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医療コラム

腹痛|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

腹痛

腹痛

 

この症状について

受診の目安

考えられる主な原因

自宅でのケア方法

よくある質問(Q&A)

この症状について

 

腹痛とは、おなかに感じる痛みの総称です。痛みの性質や場所によって、原因となる病気が異なってきます。痛み方は、鈍い痛み、刺すような痛み、締め付けるような痛みなど様々です。

 

年齢や性別によって起こりやすい原因が変わります。

子ども:

胃腸炎や虫垂炎が多い

高齢者:

腸閉塞や胆石症が増えてくる。

女性:

生理痛や子宮・卵巣の病気による腹痛も考える必要があります。

 

痛みの強さも様々で、我慢できないほどの激しい痛みから、じわじわとした不快な痛みまであります。持続時間も、数分で治まる一過性のものから、数時間以上続くものまでさまざまです。

 

生活環境や季節との関係も重要です。食事との関連(食後に痛むなど)、運動や姿勢による変化、ストレスとの関係なども、原因を特定する手がかりとなります。

 

受診の目安

 

すぐに救急車を呼ぶべき症状

– 激しい腹痛で冷や汗が出る

– 意識がもうろうとする

– 血を吐く

– 真っ黒な便が出る

– お腹を軽く触っても強い痛みがある

– 呼吸が苦しい

 

できるだけ早く受診すべき症状

– 38度以上の発熱を伴う

– 嘔吐が続く

– 激しい下痢が続く

– 痛みが徐々に強くなる

– 妊娠中の急な腹痛

 

通常の受診が必要な場合

– 1週間以上続く腹痛

– 繰り返し起こる腹痛

– 食事や排便に関係する腹痛

– 体重が減少する

 

様子を見ても良い場合

– 軽い痛みで他の症状がない

– 数時間で改善する

– 原因が明らかな軽い胃腸炎症状

 

考えられる主な原因

 

よくある原因

– 胃腸炎(ウイルスや細菌による感染)

– 過敏性腸症候群

– 便秘

– 食あたり

– 月経痛(女性)

 

注意が必要な原因

– 虫垂炎

– 胆石症

– 腸閉塞

– 胃・十二指腸潰瘍

– 子宮外妊娠(妊娠可能な女性)

 

その他の原因

– 膵炎

– 腸間膜動脈閉塞症

– 腹部大動脈瘤

– 腸重積(特に小児)

– 腹壁の痛み

 

自宅でのケア方法

 

すぐにできる対処法

– 安静にする

– 腹部を温める

– 水分を少しずつ摂る

– 深呼吸でリラックス

– 痛む部位をマッサージしない

 

生活上の注意点

– 刺激物を避ける

– 消化の良い食事を心がける

– 十分な睡眠をとる

– 規則正しい生活を送る

– ストレス管理を行う

 

してはいけないこと

– 我慢して放置する

– 熱い湯船につかる

– 激しい運動をする

– 暴飲暴食

– 市販薬の過剰使用

 

よくある質問(Q&A

 

Q1:どんな場合に救急受診が必要ですか?

突然の激しい腹痛、意識がもうろうとする、冷や汗が出る、血を吐くなどの症状がある場合は、すぐに救急受診が必要です。また、お腹を軽く触っても強い痛みがある場合も要注意です。

 

Q2:市販薬の使い方で気をつけることは?

– 原因不明の腹痛に市販薬は使用しない

– 医師に処方された薬がある場合は併用を避ける

– 用法・用量を必ず守る

– 症状が改善しない場合は服用を中止して受診する

– アレルギー歴のある薬は避ける

 

Q3:仕事や学校生活はどうすれば良いですか?

– 激しい痛みがある場合は無理せず休む

– デスクワークなら座位で様子を見る

– 重い物を持つ作業は避ける

– 体調不良を上司や教師に報告する

– 徐々に活動を再開する

 

Q4:周囲への影響や注意点は?

– 感染性胃腸炎の場合は接触に注意

– 手洗い・うがいを徹底する

– 共有の場所は消毒する

– 食事の準備は避ける

– 体調不良を周囲に伝える