動悸
- 2024年11月30日
- よくある症状とお悩み
動悸(どうき)
この症状について
動悸とは、普段は意識しない心臓の鼓動を不快に感じる症状のことです。具体的には以下のような感覚として現れます:
– ドキドキする
– 胸がバクバクする
– 心臓が飛び出しそう
– 脈が飛ぶ感じがする
動悸は日常生活でよく見られる症状で、運動時や緊張時など、体が活発に活動している時に起こるのは自然なことです。ただし、突然の動悸や、強い不安を感じるような動悸は、何らかの病気のサインかもしれません。
動悸の特徴は人によって異なり、以下のようなパターンがあります:
– 突然始まって突然終わる
– じわじわと始まってゆっくり収まる
– 数秒で終わる
– 数分から数時間続く
年齢や性別によっても特徴が異なります:
– 若い方:ストレスや生活習慣の乱れが原因になりやすい
– 高齢の方:心臓の病気が原因のことがある
– 女性:更年期に伴う症状として現れることがある
受診の目安
すぐに救急車を呼ぶべき症状
– 動悸とともに、激しい胸の痛みがある
– 冷や汗が出て、意識が遠くなる感じがする
– ひどいめまいや失神を伴う
– 呼吸が苦しく、横になれない
できるだけ早く受診すべき症状
– 今までに経験したことのない強い動悸
– 数時間以上続く動悸
– 脈が極端に速いまたは遅い
– 基礎疾患(心臓病、高血圧など)がある方の動悸
通常の受診が必要な場合
– 動悸が頻繁に繰り返される
– 日常生活に支障が出る
– 不安や心配が強い
– 原因がわからず気になる
受診する診療科
– 内科・循環器内科:心臓や血圧に関連する症状
– 心療内科・精神科:ストレスや不安が強い場合
– かかりつけ医:まずは相談を
考えられる主な原因
よくある原因
– 不整脈(心臓の拍動が乱れる状態)
– ストレスや不安
– 貧血
– 甲状腺機能亢進症
– 自律神経の乱れ
生活習慣に関連する原因
– カフェインの取りすぎ
– 睡眠不足
– 運動不足や急な運動
– 喫煙
– アルコール
注意が必要な原因
– 心臓の病気(心筋梗塞、狭心症など)
– 肺の病気(肺塞栓症など)
– 重度の貧血
– 重度の甲状腺機能亢進症
自宅でのケア方法
すぐにできる対処法
– ゆっくりと深い呼吸をする
– 涼しい場所で安静にする
– 水分を適度に摂取する
– 体を冷やしすぎない
生活上の注意点
– 十分な睡眠をとる
– カフェインを控えめにする
– 規則正しい生活を心がける
– ストレス解消法を見つける
してはいけないこと
– 過度の運動
– 極端な食事制限
– 市販薬の過剰使用
– 自己判断での治療
よくある質問(Q&A)
Q1:どんな場合に救急受診が必要ですか?
A:以下の症状がある場合は、すぐに救急受診してください:
– 強い胸の痛みを伴う
– めまいや失神がある
– 呼吸が著しく苦しい
– 冷や汗が出る
– 顔色が悪く、唇が紫色になる
Q2:市販薬は使っても良いですか?
A:以下の点に注意して使用してください:
– 医師に相談してから使用する
– 用法・用量を守る
– 症状が改善しない場合は受診する
– 持病がある場合は特に注意が必要
Q3:仕事や学校はどうすれば良いですか?
A:状況に応じて以下のように対応しましょう:
– 軽い症状:通常通り活動可能
– 中程度:無理せず休憩を取る
– 重い症状:受診して医師に相談
Q4:家族への感染の心配はありますか?
A:動悸そのものは感染しません。ただし:
– 原因が感染症の場合は注意が必要
– 家族にも同じ症状がある場合は、環境要因の可能性を考える
– 遺伝的な要因もあるため、家族歴は医師に伝える