T先生!市販のかぜ薬、子どもがまとめ買いできなくなったって本当?
📢 T先生!市販のかぜ薬、子どもがまとめ買いできなくなったって本当? 🏥
(下記の資料を元に一部AIを用いて作成しました)
出典: 厚生労働省 「令和7年の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律改正について」(指定濫用防止医薬品の販売等に関する告示・通知・Q&A/令和8年5月1日施行)/ 厚生労働省ページ / 厚生労働省 「令和7年度医薬品販売制度実態把握調査結果について」(2026年8月7日公表)/ 厚生労働省ページ
✅ この記事のまとめ
2026年5月から、せき止め・かぜ薬など8成分の飲み薬が「指定濫用防止医薬品」に。18歳未満は小容量1つだけ・氏名確認・対面かビデオ通話が必要です(大人が買うなら制限なし)。
改正前の調査では、複数買おうとした809件の13.2%が何も聞かれずに買えていました。
飲みすぎが疑われたら症状がなくてもすぐ相談を。反応が鈍い・けいれん・呼吸がおかしいときは119番。家庭で吐かせないでください。
たろうくん
「T先生!お母さんが『薬局で薬を買うとき、年を聞かれるようになった』って言ってたよ。なんで?」
T先生
「よく気づいたね。2026年5月1日から市販薬の売り方のルールが変わったんだ。せき止めやかぜ薬の一部が『指定濫用防止医薬品』という分類になってね。若い人が薬を大量に飲む『オーバードーズ』を防ぐためのルールだよ。」
🧠 対象になったのは、家にある薬
T先生
「対象は8つの成分。エフェドリン、コデイン、ジヒドロコデイン、ジフェンヒドラミン、デキストロメトルファン、プソイドエフェドリン、ブロモバレリル尿素、メチルエフェドリン。塗り薬や貼り薬は対象外で、飲み薬が対象だよ。」
たろうくん
「聞いたことない名前ばっかり!あぶない薬なの?」
T先生
「ううん、ここがいちばん大事なところでね。ドラッグストアで普通に売っている、よく効くかぜ薬・せき止め・鼻炎の薬・睡眠改善薬に入っている成分なんだ。たろうくんの家の薬箱にも、たぶん入っている。」
📋 年齢で何が変わる?
📌 買う人が18歳未満のとき
・買えるのは 小容量の1包装だけ(大容量・複数個は買えない)
・氏名の確認が必要
・対面かビデオ通話など、映像と音声のやりとりでの説明が必須
📌 買う人が18歳以上のとき
・上の制限はかからない
・ただし年齢の確認は全員が対象(見た目で明らかなときは自己申告で足りることもあります)
・大容量やまとめ買いは、理由をたずねられたうえで対面かビデオ通話での説明が必要
・高校生などの場合は、18歳以上でもていねいな確認が望ましいとされています
※「小容量」は成分ごとに決められていて、1包装で5日分まで(かぜ薬・鼻炎用内服薬・解熱鎮痛薬にあたるものは7日分まで)です。
たろうくん
「じゃあ、ぼくが熱を出したとき、お母さんは薬を買えるの?」
T先生
「買えるよ。18歳未満の制限は『買う人』にかかるものだから、お母さんが買いに行くならかからない。薬局に行くのをためらう必要はないからね。ただ、子どもに使う薬なら薬剤師さんに伝えるといい。年齢に合った量か見てもらえるよ。声をかけられるのは、疑われているからじゃなくて決まりだからなんだ。」
😲 ルールができる前は、どうだったの?
