T先生!赤ちゃんが赤あざって言われたの。何なの?どうしたらよいの?
たろうくん:ねえT先生、この前生まれてきた赤ちゃんが『赤あざ』って言われたんだけど、それって何?
T先生:赤あざ、正式には『血管腫』っていうんだよ。血管が変になって出来る良性の腫瘍なんだ。
たろうくん:腫瘍って、病気?
T先生:大丈夫、良性だから、悪い病気じゃないんだ。主に2種類あってね、生まれた時から大きさの変わらない『血管奇形』と、どんどん大きくなる『乳児血管腫(いちご状血管腫)』っていうのがあるよ。
たろうくん:血管奇形って何?
T先生:血管奇形はね、生まれたときからある平たんな赤いあざで、大きくなったりはしないんだけど、基本的には大人になっても消えないんだ。代表的なものとして「単純性血管腫」があるよ。
たろうくん:じゃあ、どうやって治すの?
T先生:レーザー治療が一般的だよ。特殊なレーザーで、血管を狙って治療するんだ。
たろうくん:乳児血管腫っていうのは?
T先生:乳児血管腫はね、いちごみたいな赤いあざで、生まれて少ししてから大きくなるんだ。でも、5歳から10歳くらいで自然に小さくなることが多いんだよ。
たろうくん:それもレーザーで治すの?
T先生:そうだね。でも、レーザーだけじゃなくて、お薬を使うこともあるんだ。特に大きな乳児血管腫には、『ヘマンジオル』っていうお薬が使われることがあるよ。
たろうくん:お薬で治るの?
T先生:うん、お薬で血管腫を小さくすることができるんだ。でも、お薬には副作用もあるから、心電図を取るなどして、安全に使えるように注意するんだよ。
たろうくん:他に治療はあるの?
T先生:血管腫の場所によっては手術で取ることもあるし、血管を潰す治療もあるんだ。
たろうくん:治療するにはどうすればいいの?
T先生:まずは、皮膚科や形成外科の先生に診てもらって、治療方法を相談することから始めるんだよ。
たろうくん:なるほど。ありがとう、T先生!
T先生:いつでも質問してね。赤ちゃんのこと、しっかり見守っていこうね。
(出典:日本医科大学 武蔵小杉病院 形成外科「血管腫(赤あざ)のやさしい解説」)