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医療コラム

T先生!乳児仙痛って何?将来どうなるの?|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!乳児仙痛って何?将来どうなるの?

(下記の論文を元に一部AIを用いて作成しました)

Stokholm J, Thorsen J, Schoos AM, Rasmussen MA, Brandt S, Sørensen SJ, Vahman N, Chawes B, Bønnelykke K. Infantile colic is associated with development of later constipation and atopic disorders. Allergy. 2024 Aug 19. doi: 10.1111/all.16274. Epub ahead of print. PMID: 39161223.

 

たろうくん「T先生、お母さんが弟を母乳で育ててるけど、うちの赤ちゃんがよく泣くんだ。これって乳児疝痛ってやつ?将来なんか病気になったりしないかな?」

 

T先生「たろうくん、心配なのはよくわかるよ。乳児疝痛っていうのは、生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんがよく泣いたり機嫌が悪くなったりする症状のことだね。原因はよくわかっていないけど、腸の動きが未熟だったり、腸内細菌のバランスが崩れていたりするんじゃないかって考えられているんだ。」

 

たろうくん「へぇ、そうなんだ。でも将来の影響とかないの?」

 

T先生「実は最近の研究で、乳児疝痛があった子は将来いくつかの病気になりやすい可能性があることがわかってきたんだ。例えば、3歳くらいまでに便秘になりやすかったり、6歳くらいまでにぜんそくやアトピー性皮膚炎になりやすかったりするみたいなんだ。」

 

たろうくん「えー!そんなに影響あるの?怖いなあ。」

 

T先生「心配しすぎることはないよ。乳児疝痛があったからといって、必ずそうなるわけじゃないからね。でも、少し気をつけておくのはいいかもしれないね。便秘の場合は特に3歳くらいの時期に多くなるみたいだし、ぜんそくは6歳くらいまで徐々に増えていく傾向があるみたいだよ。」

 

たろうくん「なるほど。でも、どうしてそんな影響があるの?」

 

T先生「はっきりとした理由はまだわかっていないんだ。でも、乳児疝痛と便秘やアレルギーの病気には共通の原因があるんじゃないかって考えられているんだ。例えば、腸の動きの問題や免疫システムの反応の仕方が関係しているかもしれないね。」

 

たろうくん「腸内細菌は関係ないの?」

 

T先生「いい質問だね。実は、生後1ヶ月の時点での腸内細菌の種類は乳児疝痛と少し関係があるみたいなんだ。でも、将来の便秘やアレルギーの病気とは直接関係がなさそうなんだよ。」

 

たろうくん「ふーん、難しいなあ。じゃあ、乳児疝痛があったらどうすればいいの?」

 

T先生「まずは落ち着いて対応することが大切だよ。赤ちゃんを抱っこしたり、やさしくさすったりするのがいいね。母乳育児を続けるのもおすすめだよ。それから、猫や犬を飼っている家庭では少し注意が必要かもしれないね。猫だけ、または猫と犬の両方がいる家では乳児疝痛が起こりやすいみたいなんだ。逆に、犬だけの家庭では乳児疝痛が少ないみたいだよ。」

 

たろうくん「へぇ、ペットまで関係あるんだ。他に気をつけることある?」

 

T先生「そうだね。もし乳児疝痛があった場合は、将来の便秘やアレルギーの症状に少し注意しておくといいかもしれないね。例えば、3歳くらいまでは便秘にならないか気をつけたり、ぜんそくやアトピー性皮膚炎の症状が出ていないか観察したりするのがいいと思うよ。でも、必要以上に心配する必要はないからね。」

 

たろうくん「わかった。気をつけてみるよ。ありがとう、T先生!」

 

T先生「どういたしまして、たろうくん。赤ちゃんの健康のことで心配なことがあったら、いつでも相談してね。」