T先生!日本人の平均寿命がまた延びたって、”元気に過ごせる年数”はどうなの?
- 2026年7月27日
- 教えて!T先生
📢 T先生!日本人の平均寿命がまた延びたって、”元気に過ごせる年数”はどうなの? 🏥
(下記の資料を元に一部AIを用いて作成しました)
出典: 厚生労働省「令和7(2025)年簡易生命表の概況」2026年7月24日公表 / 厚生労働省 公式ページ
✅ この記事のまとめ
2025年の平均寿命は男81.35年・女87.33年で、男女とも前年を上回りました。
ただし平均寿命は「今生まれた赤ちゃん」の推計。すでに65歳の人は、男であと19.68年・女で24.52年が期待値です。
課題は長さより中身。日常生活に制限のない「健康寿命」との差は男8.49年・女11.63年(2022年)あります。
たろうくん
「T先生!ニュースで日本人の平均寿命がまた延びたって言ってたよ。男の人が81歳くらいなんだって。じゃあおじいちゃんは今78歳だから、あと3年ってこと?」
T先生
「あはは、そこがね、いちばん多い誤解なんだ。実はその計算、まったく違うんだよ。」
たろうくん
「えっ、違うの!?」
📊 まず、2025年の数字を見てみよう
T先生
「2026年7月24日に、厚生労働省が『令和7年簡易生命表』を発表したんだ。ここに答えが全部書いてある。」
🔹 2025年の平均寿命
・男 81.35年(前年より +0.25年)
・女 87.33年(前年より +0.20年)
・男女差は 5.98年(前年より0.05年縮まった)
T先生
「男女とも延びたし、5歳・65歳・75歳……どの年齢で見ても前年を上回っている。がんや心臓の病気、新型コロナで亡くなる人が減ったことが、寿命を延ばす方向に働いたと分析されているよ。」
🧮 「平均寿命=あと何年」ではない!
T先生
「さて、さっきのたろうくんの計算だけどね。平均寿命というのは”今年生まれた0歳の赤ちゃん”が平均して何年生きるかの推計なんだ。すでに78歳まで生きた人の話じゃないんだよ。」
たろうくん
「じゃあ、おじいちゃんはあと何年なの?」
📌 主な年齢の平均余命(2025年)
・65歳 → 男 19.68年(=約85歳まで)/女 24.52年(=約90歳まで)
・75歳 → 男 12.24年(=約87歳まで)/女 15.88年(=約91歳まで)
たろうくん
「えっ!75歳の人でも、まだ12年も15年もあるの!?」
T先生
「そう。すでにその年齢まで生きた人は、赤ちゃんより先の見通しが長くなるんだ。だから『平均寿命ー今の年齢』という引き算は、いつも短く出すぎてしまう。」
😲 女性の半数は90歳まで生きる時代
T先生
「もっと驚く数字があってね。同じ資料に、10万人生まれたうち何人がその年齢まで生きるかが書いてあるんだ。」
🔸 その年齢まで生存する人の割合(2025年)
・65歳まで:男 89.9%/女 94.5%
・75歳まで:男 76.0%/女 88.1%
・90歳まで:男 26.7%/女 50.8%
たろうくん
「女の人は2人に1人が90歳!? すごい……」
T先生
「そうなんだ。ちょうど半数が生きると期待される年齢を『寿命中位数』というんだけど、これが男84.13年・女90.17年。平均寿命より2.8年ほど長い。“平均”の印象より、実際はもっと長生きする人が多いということだね。」
🎯 がん・心臓・脳卒中を全部なくしても、延びるのは約6年
T先生
「でもね、ここがとても大事なところなんだけど……じゃあ長さをもっと延ばせばいいのかというと、そう単純でもないんだ。」
たろうくん
「どういうこと?」
T先生
「この資料には、“もしこの病気で死ぬ人がゼロになったら寿命はどれだけ延びるか”という計算も載っている。三大死因を全部なくしたとしたら、どうなると思う?」
🔹 がん・心疾患・脳血管疾患を除去した場合の平均寿命の延び(2025年・0歳)
・男 5.84年/女 4.77年
