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医療コラム

T先生!喘息増悪に対する小青竜湯の効果について教えて!|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!喘息増悪に対する小青竜湯の効果について教えて!

(下記の論文を元に一部AIを用いて作成しました)

Saihara-Yamaguchi A, Urushiyama H, Makita K, Aso S, Watanabe H, Yokoyama A, Ando T, Jo T, Awano N, Hiroki M, Fushimi K, Kage H, Yasunaga H. The association between the use of Shoseiryuto and reduction in intravenous steroid dose among adult inpatients with asthma exacerbation: A national database study in Japan. Respir Investig. 2024 Sep 19;62(6):1053-1057. doi: 10.1016/j.resinv.2024.09.005. Epub ahead of print. PMID: 39303571.

 

たろうくん「T先生!この前、おばあちゃんが喘息で入院したんだ。先生が漢方薬を使ってたんだけど、小青竜湯っていうんだって。どんなくすりなの?」

 

T先生「おや、たろうくん。おばあちゃんの具合はどう?心配だったよね。小青竜湯は、とても面白い漢方薬なんだよ。8種類の自然の薬草を組み合わせて作られているんだ」

 

たろうくん「へぇ~!8種類も入ってるの?でも、なんで青い竜って名前なの?」

 

T先生「実は竜とは関係ないんだよ(笑)。名前が格好いいだろう?この薬は、喘息で苦しい時に気管支を広げたり、炎症を抑えたりする効果があるんだ」

 

たろうくん「うんうん。でも、効果はあるの?」

 

T先生「最近の研究で、特に70歳以上のお年寄りに効果があることがわかったんだ。病院で51,459人もの患者さんを調べたところ、小青竜湯を使った人は、他の強い薬(ステロイドって言うんだけど)の量を減らせることがわかったんだよ」

 

たろうくん「すごい!具体的にどれくらい減らせたの?」

 

T先生「普通は総投与量149mgのステロイドを使うところ、小青竜湯を使うと67mgまで減らせたんだ。特にお年寄りで効果が高かったよ」

 

たろうくん「へぇ~。でも、なんで薬の量を減らした方がいいの?」

 

T先生「ステロイドは強い薬だから、使う量が多いと副作用の心配があるんだ。だから、できるだけ少ない量で治療できた方が体にやさしいんだよ」

 

たろうくん「なるほど!じゃあ、おばあちゃんにピッタリだね。他にも何か効果はあるの?」

 

T先生「そうだね。体の中で起こっている炎症を抑えたり、気管支を広げたりする効果があるんだ。面白いことに、体の中の”お守り部隊”(免疫細胞って言うんだけど)のバランスを整えてくれるんだよ」

 

たろうくん「へぇ~!でも入院期間は変わらないの?」

 

T先生「その通り!研究では、入院期間はあまり変わらなかったんだ。小青竜湯を使った人は平均17.3日、使わなかった人は18.3日だったよ」

 

たろうくん「なるほど!でも、おばあちゃんみたいなお年寄りには良さそうだね!」

 

T先生「その通り!特に70歳以上の方には効果が高いみたいなんだ。でも、薬は必ず医師に相談してから使ってね」

 

たろうくん「うん!よくわかったよ。ありがとう、T先生!」

 

T先生「君のおばあちゃんが早く良くなるといいね。また何か気になることがあったら、いつでも聞きに来てよ」