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医療コラム

T先生!なんで鼻くそってできるの?|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!なんで鼻くそってできるの?

📢 T先生!なんで鼻くそってできるの? 👃


たろうくん 「T先生!ちょっと聞きにくいんだけど…なんで鼻くそってできるの? 汚いって言われるけど、気づいたら鼻の中にいるんだよね。これって、僕だけ?」

T先生 「あはは、たろうくん、みんないるから大丈夫だよ!それはすごくいい質問だね。実は、鼻くそは僕たちの体を一生懸命守ってくれた『頑張りの証(あかし)』みたいなものなんだよ。

たろうくん 「えっ、そうなの!?ただのゴミだと思ってた!」


👃 鼻は高性能な「空気清浄機」

T先生 「僕たちが毎日吸っている空気の中には、目に見えないホコリやチリ、花粉、ウイルス、細菌なんかがたくさん浮いているんだ。鼻は、それらが肺まで入っていかないように守ってくれる、超高性能な『天然の空気清浄機』なんだよ。

たろうくん 「僕の鼻が空気清浄機!かっこいい!✨」

T先生 「そうだろ?その空気清浄機には、とっても大事な2つのフィルター機能があるんだ。それが『鼻毛』『鼻水(粘液)』さ。


🤔 鼻くその正体とできるまで

たろうくん 「鼻毛と鼻水がどうやって鼻くそになるの?」

T先生 「いいところに目をつけたね!まず、入り口にある『鼻毛』が、比較的大きなホコリやゴミをキャッチしてくれるんだ。第一の関門だね。

たろうくん 「うんうん!」

T先生 「そして、鼻の奥は『粘膜(ねんまく)』という湿った膜で覆われていて、そこからは常に『鼻水(粘液)』が分泌されているんだ。実は、その量、なんと1日に1リットル以上にもなるんだよ!」

たろうくん 「えーっ!そんなに!?ペットボトル2本分じゃん!でも、いつも鼻が垂れてるわけじゃないよ?」

T先生 「そうだよね。ほとんどは無意識のうちに喉の方へ流れていって、胃に送られているんだ。このネバネバした鼻水が、鼻毛を通り抜けてきたもっと細かいホコリやウイルス、花粉などをくっつけて捕まえるんだよ。これが第二の関門。

たろうくん 「なるほど!強力なトラップだね!それで?」

T先生 「そうして、役目を終えた古い粘液と、それにくっついたゴミたちが、鼻の中で空気に触れて乾燥して固まるこれ*『鼻くそ』の正体なんだ。だから、鼻くそは体を守るために働いてくれた、いわばヒーローの勲章みたいなものなのさ🎖️」

たろうくん 「そっかー!じゃあ、風邪をひいた時に黄色い鼻くそが出るのはなんで?」

T先生 「それはね、体がウイルスや細菌と戦った証拠なんだ。体の中の兵隊さんである『白血球』が、敵と戦った後の死骸が混ざると、黄色や緑色っぽく見えるんだよ。


⚠️ 鼻のお掃除、どうすればいいの?

たろうくん 「じゃあ、その頑張ってくれた鼻くそは、どうしたらいいの?ついつい指でほじっちゃうんだけど…。

T先生 「気持ちはよく分かるよ。でも、指で無理やり取るのは、実はあまりお勧めできないんだ。

たろうくん 「え、なんで?」

T先生 「指や爪には、目に見えない雑菌がたくさんついているからね。それに、鼻の中の粘膜はとってもデリケートなんだ。爪で引っ掻いて傷つけてしまうと、そこから細菌が入って炎症を起こしたり、鼻血が出やすくなったりすることがあるんだよ。

たろうくん 「うわー、それは怖い!じゃあ、どうやって掃除するのが一番いいの?」

T先生 「一番安全なのは、お風呂上がりみたいに鼻の中が湿気で潤っているときだね。その時に優しく鼻をかんだりお湯で湿らせた清潔な綿棒で、鼻の入り口のあたりをそーっと拭ってあげるのがベストだよ。

たろうくん 「なるほど!これからはそうしてみる!」


📝 まとめ!

鼻くそは、空気中のホコリやウイルスから体を守ってくれた「証」!

正体は、古くなった鼻水(粘液)と、それにくっついたゴミが乾燥して固まったもの。

鼻は、鼻毛と鼻水というフィルターを持つ「天然の空気清浄機」の役割をしている。

鼻を指で強くほじると、粘膜を傷つけて鼻血や炎症の原因になることがあるので注意!

お掃除は、お風呂上がりなどに優しく鼻をかむか、湿らせた綿棒で入り口をそっと拭うのが安全だよ。


たろうくん 「よくわかったよ!鼻くそは汚いだけじゃなくて、僕の体を守ってくれてたんだね。これからは鼻の中を傷つけないように、優しくお掃除するよ!ありがとう、T先生!」😊

T先生 「どういたしまして!自分の体の仕組みを知るのは面白いよね。また何か疑問があったら、いつでも聞きにおいで。」👍