T先生!梅雨になってから咳が止まらないんだけど、これって何?
たろうくん 「T先生!梅雨に入ってから、おばあちゃんの咳がずっと続いてるんだ。風邪かなと思ったけど、なかなか治らないんだって。」
T先生 「それは心配だね。実はこの時期に多いのが、『夏型過敏性肺炎(なつがたかびんせいはいえん)』っていう病気なんだ。なんと、家の中のカビを吸い込んで起きるアレルギーの肺炎なんだよ。」
たろうくん 「えっ、カビで肺が炎症するの!?」
T先生 「そうなんだ。原因は『トリコスポロン』というカビ。湿気が大好きで、エアコンの内部・浴室・洗面所・古い木造の家なんかに増えやすい。それを吸うと、肺がアレルギー反応で炎症を起こすんだよ。だいたい**梅雨から夏(5〜10月ごろ)**に多いんだ。」
🔍 夏風邪とどう見分けるの?
たろうくん 「ただの夏風邪と、どうやって見分けるの?」
T先生 「三大症状は**『空咳(からぜき)』『発熱』『息切れ』だよ。熱はね、微熱程度のこともあれば、初めて発症した急性期には38度くらいの熱が出ることもあるんだ。だから『微熱じゃないから違う』とは言い切れないよ。でも、いちばんのヒントはね——『家にいると咳がひどくなって、外出すると楽になる』**ことなんだ。」
たろうくん 「あ!おばあちゃん、お出かけすると咳が減るって言ってた!」
T先生 「それはまさに怪しいサインだね。原因のカビが家にあるから、家に長くいるほど症状が出るんだ。旅行や入院で家を離れると軽くなる人も多いんだよ。」
⚠️ 放っておくと怖い理由
T先生 「『ただの夏風邪かな』『咳喘息かな』って軽く考えて放っておくと、肺が硬くなる『線維化(せんいか)』という状態になることがあるんだ。こうなると治りにくくなる。だから、夏に咳が1〜2週間以上続くなら一度受診してほしいな。とくに毎年夏になると決まって咳が出るという人は、早めに呼吸器内科に相談してね。」
たろうくん 「早めに病院に行くのが大事なんだね。」
T先生 「そう。そしてこの病気は、薬だけ飲んでも、原因のカビをそのままにしていると何度も再発するんだ。だから治療と予防の本当の決め手は——」
たろうくん 「カビを退治すること!?」
T先生 「その通り!エアコン内部・浴室・水回りをこまめに掃除して、換気して、繁殖したカビを取り除くこと。これがいちばん大事なんだよ。」😊
📝 まとめ!
✅ 梅雨〜夏の長引く咳は『夏型過敏性肺炎』かも(カビ=トリコスポロンが原因)
✅ 三大症状は空咳・発熱(微熱〜高熱、急性期は38度前後のことも)・息切れ。5〜10月ごろに多い
✅ 見分けのヒントは「家にいると悪化し、外出すると楽になる」
✅ 放置すると肺が硬くなる『線維化』の恐れ。夏に咳が1〜2週間以上続くなら受診を(毎年繰り返すなら特に早めに)
✅ 治療・予防の決め手はカビ対策(エアコン・浴室・水回りの掃除と換気)
たろうくん 「なるほど!長引く咳の正体がカビのこともあるんだね。おばあちゃんに、家の掃除と病院の両方をすすめてみる!ありがとうT先生!」😊
T先生 「いつでも聞いてね!」
