だね。」
たろうくん
「わー!それなら注射が苦手な子も安心だね!でも、誰でも使えるの?」
T先生
「実は2歳から19歳未満の子どもだけが使えるんだ。2歳未満の赤ちゃんや19歳以上の大人は使えないから、注意が必要だよ。」
たろうくん
「なんでそんな決まりがあるの?」
T先生
「2歳未満の子だと、喘息みたいな症状が出やすくなることがあってね。安全のために使えないようになってるんだ。大人については、日本ではまだ承認されていないんだよ。」
💪 どれくらい効果があるの?
T先生
「日本で行った研究では、595人の子どもにフルミストを使って、290人にはプラセボ(偽薬)を使って比較したんだ。その結果、フルミストのインフルエンザ予防効果は28.8%だったんだよ。」
たろうくん
「えっ、28.8%って…そんなに高くないの?」
T先生
「確かに数字だけ見ると低く感じるかもしれないね。でも、これは何もしない場合と比べて約3割もインフルエンザにかかりにくくなるということなんだ。それに、注射のワクチンと効果に大きな差はないことも分かってるよ。」
たろうくん
「なるほど!じゃあ、注射が苦手な子にはいい選択肢になるんだね!」
⚠️ どんな副反応があるの?注意点は?
T先生
「一番多い副反応は鼻づまりや鼻水で、約59.2%の子に見られるんだ。他にも咳やのどの痛みが出ることもあるよ。」
たろうくん
「半分以上の子が鼻水出るんだ!他に気をつけることはある?」
T先生
「とても大事なことがいくつかあるよ。まず、喘息がある子は特に注意が必要なんだ。鼻にスプレーするから、喘息の症状が悪くなることがあるんだよ。」
たろうくん
「そうなんだ…他には?」
T先生
「実はこのワクチンには生きているけど弱くしたウイルスが入っていてね、接種後3~4週間は鼻水にウイルスが含まれることがあるんだ。だから、免疫が弱っている人や赤ちゃん、妊婦さんの近くにいる子は、普通の注射ワクチンの方がいいんだよ。」
🤔 注射のワクチンとどっちがいいの?
T先生
「日本小児科学会は、2歳~19歳未満の子どもには、注射でも鼻スプレーでも、どちらでも同じくらい推奨しているよ。ただし、こんな場合は注射の方がいいんだ:」
たろうくん
「どんな場合?」
T先生
「喘息がある子、免疫が弱っている子、アレルギーが強い子、それから家族に赤ちゃんや妊婦さんがいる場合は、注射のワクチンを選んだ方が安全だよ。」
たろうくん
「へー!じゃあ、その子の状況によって選べばいいんだね!」
💉 いつ、どこで受けられるの?
T先生
「2024年の秋冬シーズンから使えるようになったよ。でも、すべての病院で受けられるわけじゃないから、事前に病院に確認することが大切だね。」
たろうくん
「値段はどれくらいなの?」
T先生
「フルミストは自費診療になるから、病院によって値段が違うんだ。大体8,000円からというところが多いみたいだよ。普通の注射のインフルエンザワクチンより少し高めかもしれないね。」
📝 まとめ!
✅ フルミストは鼻にスプレーするだけで、痛みが全くないインフルエンザワクチン!
✅ 2歳~19歳未満の子どもだけが使える!2024年秋から日本でも接種開始!
✅ 予防効果は約28.8%で、注射のワクチンと同じくらいの効果がある!
✅ 副反応は鼻づまり・鼻水が約60%の子に見られるけど、重篤なものは少ない!
✅ 喘息がある子、免疫が弱い子、家族に赤ちゃんがいる子は注射ワクチンの方が安全!
たろうくん
「なるほど!注射が苦手な友達に教えてあげよう!でも、その子に合ってるかどうかは、お医者さんに相談した方がいいんだね。」
T先生
「その通り!新しい選択肢が増えたのはいいことだけど、一人ひとりに合った方法を選ぶことが大切だよ。注射でも鼻スプレーでも、インフルエンザ予防をしっかりすることが一番大事だからね!」 😊