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医療コラム

T先生!かかりつけ医を持つメリットは?|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!かかりつけ医を持つメリットは?

かかりつけ医を持つメリットとして、予防の相談、ふだんの様子を知っていること、専門医へのつなぎ役を紹介し、急な異変は迷わず119番と伝える教えてT先生の6コマ漫画

 

(文末の参考文献をもとに、一部AIを用いて作成しました)

✅ この記事のまとめ
かかりつけ医は、ふだんの健康相談から予防、必要なときの専門医への紹介までを相談できる身近な医者です。
かかりつけのある人は予防医療を受ける割合が高く、長生きや入院の少なさとも関連していると報告されています。
ただし、ろれつが回らない・片方の手足に力が入らないなど急な異変は、迷わず119番です。


たろうくん
「T先生! 病院って、具合が悪くなったときに行けばいいんじゃないの? わざわざ『かかりつけ』を決めておく必要ある?」

T先生
「いい質問だね。実はね、ふだん通う医者がいる人といない人で、健康に違いがあるという研究がいくつもあるんだ。今日はその話をしようか。」


🩺 かかりつけ医と総合診療医(家庭医)とは

T先生
「かかりつけ医は、困ったときに最初に相談できる、ふだんから通っている医者のこと。診療科で決まるものではないから、内科や小児科など、いま通っている先生がかかりつけ医だよ。」

たろうくん
「じゃあ、総合診療医っていうのは?」

T先生
「心臓や胃のように体の1か所ではなく、年齢や臓器を問わず幅広く診ることを専門に学んだ医者のこと。家庭医とも呼ばれるよ。」


📊 かかりつけ医がいる人は長生き? 海外の研究データ

たろうくん
「かかりつけがあると、本当に何か違うの?」

T先生
「アメリカで、65〜84歳の約1万1千人を15年間追いかけた研究があるよ。」

📌 米国の65〜84歳 10,873人の追跡研究(2026年発表)
健診や定期受診で通う診療所などがある人は、ない人に比べて、年齢や持病・収入などの違いを調整しても 15年間の死亡リスクが16%低い
生存期間の中央値:ある人 15年超(15年の時点で半数以上が存命)/ない人 12.9年

たろうくん
「えっ、そんなに違うの!?」

T先生
「ただね、これは『ある人とない人を比べた』研究なんだ。健康に気をつける人ほどかかりつけを持ちやすい、という面は消しきれない。だから『持てば必ず長生きする』とまでは言えないよ。」

T先生
「地域ごとのデータもあってね。アメリカでは、かかりつけ医の役割を担う医者(家庭医・一般内科・一般小児科など)が人口10万人あたり10人増えるごとに、平均寿命が約51日延びるという関連が報告されているんだ。」


🔍 かかりつけ医のメリット① 予防医療を受けやすい

たろうくん
「どうしてそういう差が出るんだろう?」

T先生
「考えられる理由は3つあるよ。1つ目は予防。生活習慣病は、進むまで症状が出にくいものが多いんだ。だから、症状がないうちに見つけて手を打つ仕組みが大事なんだよ。」

📌 かかりつけの有無と予防医療(米国の全国調査 2016〜2022年)
血圧チェック:ある人 95.5%/ない人 67.6%
大腸がん検診(50〜75歳):ある人 79.0%/ない人 59.5%

T先生
「日本でも、20〜75歳を対象にした全国調査で、ふだん受診する医者がいる人のほうが、検診や予防接種などの予防医療を受けている割合が高かったんだ。」


🧩 かかりつけ医のメリット② ふだんを知っているから見立てやすい

T先生
「2つ目は、ふだんの様子を知っていること。たとえばおなかが痛いとき、原因は盲腸(虫垂炎)かもしれないし、便秘かもしれない。女性なら婦人科の病気、お年寄りなら大動脈の病気のこともある。」

