たろうくん「T先生！この前、お父さんが筋トレを始めたんだけど、重いダンベルを使って大変そうだったよ。もっと楽な方法ってないのかな？」

 

T先生「おや、たろうくんのお父さんが筋トレを始めたんですね。実は最近の研究で、重いおもりを使わなくても筋肉をつけられる方法が分かってきたんですよ」

 

たろうくん「えー！すごい！それってどんな方法なの？」

 

T先生「『スロートレーニング』っていう方法なんだ。普通の筋トレは1秒で上げて1秒で下ろすけど、このトレーニングは3秒かけてゆっくり上げて、3秒かけてゆっくり下ろすんだよ」

 

たろうくん「へー、そんなにゆっくりやるんだ。でも、軽いおもりでも効果があるの？」

 

T先生「うん、研究でしっかり証明されているんだ。例えば、普通の筋トレだと自分が持ち上げられる最大の重さの80%くらいを使うんだけど、スロートレーニングなら30～50%でいいんだよ」

 

たろうくん「すごく軽くていいんだね！でも、どうしてそんなに軽くても筋肉がつくの？」

 

T先生「それはね、ゆっくり動かすことで筋肉に血液が届きにくくなって、筋肉が『酸素不足』になるからなんだ。すると、体が『筋肉を大きくしなきゃ！』って反応して、成長ホルモンがたくさん出るんだよ」

 

たろうくん「へー！じゃあ、お父さんにも教えてあげられるね。気をつけることはある？」

 

T先生「そうだね。2つ大事なポイントがあるよ。1つ目は、勢いをつけずにゆっくりやること。2つ目は、息を止めないでちゃんと呼吸すること。この2つを守れば、安全に続けられるんだ」

 

たろうくん「週に何回くらいやればいいの？」

 

T先生「研究では週2回、12週間続けた人たちの筋肉がしっかり大きくなったって結果が出ているよ。自分の体重を使ったスクワットや腕立て伏せでもできるから、お父さんも始めやすいんじゃないかな」

 

たろうくん「ありがとう、T先生！早速、今日お父さんに教えてあげるね！」

 

※参考ページ

ジムにお金をかけなくてもメキメキ結果が出る…最新研究でわかった｢科学的に正しい”神コスパ”筋トレ｣とは

後藤一成『最新のスポーツ科学で強くなる！』（ちくまプリマー新書）

 

 

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