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医療コラム

T先生!高齢者の痛みに抗うつ薬は有効なの?|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!高齢者の痛みに抗うつ薬は有効なの?

(下記の論文を元に一部AIを用いて作成しました)

Narayan SW, Naganathan V, Vizza L, Underwood M, Ivers R, McLachlan AJ, Zhou L, Singh R, Tao S, Xi X, Abdel Shaheed C. Efficacy and safety of antidepressants for pain in older adults: A systematic review and meta-analysis. Br J Clin Pharmacol. 2024 Sep 12. doi: 10.1111/bcp.16234. Epub ahead of print. PMID: 39265130.

 

たろうくん「T先生!今日はおばあちゃんの話なんだけど、膝が痛くて困ってるって言うんだ。病院で抗うつ薬っていう薬をもらったみたいなんだけど、それってほんとに効くの?」

 

T先生「そうなんだね。おばあちゃんが心配なんだね。実はね、最近の研究でわかったことを話すよ。」

 

たろうくん「うん!教えて!」

 

T先生「まずね、65歳以上のお年寄りの痛み止めとして、抗うつ薬を使うことも多いんだ。でも最近、オーストラリアのシドニー大学の先生たちが、本当に効果があるのか調べてみたんだよ。」

 

たろうくん「へー!で、どうだったの?」

 

T先生「研究チームは、1,369人のお年寄りを対象に15個の研究を集めて分析したんだ。特に、デュロキセチンとアミトリプチリンという2種類の抗うつ薬について詳しく調べたよ。」

 

たろうくん「むずかしい名前だねー。結果はどうだったの?」

 

T先生「うーん、あまり良い結果じゃなかったんだ。特に短い期間(2週間以内)では、ほとんど効果がなかったんだよ。デュロキセチンという薬を6週間以上使うと、ちょっとだけ痛みが和らぐことがわかったけど、その効果はとても小さいものだったんだ。」

 

たろうくん「えっ!じゃあ、おばあちゃんの薬、あんまり意味ないってこと?」

 

T先生「それに、もっと心配なことがあるんだ。研究では、薬を飲んでいる人の方が、めまいが出たり、転んだりする危険が高くなることがわかったんだよ。」

 

たろうくん「それは怖いね!」

 

T先生「そうなんだ。だから、おばあちゃんが今この薬を飲んでいるなら、急にやめるのは危険だから、必ずお医者さんに相談してね。お医者さんと相談しながら、少しずつ量を減らしていく計画を立てるのが大切なんだ。」

 

たろうくん「わかった!じゃあ、他にいい方法はないの?」

 

T先生「膝の痛みには、まずは運動療法やリハビリテーション、温めたり冷やしたりする治療から始めるのがいいんだ。それに、体重が多い人は少し減量するだけでも、膝への負担が減って痛みが楽になることもあるよ。」

 

たろうくん「なるほど!今度おばあちゃんと一緒に、ゆっくり散歩でもしてみようかな。」

 

T先生「それはいいアイデアだね!でも無理のない範囲でやることが大切だよ。おばあちゃんと一緒に主治医の先生に相談して、おばあちゃんに合った方法を見つけていこう。」

 

たろうくん「ありがとう、T先生!よくわかったよ!」