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医療コラム

T先生!夏の終わりのこの鼻水、風邪じゃなくて花粉症なの?|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!夏の終わりのこの鼻水、風邪じゃなくて花粉症なの?

📢 T先生!夏の終わりのこの鼻水、風邪じゃなくて花粉症なの? 🏥

(下記の資料をもとに、一部AIを用いて作成しました)

・環境省『花粉症環境保健マニュアル2022
・日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会『口腔アレルギー症候群診療ガイドライン』日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 2025;5(3):85–124
・大久保公裕『鼻アレルギー診療ガイドライン―通年性鼻炎と花粉症― 2024年版 第10版』解説(ラジオNIKKEI 2025年5月1日放送)
・林野庁『令和5年度森林及び林業の動向』特集「スギ等による花粉症の顕在化と対応」

この記事のまとめ
夏の終わりから秋にかけては、ブタクサ・ヨモギ・カナムグラの花粉が飛ぶ季節です。
高い熱が出ず、目のかゆみがあって長引く鼻水は、風邪よりも秋の花粉症を考えます。
花粉症の人が果物や野菜で口がかゆくなることがあり、まれに全身の症状が出ることもあります。


たろうくん
「T先生!ぼく、夏休みの終わりごろからずっと鼻水が止まらないんだ。夏風邪かなあ?」

T先生
「その相談、この時期はとても多いんだよ。熱は出てる?

たろうくん
「熱は全然ないよ。でも目がかゆいんだ」

T先生
「なるほど。それなら風邪じゃないかもしれないね。秋の花粉症を考えてみようか。」

たろうくん
「えっ、花粉症って春のものじゃないの!?」


🌾 日本で最初の花粉症は、スギではなかった

T先生
「意外かもしれないけど、日本で最初に報告された花粉症はブタクサなんだ。林野庁の白書によると1961年の報告で、最初のスギ花粉症の報告(1964年)より先だったんだよ。」

たろうくん
「へぇ〜!ブタクサのほうが先輩なんだ!」

📌 花粉症の有病率(2019年・全国の耳鼻咽喉科医とその家族への調査)
花粉症全体 42.5% / スギ花粉症 38.8%スギ以外の花粉症 25.1%

たろうくん
「お医者さんの家族の調査だと、スギ以外でも4人に1人なんだ!」

T先生
「そう。『春は平気だから花粉症じゃない』とは言い切れないんだ。ブタクサやヨモギ、カナムグラの花粉は、夏の終わりから秋にかけて飛ぶよ。」

たろうくん
「その草、どこに生えてるの?」

T先生
「これが大事なところでね。環境省の観測では、市街地ではそれほど多くないんだ。多いのは——」

📌 ブタクサ・イネ科の花粉が多い場所(環境省の観測より)
河川敷/手入れのされていない広場や野原

たろうくん
「じゃあ、散歩コースを変えるだけでも違うんだ」


🤧 風邪と花粉症、どこで見分ける?

たろうくん
「でもさ、鼻水もくしゃみも風邪と同じだよね。どうやって区別するの?」

T先生
「いい質問だね。環境省のマニュアルには、こう書かれているよ。」

📌 風邪との違い(環境省『花粉症環境保健マニュアル2022』)
花粉症では 目のかゆみを伴うことが多い
風邪と違って 熱が高くなることはない

T先生
「つまり、高い熱が出ず、目がかゆくて、長引いている。この3つがそろったら、花粉症をしっかり疑っていい。」

たろうくん
「ぼく、全部当てはまってる…!」


🍉 スイカを食べて口がかゆくなったら

T先生
「でもね、ここがもうひとつ大事なところで。花粉症の人は、ある果物や野菜で口がかゆくなることがあるんだ。」

たろうくん
「えっ、花粉と食べ物が関係あるの!?」

T先生
「花粉のタンパク質と、食べ物のタンパク質の形が似ているせいだよ。これを花粉‐食物アレルギー症候群(PFAS)といって、口腔アレルギー症候群の代表的なものなんだ。」

📌 花粉と、口の症状を起こしやすい食べ物
ブタクサ(キク科)→ スイカ、メロン、バナナ、ズッキーニ、キュウリ
ヨモギ(キク科)→ セロリ、ニンジン、香辛料、ヒマワリの種、ハチミツ