たろうくん
「そんなにいろいろあるんだ!」

T先生
「うん。僕の経験でも、持病や飲んでいる薬、いつもの体調が分かっていると、疑うべき病気を絞り込みやすいんだ。『いつもと違う』に気づけるのは、ふだんを知っている医者の強みだね。」


🤝 かかりつけ医のメリット③ 専門医へのつなぎと、その後のフォロー

T先生
「3つ目はつなぎ役。手術や入院が必要なら、合う専門医を紹介する。治療が終わって戻ってきたら、その後の体調の変化を見守るよ。こんな関連も報告されているんだ。」

📌 ぜんそく・糖尿病・高血圧などの慢性の病気がある大人(米国の全国調査)
年齢や収入などの違いを調整すると、かかりつけがある人は、ない人に比べて
救急受診の起こりやすさ(オッズ)が 11%低く、入院は 20%低い

T先生
「日本でも、40〜75歳の約1,200人を1年間追った研究で、ふだんの診療を高く評価している人ほど入院が少なかったんだ。」


🤔 専門医とかかりつけ医、どっちに行けばいいの?

たろうくん
「でもさ、最初から大きな病院の専門の先生に診てもらった方が安心じゃない?」

T先生
「その気持ちは分かるよ。でもね、ここがとても大事なところなんだけど、おなかが痛いとき、どの科に行けばいいかを自分で決めるのは難しいんだ。まず全体を診て、必要な専門医につなぐ。専門医とかかりつけ医は役割分担なんだよ。」

たろうくん
「もう専門の病院に通っている人は?」

T先生
「その病気は、いまの主治医のもとで続けて大丈夫。抗がん剤の治療中や妊娠中のように、『何かあったらこちらへ連絡を』と言われている人は、そちらが先だよ。かかりつけ医は、それ以外の体全体の相談役として一緒に持っておくといいね。」

たろうくん
「急に具合が悪くなったときは?」

T先生
「ろれつが回りにくい、片方の手足に力が入らない、胸の締めつけが2〜3分続く、こういうときは迷わず119番。救急車を呼ぶか迷ったら、福岡県では #7119(24時間)、子どもは #8000(休日・夜間)に相談できるよ。」


🏠 かかりつけ医機能報告制度と、ナビイでの探し方

T先生
「日本では2025年4月から『かかりつけ医機能報告制度』が始まっているよ。その報告内容は医療情報ネット『ナビイ』に載っていて、トップページの『かかりつけ医機能』ボタンから、かかりつけ医機能に関する項目を条件に医療機関を探せるんだ。」

たろうくん
「どうやって選べばいいの?」

T先生
「僕のおすすめのポイントは3つだよ。」

📌 かかりつけ医を選ぶポイント(T先生のおすすめ)
🔹 家や職場から通いやすい
🔹 どんな症状でも、まず相談に乗ってくれる
🔹 必要なときに専門医を紹介してくれる

T先生
「僕のクリニックでも、家族ぐるみで相談できることを大切にしているよ。症状がはっきりしなくても、気になることがあれば相談してね。」


📝 まとめ!

✅ かかりつけ医は「最初の相談窓口」
診療科は問わない。総合診療医(家庭医)は、年齢や臓器を問わず幅広く診ることを専門に学んだ医者。

✅ かかりつけがある人は予防医療を受けやすい
血圧チェックや検診などを受ける割合が高いと、米国でも日本でも報告されている。

✅ 長生きや入院の少なさとも関連
ただし「ある人とない人を比べた」研究なので、「必ず」ではない。

✅ 急な異変は119番、専門医で治療中の病気はいまの主治医と
それ以外の「ちょっと気になる」は、まずかかりつけ医に相談を。


たろうくん
「よく分かったよ! おばあちゃんにも、ふだん相談できるお医者さんがいるか聞いてみるね!」 😊

T先生
「うん、それがいちばんの第一歩だね。」


📚 参考文献