T先生
「2026年8月7日に国が調査結果を公表した。調査員が一般の客として店舗を訪れ、実際に買おうとしてみる調査でね。」
📌 複数買おうとしたときのお店の対応(809件)
・1つしか買えなかった … 37.5%(303件)
・複数必要な理由を伝えたら買えた … 49.3%(399件)
・何も聞かれずに買えた … 13.2%(107件)
(厚生労働省 令和7年度医薬品販売制度実態把握調査。店舗調査は2025年12月〜2026年1月に実施)
たろうくん
「13%も!? 8回に1回は素通りできたってこと?」
T先生
「そうだね。ただしこの調査はルールが変わる前の姿で、対象も当時の6成分(8成分からジフェンヒドラミンとデキストロメトルファンを除いたもの)。13.2%は『今』じゃなくて『出発点』の数字だよ。」
たろうくん
「じゃあ、あとの49.3%は?」
T先生
「そこは『理由を伝えたら買えた』。半分近くは、話をしたうえで複数買えている。このルールは『絶対に買わせない』ものじゃなくて、『買う前にひと言かわす』仕組みなんだ。だからお店だけには任せきりにできないんだよ。」
🏠 家でできること
たろうくん
「うちも、かぜ薬の箱がいくつかあるかも……」
T先生
「実はそこ。『念のため』のストックが、いちばん見落とされている入口なんだ。箱が何個もあるなら、必要な分だけ残して、残りの処分を薬局や自治体に相談するといい。もちろんぜんそくの発作用の吸入薬のように、手元にないと困る薬は別だよ。あとは『薬のことで困ったら家の人か薬剤師さんに聞いていい』と伝えておくこと。ひとりで抱え込ませないのが予防になる。」
🚨 「あれ?」と思ったときの動き方
T先生
「ここは必ず覚えて帰ってほしい。迷ったら、待たない。」
📌 すぐ119番
呼びかけへの反応が鈍い・意識がおかしい/けいれんしている/呼吸が浅い・変
📌 してはいけないこと
家庭で吐かせない(吐いたものが気管に入ることがあり危険です)
📌 症状がなくても、すぐ相談
ふだんより多く飲んだと分かったとき。中毒110番(情報提供料は無料・365日24時間/通話料は別途かかります)
大阪 072-727-2499 / つくば 029-852-9999
📌 持っていくもの
空き箱・空きシート(何を、どれくらい飲んだかが分かります)
たろうくん
「元気そうに見えても相談するの?」
T先生
「そこが大事なんだ。かぜ薬や解熱鎮痛薬に入っているアセトアミノフェンは、たくさん飲んでも無症状のことがある。それでいて1〜3日たってから肝臓の検査値に異常が出ることがある。見た目だけで判断してはいけないんだ。量が分かったら、それだけで相談する理由になるよ。」
たろうくん
「……知らなかった。」
T先生
「そして落ち着いたら、叱る前に話を聞いてほしい。国の通知にも、濫用の背景には社会的な不安があるとの指摘があり、社会的孤立への対策も含めて取り組むことが重要と書かれている。責めると次から隠れてしまうからね。」
📝 まとめ!
✅ 2026年5月にルールが変わった
せき止め・かぜ薬など8成分の飲み薬が「指定濫用防止医薬品」に。
✅ 18歳未満は小容量を1つだけ
大人が買う場合この制限はかかりません。
✅ 改正前は13.2%が素通りだった
複数買おうとした809件のうち107件です。
✅ 症状がなくても、量が分かったら相談する
アセトアミノフェンは無症状のことがあります。反応が鈍い・けいれん・呼吸がおかしければ119番。
✅ 家庭の対策は「ため込まない」と「叱る前に聞く」
薬箱の見直しが、最初の一歩です。
たろうくん
「ルールより、うちの薬箱とあわてない手順のほうが大事だったんだね!」 😊
T先生
「そういうこと。気になることがあったら、いつでも聞いてね。」
📚 参考文献
厚生労働省「令和7年の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律改正について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_58083.html
厚生労働省「令和7年度医薬品販売制度実態把握調査結果について」(2026年8月7日公表)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_75385.html
概要PDF: https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001735076.pdf
※809件の内訳(37.5%/49.3%/13.2%)、調査対象が当時の6成分であること、店舗調査期間、調査方法は同資料によります。
厚生労働省 WEBマガジン「2026年5月1日施行の医薬品販売制度の改正内容をご紹介します」
https://www.mhlw.go.jp/stf/web_magazine/closeup/20.html
※同ページの成分表は改正前の6成分を掲載したものです。最終的な対象成分(8成分)は告示第32号をご確認ください。
一般社団法人 日本中毒学会「その4 アセトアミノフェン」
https://jsct.jp/shiryou/archive2/no4/
※大量服用でも無症状の場合があること、1〜3日後に肝機能の異常が現れることは同資料によります。
公益財団法人 日本中毒情報センター「中毒110番・電話サービス」
https://www.j-poison-ic.jp/110serviece/
公益財団法人 日本中毒情報センター「中毒事故が起こったら(家庭でできること)」
https://www.j-poison-ic.jp/general-public/response-to-a-poisoning-accident/at-home/
※家庭で吐かせることが勧められない理由、意識がない・けいれん時は直ちに救急車を呼ぶこと、残っている量から飲んだ量を推定することが重要であることは同資料によります。