たろうくん
「ぼく、スイカ食べたとき口がイガイガしたことある!」

T先生
「それかもしれないね。多くは食べて5分以内に口やのどがかゆくなって、1時間ほどで消えていくんだ。」

たろうくん
「じゃあ、心配なのはどんなとき?」

T先生
「まれに、症状がだんだん強くなって口だけで終わらないことがあるんだ。全身の症状は、食べてから15分〜1時間の間に出やすいと報告されているよ。」

📌 PFASの人のうち、口の症状を超えた割合(海外のレビューより)
消化器以外の全身症状 8.7% / アナフィラキシーショックを経験 1.7%

T先生
ナッツ、モモ、セロリなどのセリ科、豆乳は全身の症状が出やすいと報告されているよ。とくにモモは10%でアナフィラキシーの可能性があるとされている。じんましんが広がる、息が苦しい、気が遠くなる——こういうときはすぐ受診してね。」


💊 今日からできること

T先生
「効果が数字で確かめられている対策があるよ。」

📌 環境省の実験より
マスクは通常のものでも約70%、花粉症用なら約84%の花粉を減らせる
眼に入る花粉は、通常のめがねで約40%減、花粉症用めがねで約65%減
換気は窓を10cmほど開けてレースのカーテンをすると、入る花粉が約 4分の1

たろうくん
「ふつうのマスクでも70%も減るんだ!」

T先生
「そう、まずそこからでいいんだよ。薬については、スギ花粉症では『花粉が飛び始める2週間ほど前から』始める初期治療が一般的で、症状が出てから飲み始めるより効果が高いと分かっている。いくつかを組み合わせて上手に使い分ければ、7〜8割の人が副作用もなく、症状をほとんど出さずに季節を過ごせるとされているよ。」

たろうくん
「秋の花粉でも、2週間前から飲めばいいの?」

T先生
「そこはね、秋の花粉について同じように当てはまるかは、はっきり示されていないんだ。だから秋は『去年つらかった時期』を思い出して、早めに相談するのがいいよ。」

たろうくん
「じゃあ市販の花粉症グッズはどうなの? いろいろ売ってるよね」

T先生
「正直に言うね。環境省のマニュアルでは、花粉症関連グッズは症状を改善する十分なデータが得られておらず、民間療法も有効と認められたものはないとされている。お金をかけるなら、まずマスクと窓の開け方と、自分に合った薬だよ。」


📝 まとめ!

秋にも花粉症がある
ブタクサ・ヨモギ・カナムグラの花粉が夏の終わりから秋に飛びます。2019年の調査(耳鼻咽喉科医とその家族)では、スギ以外の花粉症が25.1%でした。

高い熱が出ず、目がかゆく、長引くなら花粉症を疑う
風邪と違って熱が高くなることはありません。長引く鼻水は一度ご相談ください。

果物や野菜で口がかゆくなることがある
ブタクサならスイカ・メロン・キュウリ、ヨモギならセロリ・ニンジンなど。食べて5分以内、1時間ほどで治まるのが典型です。

口だけで終わらないこともある
PFASの人のうち、消化器以外の全身症状が8.7%、アナフィラキシーショックが1.7%。全身の症状は食後15分〜1時間に出やすく、息苦しさやじんましんが出たらすぐ受診を。

対策は「早めに・正しく」
マスク(通常でも約70%減)と、早めの薬(スギ花粉症では飛散2週間前からが一般的)。グッズは十分なデータがなく、民間療法で有効と認められたものはありません。


たろうくん
「なるほど!ぼくの鼻水、ただの夏風邪じゃなかったのかも。お母さんに言ってみる!」 😊

T先生
「そうしてね。秋の花粉症は、知っているだけで過ごしやすくなるよ。」


🏥 受診の目安(当院の考え方)
・鼻水・くしゃみが2週間以上続き、高い熱がない
・目のかゆみを伴う
・果物や野菜で口やのどがかゆくなる
・(すぐに受診)食べたあとにじんましん、息苦しさ、気が遠くなる感じ

当院(大野城市・下大利)では、内科・小児科としてアレルギーのご相談も承っています。血液検査でどの花粉に反応しているかを調べることもできます。

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ℹ️ この記事の限界について
口の症状が花粉の飛散時期に悪化するかどうかは、シラカンバ花粉の時期には重篤化する可能性が高いとされる一方、それ以外の花粉については明確な根拠がまだありません(口腔アレルギー症候群診療ガイドライン CQ1)。「秋だから口の症状も強くなる」と決めつけず、ご自身の症状の記録を大切にしてください。また、初期治療の「飛散2週間前から」という目安は、スギ花粉症を念頭にした解説に基づくものです。