T先生!75歳以上向けの新しいインフルワクチンって、今年は打てないの?
- 2026年7月23日
- 教えて!T先生,エイジング・ケア、予防医学,感染症
📢 T先生!75歳以上向けの新しいインフルワクチンって、今年は打てないの? 💉
✅ この記事の答え(3行以内)
高用量インフルエンザワクチン「エフルエルダ」は製造上の理由で発売が延期され、75歳以上への定期接種導入は今シーズン見送りになりました。
安全性や効果に問題が見つかったわけではありません。
従来のインフルエンザワクチンは例年どおり接種できる見込みです。秋の接種は予定どおり計画してください。
たろうくん
「T先生!『75歳以上の人向けの新しいインフルエンザワクチンが、今年は使えなくなった』ってニュースで見たよ。おじいちゃん、今年の注射は打てないの?」
T先生
「心配になるニュースだよね。でも最初にはっきり言っておくね。従来のインフルエンザワクチンは、例年どおり接種できる見込みだよ。使えなくなったのは、この秋から新しく導入される予定だった『高用量ワクチン』のほうなんだ。」
💉 何が起きたの?
T先生
「整理するとこういうことなんだ。」
📌 今回のニュースの整理(2026年7月21日発表)
・製薬会社サノフィが、高用量インフルエンザワクチン「エフルエルダ」の発売延期を発表
・理由は国内製造委託先での製造プロセスの確立・検証に想定以上の時間がかかっているため(供給の問題)
・2026年10月1日から75歳以上を対象に定期接種で使われる予定だったが、今シーズンの導入は見送りに
たろうくん
「えっ、じゃあそのワクチン、何か問題が見つかったの?」
T先生
「いい質問だね!ここが一番誤解されやすいところなんだけど…サノフィの発表文には『臨床試験で評価されたエフルエルダの有効性や安全性に影響を与えるものではありません』と明記されているんだ。つまり『危険だから中止』ではなく『作るのが間に合わない』という話。ここを間違えないでほしいんだ。」
🧪 そもそも「高用量ワクチン」って何?
たろうくん
「高用量って、普通のワクチンと何が違うの?」
T先生
「年をとると、ワクチンを打っても免疫の反応が弱くなりがちなんだ。そこでワクチンに入れる抗原の量を通常の4倍にして、高齢の方でもしっかり免疫がつくように設計されたのが高用量ワクチン。日本では2024年12月に60歳以上を対象に承認されているよ。」
🥇 高用量ワクチンの効果(海外の大規模研究)
・65歳以上の約3万2,000人が参加した臨床試験(NEJM 2014)
・通常量のワクチンと比べて、インフルエンザの発症を相対的に24.2%減らした
たろうくん
「へぇ〜!ちゃんと効果が確かめられているんだね。」
T先生
「その通り。だからこそ国も75歳以上への定期接種導入を決めていたんだ。導入が1年遅れるのは残念だけど、ワクチンそのものの価値が否定されたわけではないんだよ。」
🍂 今年の秋、どうすればいいの?
T先生
「実務的な結論はシンプルだよ。」
🔹 今年(2026-27シーズン)の接種方針
・65歳以上などの定期接種は従来のワクチンで例年どおり実施される見込み
・接種時期も例年どおり(10月頃から)。「新しいのを待つ」必要はない
・高用量ワクチンの導入は来シーズン以降に持ち越し
T先生
「高齢の方にとってインフルエンザは肺炎などにつながる怖い病気。『新しいワクチンが出るまで待とう』と接種を先延ばしにするのが一番良くない選択なんだ。」
📝 まとめ!
✅ 高用量ワクチン「エフルエルダ」は発売延期に
75歳以上への定期接種導入は今シーズン見送りです
✅ 原因は製造・供給の問題
安全性や効果に問題が見つかったわけではありません
✅ 高用量ワクチンは抗原量4倍
65歳以上でインフルエンザ発症を相対的に24.2%減らしたデータがあります
✅ 今年は従来ワクチンを例年どおり
秋の接種を先延ばしにしないことが一番大切です
たろうくん
「なるほど!おじいちゃんには『いつもどおり秋に打とうね』って伝えるよ。ありがとうT先生!」😊
T先生
「秋の接種案内は当院からもお知らせするからね。いつでも聞いてね!」
📚 参考
サノフィ株式会社プレスリリース「高用量インフルエンザHAワクチン『エフルエルダ®筋注』発売時期の変更について」(2026年7月21日)/DiazGranados CA, et al. N Engl J Med. 2014;371(7):635-645. 本記事は一次情報と報道をもとに一部AIを用いて作成しました。