帯状疱疹ワクチンについて
(2024年4月29日改訂)
帯状疱疹は高齢になるほど罹患しやすくなり、さらに帯状疱疹後神経痛という合併症がとても怖い病気です。
そこで発症を予防するワクチンを接種することが大事になってきます。
帯状疱疹ワクチンには、生ワクチンとシングリックスという不活化ワクチンがあります。
生ワクチンは、弱めた水痘ウイルスを使っているので、免疫力が低下している人には接種できません。
また、高齢になるほど免疫が付きにくくなり、1回の接種で帯状疱疹の発症予防効果は約50%です。
シングリックスは、水痘ウイルスの一部とアジュバントという成分を組み合わせたもので、免疫力を高めます。
2回の接種で帯状疱疹の発症予防効果は97%以上になります。
帯状疱疹後神経痛の予防効果も高いです。
どちらのワクチンも副反応が起こる可能性がありますが、重篤なものはまれです。
個人的には発症予防効果が高く、長期間(現在の研究では少なくとも10年間)続くシングリックスをお勧めしています。
しかし、1回あたり22,000円(税込)のワクチンを2回接種するため、合計44,000円(税込)と高価なのがネックです。※生ワクチンは10,000円(税込)です。
大野城市や太宰府市などではワクチンの補助がありますので、詳細は各自治体にご確認ください。