T先生!ビタミンDと「活性型ビタミンD」って何が違うの?
📢 T先生!ビタミンDと「活性型ビタミンD」って何が違うの? ☀️
たろうくん
「T先生!この前、お母さんが『ビタミンDのサプリを飲まなきゃ』って言ってたんだけど、病院でもらう『活性型ビタミンD』っていうお薬もあるって聞いたんだ。この2つって、何が違うの?なんだか難しくて…。」
T先生
「たろうくん、いいところに気がついたね!それはすごく大事なポイントなんだ。よし、今日はその違いを、お料理に例えて分かりやすく説明してあげるね!🍳」
たろうくん
「お料理!面白そう!教えて、教えて!」
ビタミンDは「お料理の材料」だよ!
T先生
「まず、普通のビタミンDは、いわば『お料理の材料』みたいなものなんだ。この材料は2つの方法で手に入るよ。」
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☀️ 日光を浴びる:お日様の光を浴びると、皮膚でビタミンDが作られる。
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🐟 食事から摂る:お魚やキノコなどを食べることでも手に入るんだ。
「ドラッグストアで売っているサプリメントも、この『材料』にあたるんだよ。でもね、この『材料』は、そのままでは体の中ですぐに働くことができないんだ。」
たろうくん
「えっ、そうなの?じゃあ、どうやって働くの?」
T先生
「体の中にある『キッチン』で2段階の変身をするんだ。まず肝臓で『下ごしらえ』をされて、体に貯蔵される『半調理品(25(OH)D)』になる。次に腎臓で最終調理されて、ようやく『完成したお料理(活性型ビタミンD)』になって働くんだよ!🎉」
じゃあ、お薬を飲んだらビタミンDは増えるの?
たろうくん
「なるほど!じゃあ、もし病院で『完成したお料理(活性型ビタミンD)』のお薬を飲んだら、健康診断でわかる『ビタミンD』の数値は上がるの?」
T先生
「うわー、たろうくん、核心を突く質問だね!すごい!実はね、答えは『ほとんど上がらない』んだよ。」
たろうくん
「えーっ!?なんで!?お薬を飲んでるのに?」
T先生
「いいかい?健康診断で調べる『ビタミンD』の数値は、体の中にどれだけストックがあるかを見る『半調理品(25(OH)D)』の量なんだ。お薬で『完成したお料理』を直接食べても、キッチンの冷蔵庫にある『半調理品』のストックが増えるわけじゃないだろう?」
たろうくん
「あ、そっか!完成品を食べるだけで、材料のストックは増えないもんね!」
T先生
「その通り!だから、このお薬を飲んでいる人が『血液検査のビタミンDが上がらない』と思っても、心配いらないんだ。薬はちゃんと『完成品』として働いているからね。」
逆はどうなの?サプリで「完成品」は増える?
たろうくん
「じゃあ、逆はどうなの?僕がお母さんみたいに『材料(サプリ)』を飲んだら、体が作る『完成したお料理(活性型ビタミンD)』のほうも、すごく増えちゃうの?」
T先生
「それも、すごく良い質問だね!答えは、『少しだけ増えるけど、暴走はしない』んだよ。」
たろうくん
「暴走しない?どういうこと?」
T先生
「体の中にいる腎臓というシェフは、ものすごく優秀なんだ👨🍳。『材料』のサプリがたくさん入ってくると、『お、材料が増えたから少し多めにお料理を作ろうかな』となる。特に、もともと体がビタミンD不足だった人ほど、ちゃんと作ってくれるんだ。」
「でもね、このシェフは絶対に作りすぎないんだ。『体には今これくらいの量で十分だ』と、常に厳しくチェックしながら、必要な分だけを的確に作ってくれる。だから、『材料』のサプリを飲んでも、『完成品』が危険なレベルまで増えすぎることはないから、安心していいんだよ。」
📝 まとめ!
✅ ビタミンDは「材料」。サプリで摂ると、健康診断で測る血中のビタミンD(半調理品)はちゃんと増えるよ。
✅ 活性型ビタミンDは「完成したお料理」。これは主に病院で処方されるお薬だよ。
✅ お薬(完成品)を飲んでも、血中のビタミンD(半調理品)の数値はほとんど上がらない。
✅ サプリ(材料)を飲むと、「完成品」も少しは増えるけど、腎臓という優秀なシェフが量を調節してくれるから大丈夫!
たろうくん
「そっかー!体の中のシェフが頑張ってくれてるんだね!これでビタミンDのサプリとお薬の違いが、ぜんぶスッキリわかったよ!ありがとう、T先生!」
T先生
「どういたしまして!体の仕組みって面白いだろう?またいつでも質問しにおいで!」😊
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