①家庭医療・ペインクリニックの専門医が対応します
私は八女市矢部村、宗像市大島でその地域唯一の医師として、県から派遣され勤務していました。そこでは、その地域に住む人々に起こる、様々な病気に対応することが必要です。そこに住む人々が安心して暮らせるよう、医学的な研鑽を積んできました。その流れで自然と「家庭医療専門医」を志すことになりました。そして年齢・症状を問わず幅広く対応していく中で、特に「痛み」のある患者さんは多く、痛みで自分らしく生活することが難しい様子を目の当たりにしてきました。そこで家庭医療専門医だけでなく、痛みの治療もしっかり行いたいと思い「ペインクリニック専門医」も取得しました。患者さんが住み慣れた地域で自分らしく豊かに生きられるように寄り添える医療を目指しています。 家庭医療の専門医になるには、医学部卒業後2年間の初期研修を終えた後、日本プライマリ・ケア連合学会認定の専門医育成プログラムを修了し、「ポートフォリオ」と呼ばれる経験と省察の詳細な記録を20領域で行います。それをもとに口頭試験、筆記試験、実技試験が行われ、全てに合格する必要があります。大きな病院だけでなく、診療所や医療過疎地等様々な場所で診療を行い、指導医による厳しいフィードバックを受けながら体系だったトレーニングを積んできました。なお、この制度は国際認証を受けており、国際標準のトレーニングを受けた家庭医であると認められています。また、ペインクリニックの専門医になるには、日本ペインクリニック学会が指定する研修施設で一定期間、痛みに関する知識と技術の習得に努め、筆記試験、口頭試験に合格する必要があります。私は久留米大学病院麻酔科で手術麻酔やペインクリニック外来を経験し、平田ペインクリニックで漢方診療のトレーニングを積んできました。
②年齢・症状を問わず幅広く対応します
子どもからご高齢の方まで、身体のことも心のことも幅広く対応いたします。例えば以下のようなご相談に乗ります。
- 急性疾患の対応(鼻水、咳、吐き気、急な頭痛や腹痛等)
- 外傷の初期対応(火傷やケガ等、湿潤療法を行います)
- 子どもの対応(感染症、アレルギー疾患、肘内障等)
- 慢性的な痛みの緩和(頭痛、肩痛、腰痛、膝痛、原因不明の痛み等)
- 生活習慣病の管理(高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、糖尿病等)
- 慢性臓器障害の管理(慢性腎臓病、慢性心不全、慢性呼吸不全等)
- 老年症候群の管理(物忘れ、ロコモ、サルコペニア等)
- 原因不明な病状への対応(他の病院で何も異常がないと言われたが、調子が悪い状態が続いている)
- 受診が難しくなり在宅医療を行いたい
目の前の症状に対してきちんと診断を行うことはもちろん、その症状を引き起こしている原因にも目を向けます。身体的な要因だけでなく、精神的な要因、社会的な要因等が様々に絡み合って生じていることもあるからです。例えば腹痛がしばらく続く場合、手術が必要な致死的な病気がないかを見極めた上で、どのような時に腹痛が起こるのか、家族や仕事あるいは経済的なこと等で悩んでいないか等を詳しく伺います。お薬だけでなく、必要に応じて心理的な相談に乗ったり、社会的な支援に結びつけることができるよう他の機関につなぐこともあります。
③Web予約、Web問診、オンライン診療にも対応します
スマホで自宅から簡単にWeb予約ができます。さらにWeb問診をしておくと、来院した際に順番待ちや問診票への記入を行うことなくスムーズに診療ができます。また仕事が忙しい等で受診が困難な方には、オンライン診療にもご相談に乗ります。ご自分のスマホやパソコン等でアクセスしていただき、Web上で診察を行い処方することも可能です。
④公認心理師(臨床心理士)が在籍しています(※現在、新規受付を停止中です)
公認心理師は心の問題を抱えた人に対して、心理学の知識と技術を用いて援助する専門家です。2017年施行の公認心理師法によって心理職として国内唯一の国家資格として誕生しました。公認心理師は心理的な問題を抱えた本人やその周りの方(相談者)に対してカウンセリングを行い、問題を分析し、助言や指導を通じて問題解決に導きます。また、心の健康に関する知識を広めるための教育活動や情報提供を行うことも大切な役割の一つです。似たような名称で臨床心理士という資格もあります。公認心理師が新設される以前、心理職の代表的な資格といえば臨床心理士でした。臨床心理士は日本臨床心理士資格認定協会によって創設された民間資格ですが、文部科学省の管轄でスクールカウンセラーの資格要件として採用される等、公的に認められた資格になります。当院では総合病院等で経験を積んできた心理師が在籍しておりますので、お気軽にご相談ください。
⑤安心して受診いただくために
これまで以上に感染対策が求められるなか、定期的な換気や消毒はもちろん、以下のように様々な対策を講じています。 ・密にならない待合室作り(WEB予約、WEB問診、キャッシュレス決済対応により、待合室でお待たせする時間をできるかぎり少なくしています。) ・キャッシュレス決済に対応(クレジットカード、交通系IC(Suica、Nimoca等)、PayPay等各種キャッシュレス決済に対応しており、現金による接触をなるべく減らすようにしています。) ・抗菌・抗ウイルス・防かび作用があるクロス(壁紙)・床・天井(クリニック内のクロスや床は、壁紙工業会の性能規定に基づく厳密な試験をクリアしたものを使用しています。)
ご高齢の方で白内障が進んでくると、目がかすんだり色の見分けが難しくなります。診察室、処置室、トイレ等のクロスや床の模様を変えることで、「自分は今どの部屋にいるのか?」を分かりやすくしています。さらにLED照明を効果的に配置することで十分な照度を確保し、院内の標識と併せて、より視覚的な配慮を行っています。
足が悪い方にも座りやすいよう、待合室には少し高さを変えているソファを用意。また赤ちゃん連れでも安心して受診いただけるよう、院内トイレにおむつ交換台を設置しています。クリニック内には無料Wi-Fiを整備し、リラックス効果があるBGMやアロマを使用することで、待ち時間や診察時間をくつろいで過ごしていただけるようにしています。
⑥スタッフにとっても優しいクリニックであるように
患者さんをケアするのは医療従事者の務めです。ケアするはずのスタッフが疲弊していては、患者さんに十分なケアを行うことはできません。スタッフはとても大切な存在であり、健康を維持することはもちろん、やりがいや誇りを持って仕事ができるように取り組んでいます。機械でも良い作業は機械に任せ、患者さんのケアに集中できるよう環境を整備します。定期的な勉強会を通して最新の知見を学び、院長ともこまめに面談を行うことで、働きやすい環境を作るように心掛けています。