※65歳では男4.77年・女3.77年、75歳では男3.60年・女3.02年
たろうくん
「えっ、3つの大病を全部なくしても6年しか延びないの!? もっと延びると思ってた!」
T先生
「そこなんだよ。寿命の”長さ”を大きく延ばす余地は、もうそんなに残っていない。日本はすでに世界トップ水準だからね。だから今、注目されているのは“長さ”より”中身”——健康寿命なんだ。」
🚶 本当の課題は「元気でいられる年数」との差
T先生
「健康寿命というのは、日常生活に制限なく過ごせる期間のこと。厚生労働省が公表している最新値(2022年)はこうだよ。」
📌 平均寿命と健康寿命の差(2022年・同じ年での比較)
・男:平均寿命 81.05年 − 健康寿命 72.57年 = 8.49年
・女:平均寿命 87.09年 − 健康寿命 75.45年 = 11.63年
たろうくん
「じゃあ最後の8年から12年くらいは、誰かの手助けが必要な期間ってこと?」
T先生
「そういうことになるね。この差を縮めることが、いま国も医療も目指しているところなんだ。2026年7月23日には厚生労働省が『攻めの予防医療』という施策も発表して、栄養・食生活、がんと循環器病、歯科、認知症、リハビリテーション、性差ヘルスケアの6つを重点分野に挙げているよ。」
たろうくん
「ぼくたちは何をすればいいの?」
T先生
「難しいことじゃないよ。今日から予約できることばかりなんだ。」
🔸 健康寿命を延ばすためにできること
・特定健診・がん検診を受ける(大腸・胃・肺・乳・子宮)
・血圧・コレステロール・血糖を放置しない
・歯科に年2回通う(噛めることは栄養と直結する)
・聞こえの低下を放置しない(難聴は認知症の危険因子)
・ワクチンを打つ(肺炎球菌・帯状疱疹・インフルエンザなど)
📝 まとめ!
✅ 2025年の平均寿命は男81.35年・女87.33年で男女とも延伸
前年より男+0.25年・女+0.20年。男女差は5.98年に縮まった。
✅ 「平均寿命ー今の年齢」は間違い
65歳の人はさらに男19.68年・女24.52年、75歳でも男12.24年・女15.88年ある。
✅ 女性の50.8%、男性の26.7%が90歳まで生きる
“平均”の印象より、実際に長生きする人はずっと多い。
✅ 三大死因を全部なくしても延びるのは男5.84年・女4.77年
寿命の「長さ」を延ばす余地は、もう大きくは残っていない。
✅ 本当の課題は健康寿命との差(男8.49年・女11.63年)
検診・血圧・歯・聞こえ・ワクチン——この5つが、そのまま”元気な年数”を延ばす行動になる。
🏥 受診・相談の目安
健診の結果を「様子見」のまま1年以上放置している、去年より歩く速さが落ちた・つまずくことが増えた、聞き返すことが増えた——どれも健康寿命に直結するサインです。年齢のせいと決めつけず、一度ご相談ください。
当院では特定健診・各種がん検診・生活習慣病の管理・予防接種を行っています。「どれを受ければいいか分からない」というご相談から歓迎します。
たろうくん
「なるほど!長く生きるより、元気で長く生きるってことだね。よくわかったよ、ありがとうT先生!」 😊
T先生
「いつでも聞いてね!」
📚 参考文献
厚生労働省「令和7(2025)年簡易生命表の概況」(2026年7月24日公表)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life25/index.html
厚生労働省 e-ヘルスネット「平均寿命と健康寿命」(健康寿命 令和4年値:男72.57年・女75.45年)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/hale/h-01-002.html
厚生労働省「U.E.N.O.Plan~攻めの予防医療厚生労働省関係施策~」(2026年7月23日公表)
https://www.mhlw.go.jp/stf/index_00154.html