T先生!赤ちゃんに一度に何本もワクチンを打って大丈夫なの?
- 2026年7月27日
- 教えて!T先生,最近の研究,子どもの健康,エイジング・ケア、予防医学,感染症
📢 T先生!赤ちゃんに一度に何本もワクチンを打って大丈夫なの? 🏥
(下記の資料を元に一部AIを用いて作成しました)
出典: 日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会「日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方」2026年6月3日改訂(2026年7月10日 公式サイト掲出) / 日本小児科学会 公式ページ
✅ この記事のまとめ
同時接種は、ワクチン同士が効果を打ち消し合うことも、副反応が増えることもありません。
日本小児科学会は2026年6月3日に見解を改訂し、接種できる本数に原則制限はないと明記しました。
1本ずつに分けると、その分だけ「守られていない期間」が長くなります。
たろうくん
「T先生!この前、いとこの赤ちゃんが病院で一度に4本も注射されてたんだ。あんな小さい体に4本って、大丈夫なの?」
T先生
「うん、心配になる気持ちはよく分かるよ。実はね、この『同時接種』について、日本小児科学会が2026年6月3日に考え方を改訂したばかりなんだ。7月10日に学会のホームページに載ったところだよ。」
たろうくん
「えっ、じゃあ今までとルールが変わったの?」
T先生
「ルールというより、“これは子どもを守るために必要な医療行為なんだ”ということを、あらためてはっきり書いたという感じかな。」
💉 同時接種って、そもそも何のこと?
T先生
「同時接種っていうのは、2種類以上の予防接種を、同じ日に同じ子に行うことだよ。日本ではもう当たり前になっているんだけど、保護者の方からは今も『大丈夫ですか?』ってよく聞かれるんだ。」
たろうくん
「そりゃ聞くよ〜!ぼくだったら1本でも泣いちゃうもん。」
🔍 効果が弱まったり、副反応が増えたりしない?
T先生
「そこがいちばん大事なところなんだけどね。学会の見解には、はっきりこう書いてあるんだ。」
🔹 同時接種で確認されている3つのこと
① 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種しても、お互いのワクチンによる干渉はない(効果が弱まらない)
② 複数のワクチンを同時に接種しても、有害事象・副反応の頻度が上がることはない
③ 同時接種において、接種できるワクチンの本数に原則制限はない
たろうくん
「えっ、本数に制限なし!? 3本も4本も同じってこと?」
T先生
「そう。『本数を減らしたほうが体にやさしいはず』って思うよね。でも科学的に調べてみると、そうはなっていないんだ。ここは直感が裏切られるところだね。」
⏳ じゃあ、1本ずつ分けたら何がまずいの?
T先生
「これがね、いちばん伝えたいところなんだ。分けて打つと、接種のスケジュールがどんどん後ろにずれていく。」
たろうくん
「あ……その間は、その病気にかかっちゃうかもしれないってこと?」
T先生
「その通り!赤ちゃんの時期は、打つべきワクチンがとても多いんだ。1本ずつだと物理的に間に合わなくて、守られていない”すきま”の期間が長くなる。学会が同時接種の利点として挙げているのは、この4つだよ。」
📌 同時接種の4つの利点(学会の見解より)
① それぞれのワクチンの接種率が向上する
② 子どもたちがワクチンで防げる病気から早期に守られる
③ 保護者の経済的・時間的な負担が軽くなる(通院の回数が減る)
④ 医療者の負担も軽くなる
たろうくん
「通院が減るのは、お母さんもうれしいね!」
🩺 “まとめて打つ”=”雑に打つ”ではない
T先生
「もうひとつ安心してほしいのは、同時接種にはちゃんと決まった手順があるってことなんだ。」
🔸 接種のときの決まりごと
・複数のワクチンを1本の注射器(シリンジ)に混ぜてはいけない
・接種する場所は上腕の外側、または大腿(太もも)の前外側
・同じ側の腕や足に打つときは、2.5cm以上あける
たろうくん
「へぇ〜!ちゃんと1本1本、別々に決まった場所に打ってるんだね。」
T先生
「そうなんだ。痛いのは一瞬だけど、守られるのは長い期間。そう考えると、まとめて打つのは決して手抜きじゃないって分かってもらえるかな。」
たろうくん
「うん!あの4本には、ちゃんと意味があったんだね。」
📝 まとめ!
✅ 同時接種でワクチンの効果は落ちない
学会の見解に「お互いのワクチンによる干渉はない」と明記されている。
✅ 副反応の頻度も上がらない
本数が増えたぶん副反応が増える、ということは確認されていない。
✅ 接種できる本数に原則制限はない
2026年6月3日改訂の見解で、あらためてはっきり示された。
✅ 分けて打つと”守られない期間”が延びる
赤ちゃんの時期は打つワクチンが多く、1本ずつでは間に合わない。
✅ ただし、その日の体調は必ず確認する
発熱している・具合が悪いときなどは判断が変わる。迷ったらかかりつけ医に相談を。
🏥 受診・相談の目安
接種のあと、発熱や接種部位の赤み・腫れが出ることはよくあり、多くは1〜2日で軽くなります。ただし、ぐったりして反応が乏しい/けいれん/呼吸が苦しそう/機嫌が戻らないといったときは、時間帯を問わず受診してください。
当院では、お子さんの定期接種・任意接種のスケジュール相談も受けています。母子健康手帳を持って気軽にご相談ください。
たろうくん
「なるほど!よくわかったよ、ありがとうT先生!」 😊
T先生
「いつでも聞いてね!」
📚 参考文献
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会「日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方」(2026年6月3日改訂・2026年7月10日掲出)
https://www.jpeds.or.jp/general/prevention/20127.html
日本小児科学会「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール 2026.4.1版」
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=138
