T先生!ショート動画って脳に悪いの?
📱 T先生!ショート動画って脳に悪いの? 🧠
たろうくん 「T先生!ぼく最近TikTokとかYouTube Shortsをよく見ちゃうんだけど、友達のお母さんが『脳に悪い』って言ってたんだ。本当なの?」
T先生 「いい質問だね、たろうくん。実はね、ショート動画が子どもの脳にどんな影響を与えるか、世界中でたくさん研究されているんだよ。結論から言うと、使いすぎると注意力やメンタルヘルス、睡眠に影響が出る可能性があるんだ。」
たろうくん 「えっ、そうなの?どんな研究があるの?」
🧠 発達中の脳への影響
T先生 「アメリカのノースカロライナ大学の研究では、169人の中学生を3年間追跡調査したんだ。すると、毎日SNSをたくさんチェックする子の脳では、ご褒美への反応がどんどん敏感になっていくことがわかったんだよ。」
たろうくん 「ご褒美への反応?」
T先生 「うん。脳には『嬉しい!』って感じる部分があるんだけど、ショート動画を見すぎると、そこがどんどん刺激を求めるようになっちゃうんだ。ちなみに、前頭前皮質っていう”がまんする力”を担う脳の部分は25歳頃まで完成しないから、子どもは特に影響を受けやすいんだよ。」
たろうくん 「へぇ〜、脳ってまだ成長中なんだね!」
🎰 なぜやめられなくなるの?
T先生 「タイの研究では、6〜12歳の子ども528人を調べたら、1日のスクリーン時間は平均3.6時間で、そのうち約2時間がショート動画だったんだ。」
たろうくん 「2時間も!でもなんでそんなに見ちゃうの?」
T先生 「実はショート動画アプリは、スロットマシンと同じ仕組みで作られているんだよ。次の動画が面白いかわからないから、『もう1回だけ』ってスワイプし続けちゃう。TikTokの動画は21〜34秒くらいが多いから、95分見ると167〜271本もの動画を見ることになるんだ。」
たろうくん 「そんなに!?全然気づかなかった…」
T先生 「脳から出るドーパミンっていう『気持ちいい物質』が、動画をスワイプするたびに出るんだ。だからやめられなくなっちゃうんだね。」
😢 心への影響
T先生 「メンタルヘルスへの影響も研究されているよ。182の研究、約117万人のデータをまとめた分析では、SNSの使いすぎとうつ、不安、ストレスに関連があることがわかったんだ。」
たろうくん 「それは怖いね…」
T先生 「特にね、アメリカの公衆衛生長官は**『1日3時間以上のSNS使用は、精神的な問題のリスクを2倍にする』**と警告しているんだよ。それから、動画に出てくるキラキラした人と自分を比べて、自分の体に自信がなくなる子も増えているんだ。」
😴 睡眠への影響
たろうくん 「睡眠にも影響あるの?」
T先生 「うん。ギリシャの研究では、TikTokを使う思春期の子の平均睡眠時間はたった6.4時間だったんだ。本当は8〜10時間必要なのにね。」
たろうくん 「なんで眠れなくなるの?」
T先生 「理由はいくつかあるよ。まず、画面から出るブルーライトが眠くなるホルモン『メラトニン』を抑えてしまうんだ。1時間の画面使用で約23%、2時間で約38%も減っちゃう。しかも子どもは大人の2倍影響を受けやすいんだよ。」
📚 勉強への影響
T先生 「中国の小学生1,052人を調べた研究では、ショート動画の使用が多いほど注意力が下がって、成績も下がるという結果が出たんだ。ちなみに**中国の小学生の66%**がショート動画アプリを使っているそうだよ。」
たろうくん 「えっ、勉強にも関係するんだ!」
T先生 「15秒や30秒の動画に慣れちゃうと、長い文章を読んだり、じっくり考えたりするのが苦手になりやすいんだ。」
🛡️ どうすればいいの?
たろうくん 「じゃあ、どうすればいいの?全然見ちゃダメ?」
T先生 「完全にダメってわけじゃないよ。大事なのはバランスなんだ。いくつかコツがあるよ。」
T先生 「まず、TikTokのFamily PairingやYouTubeのFamily Linkみたいな機能を使って、時間制限を設定するといいね。TikTokは18歳未満だと初期設定で60分制限がかかるようになったんだ。」
たろうくん 「へぇ、そんな機能あるんだ!」
T先生 「それから、寝る1時間前はスマホを見ない、睡眠は8時間以上確保する、運動や友達と遊ぶ時間を大切にすることも重要だよ。アメリカ小児科学会は**『5つのC』**を提唱していてね、コンテンツの質、落ち着き、他の活動との置き換え、コミュニケーションを大事にしようって言っているんだ。」
たろうくん 「なるほど!使い方次第ってことだね!」
📝 まとめ!
✅ ショート動画は脳の報酬系を過剰に刺激し、依存性がある(スロットマシンと同じ仕組み) ✅ 1日3時間以上のSNS使用は、メンタルヘルス問題のリスクを2倍にする ✅ ブルーライトで睡眠ホルモンが減少(子どもは大人の2倍影響を受けやすい) ✅ 注意力の低下を通じて学業成績にも悪影響がある ✅ 禁止より、時間制限・デジタルリテラシー教育・代替活動の確保が効果的
たろうくん 「今日からは、動画を見る時間を決めて、寝る前はスマホを置くようにするね!」
T先生 「その心がけが大事だよ。動画は楽しいけど、自分でコントロールできる力を身につけることが一番大切なんだ。困ったことがあったら、いつでもお父さんやお母さんに相談してね!」 😊
※もっと詳しく知りたい方は次のコラムでどうぞ→【保護者向け】TikTok・ショート動画が子どもの脳に与える影響と、今日からできる対策
参考文献(主要なもの)
- Maza et al. (2023). JAMA Pediatrics. 169名の中学生を3年間追跡したfMRI研究
- Chiencharoenthanakij et al. (2025). Brain and Behavior. タイの6〜12歳528名の調査
- Ahmed et al. (2024). Journal of Affective Disorders. 182研究のメタアナリシス
- U.S. Surgeon General Advisory (2023). ソーシャルメディアと若者の精神衛生に関する勧告
