T先生!梅雨時期の快適な過ごし方を教えて!
たろうくん「T先生、6月って梅雨があってジメジメするよね。どうしたら快適に過ごせるかな?」
T先生「たろうくん、いい質問だね。6月は湿度が高くなるから、健康に気をつける必要があるんだ。まずは、梅雨の高湿度が体にどんな影響を与えるか説明するね。」
たろうくん「うん、お願い!」
T先生「梅雨の時期は湿度が高くて、汗が蒸発しにくいんだ。そうすると体温調節がうまくいかなくて、だるさや疲れを感じたり、憂鬱になったりすることがあるんだよ。さらに、体内に熱がこもると血管が拡張して、周りの神経が刺激されるから、頭痛や関節痛が起こることもあるんだ。」
たろうくん「ふーん、それって嫌だね。どうすればいいの?」
T先生「まず、湿度が高い時期には『梅雨型熱中症』に気をつけよう。暑くなくても湿度が高いだけで熱中症になることがあるんだ。だから、水分補給をしっかりして、無理をしないようにしようね。」
たろうくん「なるほど、水分補給は大事だね。」
T先生「それから、カビにも注意が必要だよ。高温多湿な環境ではカビが発生しやすいんだ。例えば、トリコスポロンというカビが木材などに発生すると、それを吸い込んで夏型過敏性肺炎を引き起こすことがあるんだ。」
たろうくん「カビってそんなに怖いんだ!どこに注意すればいいの?」
T先生「エアコンや浴室はもちろん、カーテンや観葉植物、ハンガーなど意外な場所にもカビが発生しやすいんだ。だから、部屋の換気を良くして、湿気をこまめに取り除くことが大切だよ。」
たろうくん「ふーん、換気って大事なんだね。他に気をつけることはある?」
T先生「そうだね、風のコントロールも大事だよ。サーキュレーターを上に向けて使うと湿度が高くなるのを防げるし、カビの予防にもつながるよ。外出時は通気性の良い長袖と長ズボンを着て、こまめに汗を拭くこともおすすめだよ。」
たろうくん「うん、分かった!でも、暑くても長袖と長ズボンなの?」
T先生「そうだね、リネンなど通気性の良い長袖は汗を吸収して体温を下げやすいんだ。半袖だと汗が蒸発しにくいから、こまめに汗を拭くことが大切だよ。乾燥したタオルより、ウエットティッシュや濡れタオルで拭くのがオススメだね。さらに、暑熱順化トレーニングをするのもいいよ。これは体を暑さに慣れさせるトレーニングで、汗をかきやすくして、夏バテや熱中症を予防するんだ。」
たろうくん「へえ、そんなトレーニングがあるんだね。」
T先生「うん、試してみるといいよ。そして、子どもたちの熱中症予防も大事だね。たろうくん、子どもは大人よりも熱中症になりやすいんだ。でも、調査によると保護者の4割以上が子どもの熱中症への危機意識が低いんだって①」
たろうくん「えー、それは危ないね。どうしたらいいの?」
T先生「まず、学校や家庭でしっかりと熱中症予防の教育を受けることが大切だよ。それに、スマートフォンアプリを使って熱中症の症状を自己診断するのもいい方法だね。適切な対処法を知っておけば、いざという時に役立つからね。」
たろうくん「アプリか、便利そうだね。」
T先生「そうだね。夜間の高温も気をつけよう。研究によると、夜間の気温が高いと脳卒中のリスクが7%増加するんだって。特に高齢者や女性が影響を受けやすいんだ②」
たろうくん「それは知らなかった。夜も気をつけなきゃいけないんだね。」
T先生「うん、そうだね。そして、暑さがメンタルヘルスにも影響を与えることも覚えておいて。長期間の極端な暑さは精神的な問題を悪化させることがあるんだ。特に脆弱な人々への支援が重要だよ③」
たろうくん「わかったよ、T先生!たくさん教えてくれてありがとう。」
T先生「どういたしまして、たろうくん。いつでも質問してね。快適に過ごせるように頑張ろう!」
たろうくん「うん、頑張る!」
① 保護者4割以上「子供の熱中症の危機意識低い」明光義塾調べ
②Nighttime heat significantly increases the risk of stroke, study shows