子どもの足がムズムズして眠れない? それ、「成長痛」ではないかもしれません
- 2026年2月21日
- 院長日記,子どもの健康,よくある症状とお悩み
こんにちは。つじファミリークリニック院長の辻です。
今日は、最近の診療の中で印象に残ったエピソードをお話しさせてください。
「夜中に足がムズムズして眠れない」── 5歳の女の子のお話
ある日、5歳の女の子がお母さんと一緒に来院されました。
「夜中に足がムズムズして眠れないんです」
お母さんによると、以前から小児科を受診していたけれど、「保湿剤を塗ってみてください」と言われるだけで、なかなか良くならなかったそうです。
お話を詳しく聞いてみると、これは皮膚の問題ではなく、「むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)」という状態ではないかと考えました。
むずむず脚症候群って何?
足の内側からムズムズする、じっとしていられない、特に夜になると症状が強くなる ── そんな特徴を持つ疾患です。
大人ではよく知られていますが、実はお子さんにも起こることがあります。
「成長痛」と思われていたり、「落ち着きがない子」と誤解されてしまうことも少なくありません。
鉄分の不足が原因のことも
むずむず脚症候群の原因の一つに、体内の鉄分不足があることが分かっています。
特にお子さんの場合は、成長期で鉄の需要が高まるため、見た目には元気でも鉄分が足りていないことがあります。
今回は鉄分のサプリメント(UHA味覚糖の瞬間サプリ:ベリー味で美味しい!)を買ってもらうようお勧めし(今回は採血しておらず、鉄欠乏性貧血として鉄剤を処方できないため)、また、気持ちを落ち着かせる効果がある漢方薬の「抑肝散(よくかんさん)」を処方しました。
2週間後の再診で…
2週間後、お母さんが嬉しそうな顔で報告してくださいました。
「先生、少しずつ良くなっている気がします。夜ちゃんと眠れるようになったんです」
お母さんは妊娠されており大変な時期。お子さんが眠れるようになったことで、ご家族みんなが少し楽になれたのかなと思います。
こういう瞬間が、僕にとっての「この仕事をやっていて良かった」と感じる瞬間です。
お子さんのこんな症状、気になりませんか?
むずむず脚症候群は、お子さん自身がうまく言葉で説明できないことも多く、見逃されやすい疾患です。
こんなサインがあったら、一度ご相談ください。
✅ 夜になると足をバタバタさせたり、じっとしていられない
✅ 「足がムズムズする」「足の中が気持ち悪い」と訴える
✅ 寝つきが悪い、夜中に何度も起きる
✅ 「成長痛」と言われたけれど、なかなか良くならない
何科に相談すればいいか分からない ── そんなときこそ、僕たち総合診療医・家庭医にお気軽にご相談ください。
お子さんとご家族が安心して眠れるように、一緒に考えていきましょう。
つじファミリークリニック
院長 辻 隆宏