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医療コラム

T先生!孫の世話をすると脳に良いって本当?|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!孫の世話をすると脳に良いって本当?

📢 T先生!孫の世話をすると脳に良いって本当? 🧠


たろうくん
「T先生!おばあちゃんが最近ぼくの面倒をよく見てくれるんだけど、孫の世話をすると脳に良いって聞いたんだ。本当なの?」

T先生
「いい質問だね、たろうくん!実はね、オランダのティルブルフ大学の研究チームが、まさにそのことを調べた研究を2026年1月に発表したんだよ。」


🧠 どんな研究だったの?

T先生
「イギリスの50歳以上の祖父母2,887人を対象にした大規模な長期研究(ELSA)のデータを使ったんだ。2016年から2022年の間に3回、アンケートと認知機能テストを受けてもらったんだよ。」

たろうくん
「認知機能テストって、どんなことを調べるの?」

T先生
「主に2つの力を調べたんだ。1つ目は言語流暢性——決められた時間内にできるだけたくさんの動物の名前を言う、というようなテストだよ。2つ目はエピソード記憶——聞いた単語をどれだけ覚えていられるかというテストだね。」

たろうくん
「へぇ〜!で、孫の世話をしてる人の方が成績良かったの?」


📊 驚きの結果!世話自体が大事だった

T先生
「そうなんだ!孫の世話をしている祖父母は、世話をしていない祖父母に比べて、言語流暢性もエピソード記憶もレベルが高かったんだよ 🎉」

たろうくん
「じゃあ、毎日世話した方がもっと効果あるの?」

T先生
「実はね、ここが一番面白いところなんだ。世話の頻度と認知機能の間には有意な関連が見られなかったんだよ。つまり、週に1回でも月に1回でも、世話をすること自体が大事だったんだ。」

たろうくん
「えぇっ!頻度は関係ないんだ!びっくり!」


🎯 ただし、活動の中身は関係あった!

T先生
「でもね、どんな活動を一緒にしたかは差が出たんだよ。特に効果が高かったのは——」

T先生
「✨ 孫と一緒に余暇活動をすること(遊びやお出かけなど)
宿題の手伝いをすること
これらを頻繁にしている祖父母は、言語流暢性もエピソード記憶も高かったんだ 📚」

たろうくん
「宿題を手伝ってもらうと、おばあちゃんの脳にもいいんだね!」

T先生
「そうだよ!さらに、食事の準備学校への送迎を頻繁にしている祖父母は、言語流暢性が高い傾向も見られたんだ 🍳🚗」


👩‍🦳 祖母だけの特別な効果?

T先生
「もう一つ興味深い発見があるんだ。長い期間で見たとき、認知機能の低下が抑えられていたのは祖母だけだったんだよ。」

たろうくん
「おじいちゃんには効果なかったの?」

T先生
「全く効果がないわけではないけど、経時的な認知機能低下の抑制という点では祖母の方がはっきりした結果が出たんだ。これは祖母の方が孫との関わり方が違うのかもしれないし、今後もっと研究が必要な部分だね。」


⚠️ 注意しておきたいこと

T先生
「ただし、大事な注意点があるんだ。研究者のChereches氏は、自発的に楽しんで世話をする場合と、負担に感じながら世話をする場合では効果が違う可能性があると指摘しているんだよ。」

たろうくん
「無理やりだと逆効果ってこと?」

T先生
「その可能性はあるね。支援的な家族環境の中で自発的に世話をすることが大事で、ストレスを感じながら義務的にやると、むしろ良くない影響があるかもしれないんだ。家族みんなが協力し合う環境が一番だね 👨‍👩‍👧‍👦」


📝 まとめ!

孫の世話をしている祖父母は、記憶力と言語能力のテストで高いスコアを示した
世話の頻度は認知機能と有意な関連がなく、世話をすること自体が重要
余暇活動や宿題の手伝いなど、知的刺激のある活動ほど効果が大きい
認知機能低下の抑制効果は、祖母でより顕著だった
自発的で楽しめる世話であることが重要——負担にならないことが大切


たろうくん
「なるほど!おばあちゃんがぼくと遊んでくれるのは、おばあちゃんの脳にも良かったんだね!もっと一緒に遊ぼうっと!」 😊

T先生
「そうだね!おばあちゃんも楽しんでくれているなら、お互いにとって最高の時間だよ。宿題も一緒にやってみるといいかもね!」 🧠✨


📚 参考文献

Chereches FS, et al. Psychology and Aging. 2026 Jan 26. [Epub ahead of print]