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医療コラム

小児の発熱|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

小児の発熱

小児の発熱

 

この症状について

受診の目安

考えられる主な原因

自宅でのケア方法

よくある質問(Q&A)

この症状について

 

発熱は、体温が通常より1℃以上高くなった状態です。小児科で最もよく見られる症状の一つで、お子様の体が病気と戦っているサインです。

 

どんな状態か

– 37.5℃以上を発熱と呼びます

– 38.0℃未満を微熱、39.0℃以上を高熱と呼びます

– 体温は測り方や時間帯によって変化します

 

症状の特徴

– 熱の上がり方は、病気によって異なります

– 突然高熱が出ることもあれば、徐々に上がることもあります

– 熱以外の症状(咳、鼻水、発疹など)を伴うことがあります

 

年齢による違い

– 乳児(特に3か月未満):重症な病気の可能性があり、特に注意が必要です

– 幼児:ウイルス感染が多く、比較的予後は良好です

– 学童:季節性の感染症が多く見られます

 

季節との関係

– 冬:インフルエンザやRSウイルスが多い

– 夏:腸管系ウイルスが多い

– 春秋:さまざまな感染症が見られる

 

受診の目安

 

すぐに救急車を呼ぶべき症状

– 意識がぼんやりしている

– ぐったりして反応が悪い

– 呼吸が苦しそう

– けいれんが止まらない

– 3か月未満の赤ちゃんで38℃以上の熱がある

 

できるだけ早く受診すべき症状

– 機嫌が悪く、ぐずりが強い

– 水分が取れない

– 繰り返し吐く

– 発疹が出ている

– 頭を痛がる

 

通常の受診が必要な場合

– 3日以上熱が続く

– 熱が下がってもまた上がる

– 咳や鼻水が長引く

– 食欲が落ちている

 

様子を見ても良い場合

– 熱はあるが機嫌が良い

– 水分が十分取れている

– 活気がある

– 発熱以外の症状がない

 

受診する診療科

– かかりつけ小児科

– 休日・夜間の場合は救急外来

– 基礎疾患がある場合は専門医

 

考えられる主な原因

 

よくある原因

– ウイルス性感染症(風邪、インフルエンザなど)

– 細菌性感染症(中耳炎、扁桃炎など)

– 突発性発疹(乳幼児に多い)

 

生活習慣との関連

– 疲れやストレス

– 睡眠不足

– 環境の変化

 

注意が必要な原因

– 髄膜炎

– 敗血症

– 川崎病

– 尿路感染症(特に乳児)

 

年齢層による違い

– 乳児:尿路感染症、髄膜炎に注意

– 幼児:突発性発疹、中耳炎が多い

– 学童:扁桃炎、インフルエンザが多い

 

自宅でのケア方法

 

すぐにできる対処法

– 薄着にして体温調節を助ける

– 水分を十分に取る

– 部屋の温度を適温(24-26℃)に保つ

– 無理に食事を取らせない

 

生活上の注意点

– 休息を十分にとる

– 部屋の換気をする

– 汗をかいたら着替える

– 布団は薄めにする

 

市販薬の使用

– アセトアミノフェン(医師に相談して使用)

– 使用時は説明書を必ず読む

– 決められた量を守る

– 熱を下げすぎない

 

してはいけないこと

– 無理に熱を下げようとする

– 厚着や厚い布団で汗を出そうとする

– 冷水での冷やしすぎ

– 市販薬の過剰使用

 

予防のための工夫

– 手洗い、うがいの習慣づけ

– 十分な睡眠

– バランスの良い食事

– 規則正しい生活

 

よくある質問(Q&A)

 

Q1:どんな場合に救急受診が必要ですか?

A:以下の場合は、すぐに受診してください。

– 3か月未満の赤ちゃんで38℃以上の熱

– ぐったりして反応が悪い

– 意識がぼんやりしている

– けいれんがある

– 呼吸が苦しそう

– 水分が全く取れない

 

Q2:解熱薬の使い方で気をつけることは?

A:以下の点に注意してください。

– 医師に相談してから使用する

– 決められた量を守る

– 熱を完全に下げる必要はない

– 解熱後すぐに再使用しない

– 6時間以上間隔を空ける

 

Q3:仕事や学校はどうすれば良いですか?

A:以下を目安にしてください。

– 37.5℃以上ある間は休む

– 解熱後24時間は様子を見る

– 全身状態が回復するまで無理しない

– 感染症の場合は医師の指示に従う

– 周りへの感染予防に配慮する

 

Q4:周囲への影響や注意点は?

A:以下の対策を心がけてください。

– 手洗い、マスクの着用

– 共用物品の消毒

– 部屋の換気

– 接触を最小限にする

– 感染経路を考えた予防策