ヘッダー画像

医療コラム

T先生!どこも痛くないのに、肝臓の検査を受ける意味あるの?|つじファミリークリニック|大野城市東大利にある内科・ペインクリニック

T先生!どこも痛くないのに、肝臓の検査を受ける意味あるの?

📢 T先生!どこも痛くないのに、肝臓の検査を受ける意味あるの? 🏥

(下記の資料を元に一部AIを用いて作成しました)
出典: 厚生労働省「肝炎総合対策」 / 厚生労働省 公式ページ、福岡県「7月28日は『日本肝炎デー』です」 / 福岡県 公式ページ

この記事のまとめ
B型・C型の慢性肝炎ウイルス感染者は、日本に200〜250万人いると推測されています。
肝臓は「沈黙の臓器」で、自覚症状がないまま肝硬変や肝がんへ進むことがあります。
国は「すべての国民が少なくとも一度は肝炎ウイルス検査を受けること」を勧めています。


たろうくん
「T先生!7月28日って『日本肝炎デー』なんだって。でもさ、どこも痛くないのに肝臓の検査なんて必要なの?」

T先生
「実はね、たろうくん。その『どこも痛くない』ということ自体が、肝臓のいちばん怖いところなんだ。」

たろうくん
「えっ、どういうこと?」


🤫 肝臓が「沈黙の臓器」と呼ばれるわけ

T先生
「肝臓はね、かなり傷んでも、なかなか痛いとかつらいとか言ってくれない臓器なんだ。だから『沈黙の臓器』って呼ばれているんだよ。」

たろうくん
「がまん強すぎない?」

T先生
「本当だね(笑)。でも困るのはここからで、症状が出た時にはもうかなり進んでいることがあるんだ。福岡県のページにも、こう書いてあるよ。」

📌 福岡県「日本肝炎デー」ページより
慢性肝炎ウイルス感染者(B型肝炎、C型肝炎)は200〜250万人いると推測されています。

たろうくん
「200万人以上!?そんなにいるの!」

T先生
「うん。しかもね、その中には『自分が感染していることを知らない』人がたくさんいると考えられているんだ。症状がないから、気づきようがないんだよ。」


🩸 健診の「肝機能」だけでは分からない

たろうくん
「でもさ、うちのお父さん毎年健康診断で肝臓の数値、調べてるよ?」

T先生
「いい質問だね!でもね、ここがとても大事なところなんだけど……健診で見ている『肝機能』の数値と、肝炎ウイルスの検査は、別のものなんだ。」

たろうくん
「別!?」

T先生
「そう。健診でよく出てくるAST・ALT・γ-GTPといった数値は、『いま肝臓が傷んでいるか』を見ているんだ。でも『肝炎ウイルスがいるかどうか』は、そこには写らない。ウイルスを調べるには、専用の血液検査が必要なんだよ。」

🔬 肝炎ウイルス検査で調べるもの
🔹 HBs抗原 … B型肝炎ウイルスがいるかどうか
🔹 HCV抗体 … C型肝炎ウイルスに感染したことがあるかどうか

たろうくん
「じゃあ『健診の数値が正常だから安心』って思ってたら、まずいかも……?」

T先生
「そこに気づけたのがすごいよ。数値が落ち着いていても、ウイルスが静かにひそんでいることはあるんだ。」


1️⃣ 一生に一度でいい検査

T先生
「うれしい話もあるよ。厚生労働省は『すべての国民が少なくとも一度は肝炎ウイルス検査を受けること』を勧めているんだ。毎年うけなきゃいけない検査じゃないんだよ。」

たろうくん
「一度でいいの!?それなら気がラクだね。」

T先生
「そうだね。新しく感染する機会がなければ、基本的にはそれで十分。しかも福岡県では、県内の医療機関や各保健福祉事務所で無料の検査が受けられるんだ。」

たろうくん
「ただ!?じゃあ、やらない理由がないじゃん!」


💊 見つかっても、今は治せる時代

たろうくん
「でもさ……もし陽性だったら怖くない?」

T先生
「その気持ち、よく分かるよ。でもね、今は『見つけたら手を打てる』時代なんだ。昔は肝がんの90%がB型・C型肝炎ウイルスによるものだったんだけど、抗ウイルス治療が進歩したおかげでウイルス性の肝がんは減ってきていて、いまは肝がん全体に占める非ウイルス性(お酒や脂肪肝によるもの)の割合が増えているんだよ。」

たろうくん
「治療が効いたから、原因の順番が入れかわったってこと?すごい!」

T先生
「そういうことだね。それに国の助成もあって、陽性だった人の初回の精密検査や定期検査の費用は補助されるし、B型・C型肝炎の治療そのものにも医療費の助成があるんだ。」

💰 国の医療費助成のめやす
B型・C型肝炎の治療を受ける人の自己負担は、世帯の所得に応じて月額およそ1万円(所得の高い世帯は2万円)が上限。

T先生
「つまりね、『見つかったら終わり』じゃなくて、『見つかったから、その道から降りられる』んだ。」


🙋 とくに一度は受けてほしい人

🔹 これまで一度も肝炎ウイルス検査を受けたことがない人(まずここが最優先)
🔹 昔、輸血や大きな手術を受けたことがある人
🔹 家族に肝臓の病気の人がいる人

T先生
「心当たりがなくても大丈夫。『一度も受けたことがない』というだけで、受ける理由になるからね。」


📝 まとめ!

肝臓は「沈黙の臓器」だから、症状を待っていては遅い
自覚症状のないまま、肝硬変や肝がんへ進むことがあります。

B型・C型の慢性肝炎ウイルス感染者は200〜250万人と推測されている
その中には、感染に気づいていない人が少なくないと考えられています。

健診の肝機能(AST・ALT)と、肝炎ウイルス検査は別物
ウイルスの有無はHBs抗原・HCV抗体という専用の血液検査でしか分かりません。

国は「一生に一度は受けて」と勧めていて、福岡県では無料で受けられる
毎年うける必要はなく、血液検査1回で済みます。

見つかった後の助成もある
初回精密検査・定期検査の費用補助に加え、治療費の自己負担は月額およそ1万円が上限です。


たろうくん
「『痛くないから大丈夫』じゃなくて、『痛くないからこそ調べる』ってことだね!」 😊

T先生
「その通り!よくまとめたね。7月28日の日本肝炎デーを含む1週間は『肝臓週間』でもあるんだ。いいきっかけだから、まだ受けたことがない方は、いつでも当院で相談してくださいね。」


📚 参考文献

厚生労働省「肝炎総合対策」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kanen/index.html

厚生労働省「肝炎とは」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou09/hepatitis_about.html

福岡県「7月28日は『日本肝炎デー』です」
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/kanen-day.html

肝炎情報センター「肝がん」
https://www.kanen.jihs.go.jp/cont/010/kangan.html